ジェネレーター復活(か?)!

前回、またまた変なところで作業が終わってしまったジェネレーター分解清掃でしたが、曇り空で蒸し蒸しするものの降雨の予報がなかった今日、そこから後の作業を行いました。今日メインで行うのは折り返し部分、つまり組み付け+動作確認!

そこでまず行うのはエンジンオイルの交換。
ジェネレーターから少なからぬ量のエンジンオイルが漏れ出てしまっていますし(これはもともとそういうものらしい)、7月はRVFもフリードハイブリッドもオイル交換の時季なので!(笑)
いつも通りポイパックを用意して古いエンジンオイルを吸い取り用の繊維に流し込みます。思ったより汚れていないような・・・こともないか・・・(^ ^;;

エンジンオイルを抜いている間に、ジェネレーターの内側やフライホイールを再度清掃します。特にフライホイールはこの後高トルクで締め付けますし、そうしたらもう清掃できませんから!
ところで前回の作業終了時、フライホイールをフライホイールボルトで軽めに締め込んでおいたのですが、そのせいなのか、前回手で簡単に外れたフライホイールがびくともしない!!
やっぱりあの専用工具、ロータープーラーは必須だったようです(笑)

ところで、フライホイール内についた鉄粉はパーツクリーナーでは取り除くことができないためガムテープを使って取り除くといい、と言う情報を得たのでちょっと試してみました。
結論から言うと、パーツクリーナーで問題なく鉄粉は除去できていたようです。だって、ガムテープにはまったく鉄粉がつきませんでしたので。
でもこれのおかげで、鉄粉がちゃんと除去できたということがわかったわけですから、これも意味がなかったわけではありませんね!

そしてピカピカになったフライホイールを仮止めします。フライホイールボルトには改めてエンジンオイルをまんべんなく塗布しておきます。

この作業をしている間にタラタラと垂れていたエンジンオイルの残滓も一段落したようだったので、新しいドレンワッシャーをドレンボルトに取り付けてオイルドレンを塞ぎます!
残念ながらここはスペースの関係で手ルクレンチになっちゃうんですよね~・・・。ま、今までそれが原因でここからオイルが漏れ出たことはないので多分大丈夫でしょう・・・(^ ^;;

オイルを抜ききったのでいよいよジェネレーターの組み付け作業に入ります。
まずはフライホイールボルトを既定値で締め付けたいのですが・・・。

フライホイールボルトの締め付けトルクは8.5kg-m(約84N・m)。そしてボルトサイズはM14。
手持ちのM14ソケットは9.5sqのサイズなのですが、手持ちのトルクレンチで84N・mもの高トルクを指定できるのはCMPB2004だけ(40~200N・m)。そして困ったことにCMPB2004はサイズが12.7sq・・・orz

そう、前回作業を断念したのはこれが理由だったのです。手持ちの工具ではフライホイールボルトを既定値で締め付けることができない!!

そこで・・・。

新兵器(?)を調達です!
それは12.7sqを9.5sqに変換してくれる魔法のアイテム!(笑)
購入したのはもちろんKTCの製品で、その名もズバリBA43(12.7sqソケットアダプタ)!
これをかませることでCMPB2004に9.5sqのソケットを装着できるようになるのです(上の写真下段)。素晴らしい!

トルクレンチの値を84N・mに設定し、ユニバーサルホルダーでフライホイールを固定しつつトルクレンチで(もちろん時計回りに)締め付けます!
写真ではユニバーサルホルダーの位置はこのようになっていますが、実際にはいろいろと取り付け位置を試行錯誤。ソケットアダプタを取り付けたおかげでトルクレンチとフライホイール本体との間に十分なスペースがとれることもあって、最終的にはトルクレンチとユニバーサルホルダーを重ねるようにして配置することで、無事に既定値で締め付けることができました。

取り外すのに比べれば簡単だったかな~(笑)

フライホイールの固定が完了したらジェネレーターカバーの装着に入ります。念のためジェネレーターカバーももう一度パーツクリーナーで磨いて置きます。
ジェネレーターカバーにガスケットを取り付けるのですが、ガスケットの接続面にオイルなどが残っていると、そこからオイル漏れが発生してしまう(らしい)ので、特にその部分を入念にパーツクリーナーで洗浄。
ピッカピカになったところでガスケット(型番11636-ML0-010)を開封、ジェネレーターカバーに重ね合わせます。

ガスケットの向きを間違えないように(表裏で形状が異なるため間違えようがないんですけどね)ジェネレーターカバーに配置したら、ずれないように先にボルトを通して仮止めしつつジェネレーター本体にセット、6ヶ所全てのボルトを既定値(1kg-m≒9.8N・m)できっちり固定します。

全てのボルトを締め終わったら、ジェネレーターの組み上げは完了!
念のためジェネレーターのカプラーを外してここもパーツクリーナーで軽く磨きます。本当は接点復活材みたいなものを使った方がいいんでしょうけれど、手持ちがなかったので・・・(^ ^;;

ジェネレーター作業が終了したらエンジンオイルを規定量注入します(オイル交換時2.4L)。いつもいつも思うのは、どうして2.4Lなんて中途半端なサイズなのか。それなら1L缶じゃなくて、例えば500cc缶とか600cc缶とかにしてくれれば無駄が出ないのに・・・。

エンジンオイルを入れ終わったら、ここでひとまず作業中断。お昼ご飯を食べてからいよいよ動作チェックに入ります!

この間外してバッテリーチャージャーで満充電しておいたバッテリーを組み付け、配線をつなぎます。
満充電なので問題ないはずですが、念のためモバイルジャンプスターターもバックアップとしてスタンバイさせつつ(つないではいません)イグニッションをON。通電は問題ないようです(笑)
そしてセルスイッチを押下、軽やかにエンジンがスタートしました!
こいつは幸先いいゾ!(^ ^)

そしてまたまた10分程度アイドリングさせ、いよいよ電圧測定に入ります。緊張の一瞬!

  1. アイドリング時(1300~1400RPM)
    12.7V
  2. 少しふかした時(2000RPM)
    13.8~14.2V
  3. サービスマニュアル規定(13~14V/5000RPM)
    13.7V

・・・もしかして、これって電圧完璧なんじゃ・・・。
そのまましばらくエンジンを回しつづけ、思い出したようにそれぞれの回転数で電圧を計測してみましたが、どの段階でもほぼこの値でした。
やった・・・やったよ!!これで出先でいきなりバッテリーアウト!という状況から解放されるに違いないよ!!!
(そして15Vに至ることはなかったので、レギュレーターももちろん問題ないことがわかります)

まぁぶっちゃけ本当にフライホイールの鉄粉が原因だったのかどうかはわからないのですが、開けて清掃したのがいい方向に作用したことだけは間違いなさそうです。
ただ今回はアイドリングを含めた停止状態での15~20分程度のチェックでしかありませんので、梅雨が明けたら少し距離を走ってみて具合を確かめたいと思っています。
でもとにもかくにもやたらめったら電圧が低いという不安定な状態は抜け出ることができましたし、一安心です。

ずっと外しっぱなしだった外装を取り付けて、RVFは本来の姿に戻りました。う~ん、美しい・・・惚れ惚れする形状です。
持ち主は前科者になってしまいましたが、これからもよろしくね!まずは走り込んでの電圧チェックツーリングだね!(笑)

ところで。

トルクレンチってしまうとき、対応トルクの一番低い数字に併せて保管しなくちゃいけなかったんですね・・・。
今まで使ったそのままのトルクや、次回使う予定のトルクに指定してしまってました・・・orz
今日から気をつけなくては。。。

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