書類審査(?)に合格したので、ここからいよいよRVFと一緒に検査場を回ることになります。
なお、返却されたこれらの書類は検査ラインでも検査官に提出する必要があります。そしてもちろんその時々でどの書類を手渡せばいいのか知っているわけがありませんから、全部まとめて提出できるようにしておいたほうが安全です。バラバラに持っていると提出すべき書類を言われてもすぐ出せない可能性もありますし、何よりクシャクシャになってしまったり、風で飛ばしてしまうかもしれません。
四輪と違って二輪には基本的にこうした書類を入れておくスペースとかありませんし、特にRVFみたいなレプリカなら言わずもがなですよね。
そこで僕は肩掛けのビジネスバッグを斜めがけして、RVFにまたがったままでもすぐに書類を取り出せるような体勢で検査ラインに入りました。これが対策その1。
また、書類がバッグの中でバラバラになったりクシャッとなったりしないように、すべてをバインダー(A4バインダー)でまとめておき、そのバインダーごと検査官に提出するようにしました。これが対策その2。
こうしておけばアレが足りない、とかこれが見つからない、といったことがなくなりますから。
バイクのユーザー車検の経験談を見ると、書類はクリアファイルに入れておくといいとかバインダーで止めておくといい、みたいな情報がたくさんヒットします。たくさんヒットするという事は、それだけ多くの人が同じ情報に触れて実践し、結果的にそれが良かったと判断したという事ですよね。
ちょっと話が逸れましたが、書類をきちんとまとめてすぐに提示できるような状態にしたら、RVFで検査ラインに向かいます(エンジンをかけての移動です。敷地内なので特にヘルメットとかをかぶる必要はないようですが、検査官の心象を悪くしないとも限らないので、正しい装備で移動しました)。
ちなみに二輪の検査ラインは一番奥にある1番ラインです。
受付を済ませた建物から検査ラインまでの間には、その他のラインで検査を受ける乗用車や大型車両などが列をなしているので、それをうまくすり抜けながら進みます。間違っても乗用車などの後ろにくっついて並ばないようにしましょう(検査ラインが違います)。
やっぱり業者さんが多いです。
でも別にいじわるされたり脅かされたりはしません。
待機位置で停車していたら、(そこは日向で暑かったからか)後ろの業者さんから「前につめて大丈夫ですよ」と教えられました。
おかげで日陰に進むことができました(笑)
検査にはそれなりに時間がかかるので、(僕が並んだときは待機車両は少なかったものの)相応に待ち時間が発生します。せっかくなので周りの様子や車両の具合などを色々見ていると、僕のRVFと同じようにダンボールや厚紙でライトの一部を覆っているバイクや乗用車がたくさんいることに気が付きました。
ということは、覆うことそれ自体が問題になるようなことは無さそうですね。
そしていよいよ僕のRVFの順番がやって来ました。
検査官に「初めてなのでよろしくお願いします」と挨拶しておくと、丁寧につきっきりで対応してくれます。
変な見栄を張ったりかっこつけたりしないで、初めてだったらちゃんと初めてですと伝えて応対してもらいましょう。
ちなみに検査官と口頭でやり取りしなければならないので、ヘルメットはかぶらないほうが無難です(声が聞こえないし、こちらの声も届け辛い)。
人によってはヘルメットなどをまとめて置けるようにタンデムシートにネットをかぶせてくるみたいですね。
僕は普通に足元に置くことで対処しましたが。
最 初にウィンカーやブレーキランプ、ホーンなどがきちんとなるかを確認され、それから(構造変更だから?)車体のサイズを(巻きとりメジャーですっごく大ま かに)測られます。これは結構アバウトに測ってましたが、まぁそうそう車体のサイズが変わることなんて無いからですかね?
マフラー以外は見るからにドノーマルなRVFですからねぇ(笑)
それからエンジンをかけて排気の音量を測られます。
検査官が資料を見て、「このバイクは6,250RPMで音量を測るので、そこまでふかしてください」というので、アクセルを煽って回転数を上げます。
古いバイクなので音量規制は確か97dBだったと思いますが、これも思ったよりあっさりクリア。
そう言えば、車検で排気音量を測る装置が左側にあるからバイクのマフラーは(基本的に)右側から出すようになっているという話を聞いたことがあります。だからRVFやVFRのように左出しのマフラーは音量規制に引っかかることが多い・・・みたいな結論でした。
でも実際に経験してみて、わかりました。音量測定はポータブルの音量測定器で行います。なのでマフラーの向きで音量測定位置が変わる(マフラーからの距離が変わる)などということはありません。
これで基本検査は終了となり、引き続きブレーキ、速度、そして最も鬼門とされるヘッドライト周りの検査に入ります。
さすがにこの段階になると、写真をとっているゆとり、なし!(笑)
ブレーキと速度の検査は、ローラーみたいな台にRVFを固定され、足で台のペダルを踏んだら検査開始となります。
この一連の検査も、すべて検査官が同行して指示を出してくれますのでその指示に従って進んでいけばOKです。ブレーキをかけなければいけないときは「フロントブレーキかけて」「リアブレーキかけて」「両方かけて」などと言ってくれますし、スピードも「40km/hになったらペダルを踏んで」などと指示してくれます。安心して検査を受けることができました(^-^)
それが終わるといよいよライト周り、要するに光軸と光量の検査に進みます。
これも同じようにRVFが固定され、そのままじっとしていると検査用の機械がピコーンピコーンピコーンと音を立てながら車体の前方に現れます。
ヘッドライトをつけてハイビームにし、後はこの装置が出す指示に従っていれば、これもOKです。
テスター屋さんでとにかく車体をテスター屋さんの装置に対して向けたのと同じような状態にして検査を受けるように何度も言われていたので、検査ラインに実践で引かれているラインにきちんとRVFを垂直に載せ、両足でしっかり車体をまっすぐに立たせて検査に臨みます。
なお、光量不足が怖かったので、とりあえずアクセルを煽って回転数を上げ光量を稼ぎました(笑)
なにか言われるかな?と思いましたが、別に何も指摘されたりすることもなく光軸・光量共に無事にクリア。きっとバイクのユーザー車検ではみんなやることなんでしょうね。
ここまでの検査が1番ラインで行われました。
1番ラインでの検査に全てパスすると、1番ラインの出口にある検査官詰所みたいなところに書類を出すように言われるので、そのまま進んで(エンジンをかけたまま進んでもOKでした)書類を提出します(ヘッドライトはロービームに戻しました)。
そう言えば、他のバイクは排気ガスの濃度測定みたいなのをやってましたが、RVFはそれがなかったな・・・。あの検査は、新しい車両に対してのみ行われる検査だったのかしら?
書類を提出し、ひと通りチェックをしてもらったら(印などを押してもらったら)そのまま2番ラインに進むように指示されました。
あれ、他のバイクは1番ラインだけで終わってるみたいなんですけど・・・???
もしかして構造変更の場合は2番ラインでも検査する項目があるのかな?
よくわからないので、とにかく指示通り一度1番ラインから出て、お隣の2番ラインに並び直します。
この時、検査ラインの建物をぐるっと半周して(出口から入り口に)戻ることになるので、走行注意!アッチコッチからクルマが出てきます。検査を終えたクルマ、駐車場に止めるクルマ、検査場から出ていくクルマに検査場に入ってくるクルマ・・・。
また、検査ラインに並んでいる車列を再びすり抜けなければならないので、これも注意!
そうしてたどり着いた2番ライン。
果たしてここでは何を検査するのでしょうか!?