ロアアームジョイントブーツ、とうとう交換!

必要な工具やパーツを揃え、同じような構造を持つタイロッドエンドブーツの交換で作業手順等は経験しているにもかかわらず、キャッスルナットが外れないというだけ(?)の理由で中断していたロアアームジョイントブーツの交換ですが、本日ようやっと交換することができました!

正直あまり期待していなかった最終兵器のユニバーサルレンチエクステンダーが、期待を超えた良い仕事をしてくれたおかげで、弛まなかったキャッスルナットを緩めることができたのです。素晴らしい!

17-19のメガネレンチにユニバーサルレンチエクステンダーを噛ませます。
もちろん回す方向に爪が引っかかる向きで装着します。左側のキャッスルナットを外すには、ユニバーサルレンチエクステンダーの12.7sq接続面を下向きにしなければなりません(爪がそういう向きなのです)。
そして爪がずれないように気をつけながら少しずつ12.7sqスピンナーハンドルを手前(緩む方向)に引きつけるようにして回していくと・・・ニュル〜〜ンという感触と共にレンチが回り、ナットが緩みました!
最初のひと緩みさえしてくれれば、あとはエクステンダーなしのメガネレンチのみで回すことが可能になります。残念ながらラチェットが入るスペースはないので、何度もレンチを嵌めて外して・・・を繰り返していき、とうとうキャッスルナットが外れました〜(^ ^)

キャッスルナットはブラックタイプの特別仕様・・・ではなく、思いっきりサビサビなのでそのように見えるだけです(笑)

当然ですがボールジョイント側のネジ部もサビサビです。
このあといよいよ本作業の本丸。
タイロッドエンドプーラー(ボールジョイントプーラー)を嵌め込んでロアアームを外すのですが、ここ、作業に熱中して写真撮り忘れました・・・orz
一番の見せ場だったはずなのに・・・。

タイロッドエンドプーラーを使う時にネジ部に空いている穴(スプリットピンを通す穴)を潰してしまうケースが多々ある、とエアNC30さんから伺っていたので(ご助言感謝です!)、基本に従って取り外したナットをツライチっぽく被せてタイロッドエンドプーラーをセット。可能な限りタイロッドエンドプーラーの爪を奥側に差し込んだら、少しずつ外す方向に力を加えていき・・・。

ガキン!!
というような、タイロッドエンドブーツの交換時でも発生しなかったような甲高い大音量を発声してロアアームが外れました!
いろいろなところでものすごい音がするという情報は得ていたので心の準備はしていたつもりですが、それでもやっぱりびっくりしました(笑)

ロアアームが外れたのでキャッスルナットを外してボールジョイントのネジ部を穴から出しましょう。

キャッスルナットにモンキーレンチを噛ませてコシコシ回していって取り外します。
ところで、キャッスルナットを外すのに先ほどのメガネレンチではなくモンキーレンチを使ったのには理由があります。というのも・・・。

タイロッドエンドプーラーの爪からネジ部の穴を保護するためにキャッスルナットを被せたため、キャッスルナットの頭の部分がタイロッドエンドプーラーにかかっていた巨大な力のために歪み、メガネレンチが入らなくなってしまったからなのです・・・。
一度緩めたナットを軽く被せていただけなのでモンキーレンチでも軽く回すことができる状態だったのでことなきを得ましたが、やっぱりこういう時は通常のナットを使わないとダメですね(手持ちに対角19mmのナットがなかったんです・・・)。

ちなみにロアアーム下をジャッキで支えているのは、キャッスルナットを回した時にどうやらロアアームジョイントも共回りしてしまっていたみたいだからです。下側から少し押し上げることでジョイントを固定するとキャッスルナットだけを回すことができるのです(とどこかに書いてあった気がする)。

苦労の甲斐があってとうとうロアアームジョイント部が顕に!
ブーツを外す要領はもう心得ている(はずな)ので、その経験を活かしてブーツを外・・・せました。よかった〜(笑)

この苦闘の成果が、こちら(笑)
ブーツを綺麗に取り外すことができました〜(流用できないのであまり意味はないですが)。
キャッスルナットはもう使い物になりませんが、こちらも分解時には新品に交換だったように記憶しているのでまぁいっか!

ボールジョイントについている古いグリスをウェスで可能な限り綺麗に拭き取ったら、おニューのグリスを塗りたくってグリスアップ!

ついで新品のブーツの内側に、同じようにグリスを塗りたくって組み戻しの準備はOK!

ロアアームは上下に動くのでまたまたジャッキでロアアームの下側を支えつつ、被せたブーツにピッタリサイズの塩ビ接続パイプを嵌めてゴムハンマーで全周を叩いてブーツをガッチリはめ込みます。
タイロッドエンドブーツの交換時にも思いましたが、このピッタリサイズの塩ビ接続パイプを使うやり方は本当にスムースにブーツをはめることができますね〜。おすすめです!

ブーツの取り付けに問題がなければロアアームジョイントをハブ穴に通します。これも結構力が必要でした。

ハブ穴に通したジョイントのネジ部に新品のキャッスルナットを取り付け、メガネレンチでガッチリと締め込みます。
規定トルクがあるようですがこの場所にはソケットが入らない(トルクレンチを支えない)ので、スプリットピンがきちんと通るところを見極めつつ締め込みます。
ピン用の穴の位置がきちんと揃ったら新品のスプリットピンを通して返しの部分をキャッスルナットに引っ掛けるように固定して、片側の作業は完了!

同じ要領で右側のロアアームジョイントブーツも交換(こちらは空模様の関係で写真なしのスピード作業!)。
こうしてずっと心残りだったロアアームジョイントブーツの交換を終えることができました。
試走行がまだなのでこれで問題なく完了!と言い切れないところなのですが、きちんとできているといいですね〜。

あとはフロントタイヤを左に切った時だけ発生するあの異音がブーツ交換で状況に変化が訪れるかどうか・・・。状況が改善してくれると一石二鳥なんですけどね(笑)

2件のコメント

  1. はじめまして、ブログ拝見させて頂きました。
    同じフリードハイブリッドを乗っているのですが、ホンダ車はドライブシャフトが脱臼すると聞いていますが、作業に関してコツはありますでしょうか?
    また、スタビリンクのブーツってブーツだけないのですかね?
    検索してもリンクassy で交換されているのが多くて、ご存知だったら教えて頂けますでしょうか?
    よろしくお願いいたします。

    1. 金子 様

      はじめまして、こめんとありがとうございます。
      また、返信が遅くなりまして申し訳ありません。

      さて、ご質問の件ですが、私が作業した限りではドライブシャフトが抜けてしまうとか
      抜けそうになってしまうといったことはありませんでした。
      特にドライブシャフトを意識して作業をおこなったりしたわけでもなく、
      ただ一つずつ慎重に作業を行なっていっただけでして・・・。お役に立てず申し訳ないです。
      強いていうなら、作業対象の箇所以外には極力触れないということくらいでしょうか?

      また、スタビリンクのブーツに関して、
      私はその交換作業を行なったことがないのではっきりとしたことは言えませんが、
      パーツリストには該当するブーツは見当たりませんでした。
      大野ゴムからスタビリンクブーツは出ているようなので、問い合わせてみると何かわかるかもしれません。
      これまたお役に立てず、申し訳ないです。

      よろしくお願いいたします。

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