エアコン室外機を天吊に(後から)変更する

エアコンの室外機はベランダの床面に設置していたのですが、うちのベランダはとても手狭なこともあって、常々この室外機がなければもう少し使い勝手が良くなるのに・・・と思っていました。
そうして色々と考えた結果・・・それならいっそ室外機を天吊にしてみるか!

が、室外機を天吊するにはエアコンを設置する前に天吊用の金具を設置します(配管の長さとかが床置きの場合と異なりますから)。そして通常は二人以上で作業を行うらしいです。
天吊にしようと思いついたのはいいですが、うちはすでにエアコンを設置済み(そして室外機は床置き)、しかも作業するのは私一人。何もかもが本来の手順と正反対になりますが、果たしてうまくいきますかどうか。

でも、もう天吊用の金具は買ってしまっているので(笑)、やらないという選択肢はないのです!
購入したのは日晴金属キャッチャーシリーズから、うちの室外機に合うサイズ(と思われる)C-DG3という製品です。取り付ける室外機によってサイズが異なるので、室外機は事前にサイズを計測しておきました。なので多分大丈夫のはず。

まずは仮組みしてみます。
写真左は上下がひっくり返った状態ですが、細長い金属パーツのみで構成されているため、とりあえず組み立ててみるにはこうするしかありませんでした。
その後ひっくり返して正常な向きにしたら、室外機に合わせてみてきちんとキャッチャーに室外機が収まるか確認。ややゆとりがありそうですね。

室外機が収まることがわかったら、室外機の足にキャッチャーのレールが合うようにおおよその位置を合わせて仮止め。
天吊用のナットを外し、キャッチャーを取り付けます。天吊用のボルトを通す穴はある程度スライドできるので、室外機をどの辺りに設置したいか全体を見ながら決め、天吊用のナットをかっちり締め込みます。キャッチャーの天面金具はもう動かすことはないので、電動インパクトレンチを使って割ときつめに締め込んでおきます。
手で金具を揺すってみてもびくともしないことを確認。さぁ、ここからが本番です!

床面に置いてある室外機を、キャッチャーまで押し上げなければならないのです!
リフトとかあればいいのでしょうがそうしたものはないので、最も原始的な方法でチャレンジします。そう、室外機の下に足場や台座を積み重ねていってキャッチャーの近くまで持ち上げる作戦です!

室外機単体ならこの方法は比較的簡単な部類なのでしょうが、すでに設置済みの室外機は銅製の配管2本と太めのVVFケーブル3本がつながった状態。VVFケーブルはともかく、この配管の方は緩やかに手曲げしていかなければならず、結構大変!
Rをキツく取りすぎると管が潰れて切れてしまう恐れもありますし・・・(中を通るのはガスなので曲げる向きは比較的自由にできる)。

うまく配管の位置をやりくりしつつ、とりあえず手持ちの台を使ってここまでリフトアップしました。
が、1日目の作業はここまでで終了。もう一つ台を置けば、キャッチャーに届きそうかな?

そして翌日。

手頃な台が無かったので比較的高さを稼げる椅子を使って室外機をさらにリフトアップ。しかしそれでもキャッチャーまでは届きません。ってゆーか、そもそも室外機の頭とキャッチャーのレールが近づいたとしてもあまり意味はないわけで・・・。
(室外機の足とキャッチャーのレールの高さが揃えば載せ替えは楽にできるはず)
といって、幾つも台を重ねてリフトアップしているため足場はすでにやや不安定。これ以上台を重ねるのははっきり言って危険です。

となれば、最後はやっぱり力技!(なので過程の写真はないです!)

キャッチャーのレールは下側から金属の爪で縦板に引っ掛ける構造になっているので、向かって右側のレールの前側の爪を外し、キャッチャー右斜め下側から室外機を押し上げられるようにします(キャッチャーの右レールは後ろ側の縦板に爪で引っ掛けてぶら下げられます)。

先に室外機を乗せるキャッチャー左レールに、室外機を固定するためのゴム足ボルトを忘れずに通しておきましょう(これはレールを縦板から外さないと通せない構造です)。
ではいざ室外機を持ち上げ、室外機左側の足をキャッチャーの左レールに乗せます。左側は非常に軽いのですぐにキャッチャーのレールに乗せることができます。
これで第一段階クリア。

ここから気合いでくっそ重たい右側を緩やかに持ち上げていきます。緩やかに持ち上げるのは配管を捻じ切らないためです。重たい上に取り回しもしづらいため、ここは我慢比べですね(笑)
うまく持ち上げることができたら、引っ掛けてあったキャッチャーの右レールを前側の縦板に引っ掛け、室外機の右側をそこに乗せてしまいます。
これでとにもかくにも室外機をキャッチャーに乗せることができました。もちろん室外機の足とキャッチャーのレールの位置は多少ずれていますから、引き続きこれを修正していきます。

ところで室外機をキャッチャーに乗せることができたため、室外機の取り回しにも若干のゆとりが生まれます。なのでここで今一度室外機の右側を少し持ち上げ、キャッチャーの右レールを一度前側の縦板から外し、左側と同様、室外機固定用のゴム足ボルトを通して再び爪をかけてレールを縦板に引っ掛けます。
(とにかく室外機を乗せることを優先したため、引っ掛かりの原因となる固定用のゴム足ボルトはあえて先に通しませんでした)

ここまで来たら、あとは本当に室外機とレールとの微調整となります。

キャッチャーの左右のレールは前後縦板にボルト止めできるようになっているのでこれをかっちりと固定し、きちんと取り付けられたレールの上に室外機の足を揃えて乗せます(このためにキャッチャーを上げる前に室外機の足の位置とキャッチャーのレールの位置を揃えたわけです)。
室外機の脚にボルトを通す用の穴がちゃんとありますので、先ほど通したゴム足ボルトを室外機の足の穴に通してナットで固定します(全部で四箇所です)。

最後に縦板のボルトやレールのボルトを増し締めし、不安定なグラつきがないことを確認したら天吊への変更は完了!

どうやら無事に室外機をキャッチャーに乗せることができました。

ただ、配管はどうしても余り気味。室外機の位置が室内機の位置に近づいているため、こればかりはしかたがないのですが、配管の取り回しを良くするために配管(とケーブル)を巻いていた非粘着テープを切り取ってしまっているのと、配管を手曲げしていく過程でパテが汚らしくなってしまいました(一応穴は塞いでありますが)。
なので後日、この微妙なレイアウトの配管を化粧テープで綺麗に巻いて誤魔化しつつ、新しいパテでエアコン配管用の穴を綺麗に埋め直す予定です。
いずれの製品も注文は済んでおり、明日(作業完了の翌日)には届くはず。

最後にエアコンの動作チェックをしたいところですが、陽気のいい時期のためそれは冬の暖房まで持ち越し・・・かな?
でも、排水ダクトがきちんと水を流すかどうかのチェックだけはしておきたいところですね〜(室内機の排水部に水を流すことでこれは確認できる)。

というわけで、なんとか後付けで室外機を天吊に変更できました(それも、一人で!)。
もう2度とやることはないでしょうし、よもやこんなことをしようと考える奇特な人はいないと思いますが、それでも「なんとかなるよ」という情報だけでも提供できていればいいですね(笑)

あ〜、疲れた・・・(^ ^;;

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