新カニキャリパーの取り付け完了までこぎつけたものの、リアアクスルの一部とキャリパーが接触してしまうという事態が発生中で、まだ乗り出しまでたどり着けていません。
なかなか一筋縄ではいきませんね〜(笑)
どの角度から見てもやっぱりリアアクスルの一部と新カニキャリパーが接触してしまっています。写真では分かりづらいかもですが、リアアクスルを回したときに接触の音がすることからしてまちがいありません。
そして決定的な証拠が。
キャリパー側の接触部分、塗装が剥げています!
それは逆に言えば、その程度のごくごくわずかなクリアランスが確保できないがために接触しているだけ。ということは、キャリパーサポートの工作精度に問題があった可能性が考えられます(もちろんキャリパー本体のサイズのばらつきという可能性もありますが)。
幸い、キャリパーサポートに関しては販売店がメーカーサポートの仲介をしてくれるという記載があったので、状況を説明し、接触していることがわかる写真を添付してメーカーへの確認をお願いしました。
そしてしばらくしてから販売店より連絡があり、メーカーからの回答が伝えられました。一言で言うなら、取り付けが間違っているのではないか、だそうです。
そしてこれがその回答のメールと一緒に送られてきた画像。
しかし、キャリパーサポートの構造上取り付け向きなどは間違えようがありませんし、そもそも送られてきた写真に取り付けられているキャリパーはブレンボですがいわゆるカニキャリパーではありません。
もっとも、今回の問い合わせが販売店のサポート期間を過ぎてしまってからの問い合わせであったこと、またどれだけ専用品と謳われていても結局は社外品であるということから、なんらかの問題が発生したとしてもそれは全て自力でなんとかしなければならないと考えていましたので、販売店には謝意を伝えてサポートの依頼はおしまいにします。
ただ、この販売店で取り扱っている他のキャリパーサポートの中には、「ブレンボ用だけれども、ブレンボの○○の取り付けはできません」みたいな説明書きがある製品もあります。
そうした説明のある商品があることから、今回のパターンに関してはメーカーがカニキャリパーを装着しての確認をしていない可能性が考えらえるため、その点をメーカーに問い合わせて、可能であればそうした可否も含めて販売ページに記載があってもいいのかもしれません、と進言だけはしておきました。
それはともかく、キャリパーサポートの工作精度に起因する問題ではなさそうなので(仮にそうであったとして交換に応じてもらえたかどうかはわかりませんし、時間や工数をかけてまたやり直すのはちょっと・・・)、現状を改善することで対処しなければなりません。
そこで登場するのが、金属用のやすり!島忠で購入した、もっとも安価な製品で、商品名称は精密ダイヤモンドヤスリというそう。
超硬合金にも使用可能なんだそうです。
知らないメーカーのものでしたが(しかもmade in China)、一応発売元が新潟県三条市(刃物で有名な燕三条ですね)なので、ちょっとは信頼が置ける・・・のかな?
接触するのはごくごくわずかなのですから、そのわずか+αの範囲でキャリパーの接触部分を削ってクリアランスを確保してしまえば接触がなくなるはずだ、という発想です。
なお、リアアクスル側を削らなかったのは、すでにキャリパー側に接触による塗装の剥げがあることと、リアアクスルだと4箇所を同じように削らなければならないからです(笑)
回転する部分なので、削り方に差が出るとリアアクスルの回転運動に差し障りがでるかもしれませんし。
ごくわずか削り取ってはリアアクスルを回転し、接触具合を確かめてからまたほんの少しだけ削り取り・・・これを何度か繰り返して、とうとう接触しないだけの(微妙な)クリアランスを確保することができました。
しかし、購入したばかりのキャリパー、それもブレンボを金属やすりでガリガリと削っていく時の切なさといったらもう・・・(T_T)
それでもその甲斐あって、ごくごくわずかのクリアランスですがきちんと確保できました。
実際リアアクスルを回してみても、4箇所のどの部分もキャリパーに接触しません。
これでとうとうすべての問題がクリアされたわけです!(笑)
そうしたらリアホイールをきちんと規定値で固定します。最後に緩み防止のベータピン(このRVFを購入した時からここはコッタピンではなくベータピンでした)をはめて、足回りは完了です。
しかしこの緩み防止のピンですが、いつもピンを差し込む穴の位置が微妙にずれてしまい、差し込むのに苦労します。そのずれがまた本当に微妙なだけに余計に悔しい(笑)
他の人はどうなんだろう?
メンテナンススタンドに乗せたままの状態でとりあえずライディングポジションを取ってみたところ、ブレーキペダルの踏み込み具合が変わってしまったため(やっぱりキャリパーピストンの径が違うのかな?)、ペダル位置を微調整です。
もっとも、これは乗り出してからまた改めて調整することになると思いますが。
ついでに、リアマスターシリンダーも取り外してちょっと揺すってみたり(笑)
これでより完全にエアが抜ける・・・かも!?
最後にここも規定値できちんと固定します。
そうしたらいよいよ先日充電しておいたバッテリーを装着し、通電確認。そしてエンジンをかけてみます。
緊張の一瞬です!(笑)
・・・かかりました!
やっぱり寒さと1ヶ月ほどの放置でバッテリーが弱まっていただけなようですね。
でもこれからはこまめに充電することもできるので、ちょっと安心です。
最後にもう一度全体的に目視で点検をしたら、リアキャリパー(及びリアブレーキディスク)の交換作業は完了です。
もっとも、乗り始めてから何か問題が発生する可能性もあるので、ロックナットのカシメ作業はまだせずにおきます(ってゆーか、もうこのロックナット、入手できないっぽいのでかしめたくない・・・)。
最後に空気圧を規定値まできちんと上げて(半分くらいに落ちていた!)、軽く試走に出かけます!
たーのしみ〜♪
ところで僕はどうもこのリア側のエア抜きがとてもへたくそなようで、あれだけ完璧に抜いたと思っていたのに乗り始めからしばらくはリアブレーキがスカスカ・・・orz
それでもブレーキを引きずったり、車体を揺すったりと色々していくうちに、程なくしてリアブレーキが完全に機能するようになりました。
踏み込めば完全にロックしますし、機能的には全く問題ありません。
マスターシリンダーを交換したわけではありませんし、そもそも僕のスキルではキャリパーを変えたくらいで著しいフィーリングの変化を感じ取ることなどできないわけですが、それでも自分で取り付けたブレンボがそこにあるという意識は嬉しいものです。
そんなはずはないのですが、みんながRVFのリア側に注目している気分です(笑)
こうして試走も無事に終えて、ブレーキとしてきちんと機能することも確認でき、さぁいよいよ(寒いけど)あちこち乗り回そう!と思った矢先、東京は大寒波+大雪・・・orz
ツーリング始めはいつになるのかな〜・・・(~_~;;