さぁ、これで出すものは全てだしきったので、いよいよ今回の作業の本丸、ウォーターポンプの脱着作業に入ります。
しかし気になるのは排出し切れなかったラジエーター液。フロントシリンダ側のボルトが外せなかったのだから仕方がないのですが、なんとかこう、少しでも排出できないかな~と考えること1分。
ふと気がつきました。
なぜ、オイルドレンもラジエータードレンも車体左側にあるのか。
それは、通常の状態ではそちら側が下に向くから。
そう、サイドスタンドで立てれば、左側が絶対に下になるわけです。ということは、サイドスタンドでたてれば残っていたラジエーター液のうちのいく分かがタレ落ちてくるのでは?
というわけで、さっそくメンテナンススタンドからRVFを下ろしてサイドスタンドで立て直したところ・・・出てきました出てきました。
ラジエータードレンから緑色の液体が!作業の関係上、ここで出てきた分はペットボトルで受け止めることができず、バケツの中にウェスを敷いてそこに排出させたため、正確な分量がわからないのですが、見た感じでは結構でた気がします。
始めからサイドスタンドでたてていたわけではなく、ラジエーター液の通り道にあるラジエーター液の大半を排出した後に、マシンを大きく揺さぶるようにしてサイドスタンドで立て直すため、中の液体も大きく揺すぶられてより下方を目指して落ちてきたのではないかと推測。
なんにしてもこれで少しは気持ちが楽になりました・・・(^_^;;
で、いよいよウォーターポンプを外しますが、ウォーターポンプを外すためにはまずウォーターポンプに接続されているラジエーターホースをはずさなければなりません。
そのために、ラジエーターホースとウォーターポンプをつないでいるホースバンドスクリューのネジを回して締め付けを緩めます。
この、外側にある太い方は作業しやすいけど、内側の細い方はちょっと大変!
まずは外側を慎重に緩めて・・・。
後は気合で引っこ抜く!!
この時ホースからラジエーター液がたれてこなかったのは喜ばしいことですね。
外側が外れたら続いて内側です。
しかしこれは外側のホースをつないでいる(ウォーターポンプ側の)受け口が邪魔でちょっとアクセスし辛い!
下から覗き込んだり奥からドライバを入れてみたりしてなんとか作業できるポジションを見つけ出したら、外側と同様の手順でこれまた引っこ抜きます。
これで二本とも外れました~。
ホースが外れると、ウォーターポンプを固定しているボルトを外せばウォーターポンプを取り外すことができます。サービスマニュアルにもそう書いてあります。
ウォーターポンプを本体に固定しているボルト(ウォーターポンプマウントボルト)と、ウォーターポンプ本体を構成するためのボルトを間違えないように注意しながらボルトを外します。
なお、ウォーターポンプマウントボルトは、上の写真の左下(隠れて見づらいですが、ドレンボルトの左隣にあるボルト)と右上にあるボルトです。ウォーターポンプ本体を形成するボルト(ウォーターポンプカバーボルト)よりも径が小さい・・・ようですかね。
なお、ウォーターポンプマウントボルトは、下側にくる方が妙に長いボルトになります。
ウォーターポンプマウントボルトを外すと、ウォーターポンプ本体を手前に引っ張ることでバコッと外れます。
この外れるときの感触が何気に気持ちいい(笑)
こう、ハマっていたものがポコッと取れる感じなんですよね。
そしてこれが取り外されたウォーターポンプ。きったないですね~~~(^-^;;
ウォーターポンプを外したあとには、オイルポンプにつながる穴が残ります。この穴の奥に見えているのがオイルポンプのシャフト。組み上げるとき、このシャフトの凸部にウォーターポンプのシャフトの切り欠きを合わせてあげなければなりません(そうしないとハマらない)。
そして、この部分こそが、きっとこの一連のオイル漏れの最後に残された原因だったのでしょう。
聞いた話では、ここを開けるとここからオイルが駄々漏れしてくるんだとか。
そういうこともあって僕は今回先にエンジンオイルを抜きました。ちょうど交換するにはいい頃合いだったということもありますし。
これがきちんと合わせなければならない切り欠きです。
古いウォーターポンプの切り欠きを個の向きではずしているということはつまり、新しいウォーターポンプを組み付ける際には、この切り欠きの向きを古いウォーターポンプの切り欠きの向きに(おおよそでも)合わせておかなければならないということでもあります。
手っ取り早いのは、新旧並べて向きを揃えてしまうことですよね(笑)
おおよそ向きが揃ったら、いよいよ取り付けです。ドキドキ!
でもその前に。
サービスマニュアルにて指示されている通り、Oリングにエンジンオイルを塗布します。そしてこのOリングをもとあった位置(奥の方)に押しやったら、いよいよ合体!
ちょっとてこずりましたが、無事にハマりました。
な・・・なんか、まわりの部品に比べてウォーターポンプだけが妙に新しくてちょっと違和感。でも、幸せな違和感(笑)
なので当然この短いボルトは右上に入るわけですね。
それぞれを入れて、指定のトルクで締め付けたら、一応メガネレンチでもう一押し。だって、オイルドレンボルトもオイルパンも規程のトルクで締め付けた(はずな)のに、オイルが染み出してきていたから・・・。
でもこれじゃトルクレンチで締める意味があまりないですね・・・。
取り付けは取り外しとは反対に、内側の細いラジエーターホースから取り付けます。まずはホースを差し込んで。
バンドスクリューを締め付けていきます。内側が付いたら、外側の太い方も。
両方装着出来たら、これでウォーターポンプの交換作業はおしまいです。
後はエンジンオイルを入れて、ラジエータークーラントを入れて、実際にエンジンを回して様子を見るだけです。
でもその前に。
オイルドレンボルトを外したままなので、そいつを取り付けてしまいましょう。間にはさむのは新しいドレンワッシャ。いつものキタココンビニクラブのそれがなかったので、今回は初めて使うやつです。
ま、所詮ワッシャですからそんなに変わるとも思えませんし、大丈夫でしょう。
ちなみに購入したのはPOSHのMECHANIC LINEというシリーズ。M12サイズで、パーツナンバーは220235ですね。
そしたら普通に取り付けです。
しかし、どういうわけか今回このドレンボルトがなかなかうまく取り付けられませんでした。なんどもなんども試行錯誤するのですが、ボルトがどうしても上手く穴に入らないのです。
なんでだろうと考えながら作業をし、最終的にボルトが収まってから気がつきました。
いつもこの作業はRVFをメンテナンススタンドに乗っけて行っていたので、ドレンボルトは地面と水平に配置されます。そのため、ドレンボルトを締める際にメガネレンチも地面と水平にセットしていたのですが、今回は各種液体排出のため、メンテナンススタンドからRVFをおろし、サイドスタンドにして作業していました。
そう、これが理由。つまりいつも通り地面に垂直にボルトを押し込もうとすると、穴とボルトがしっかりかみ合わないわけですよ。
やっぱりスタンドに載せないとやりづらいな~。でもエンジンオイルの注入ならまだしも、ラジエータークーラントの注入はエア抜きとかいろいろ面倒くさそうなので、できるだけ液体が全体に行き渡るようにサイドスタンドにしておいた方が無難に思えますし。
何はともあれ、これでウォーターポンプの交換は完了し、後は必要な液体を注入するだけと相成りました。
しかしここで時間はちょうどお昼。
ここはしっかり腹ごしらえして、それからエンジンオイル及びラジエータークーラントの注入作業を、腰を据えて行うことにしましょう!
次回に続くっ!
良いですねぇ(笑)
新品パーツは気分が良くなりますよね♪
所で…boota_chanさん♪の整備スキルがどんどん上がっていくので、私も負けじと頑張らないと♪…ですね(〃∇〃)(笑)
Black angelさん
必要はスキル獲得の母ですね(笑)
これこれの性能をあげたい・・・という+の方向性ではなく、これこれの問題が起こっている・・・という、
どちらかというと-からのスタートなので、嫌でもなんとかしなければバイクに乗れなくなっちゃう、みたいな気持ちが
いろいろと試行錯誤も含めてメンテナンスをさせてくれています。
もちろんこうやっていじるのも楽しいのですが(それなりに成果が見えていますし)、でもやっぱり乗り回す方がもっと楽しいワケで・・・(^_^;;