明けて翌日。
お天気は上々。
さて、この日は上越地方の直江津まで母の希望する駅弁を買いに行きます。普段であれば国道353号線から松之山温泉などを経由してフリードハイブリッドで直江津へ向かうのですが、せっかくなので母が乗りたがっていた北越急行ほくほく線に乗って直江津に向かうことに。
越後湯沢駅からも(乗り入れる形で)ほくほく線は走っていますが、せっかくなので六日町駅まで車で移動し、そこからほくほく線に乗車することにしました。
六日町駅に着いたら、まずは切符を購入します(理由があって窓口で購入なのですが、そもそもほくほく線はICカード使えません)。
紙の切符なんて久しぶり。さらに、このサイズの切符も久しぶり!(笑)
窓口で手続きを取って切符を発券してもらったら、自動改札ではなく有人改札を利用して構内へ。ハサミの代わりにスタンプが押印されました。
なお、六日町駅はホームから列車へ車椅子でそのまま乗り込めますが、目的地の直江津駅では乗り降りのためにスロープを使わなければならない関係で、息の電車と帰りの電車のそれぞれの時間を確認されます。
それで直江津駅に連絡を入れ、ホームで駅員さんにスタンバイしてもらうとのことでした。お世話になります。
六日町駅は構内にエレベーターもあり、バリアフリー化されています(ただ、車椅子を押して補助者も一緒に乗り込むにはちと小さい!)。JR線のホームとほくほく線のホームは異なることに気づかず(「ほくほく線のりば」という案内があるにもかかわらず・・・)、間違って上越線のホームに降りてしまうという失敗をしつつも、無事ほくほく線ホームに到着。
電車が来るまではまだしばらく時間があります。その間に駅員さんが車椅子の乗車サポートのためにホームで案内の準備をしていました。もっとも、スロープなどは必要ないので、どの扉から乗車すればいいかを教えてくれるくらいですが(行きの列車は二両編成)。
比較的頻繁にやってくるJR上越線の写真を撮ったりしながら待つことしばらく。とうとうホームにほくほく線が入線してきました。なんかカラフルな列車です!
ちょっとバタバタすることもありましたが、乗車位置を案内してもらい車内へ。思ったよりお客さんが乗っています。かならずしも観光客というわけではなさそうです。
そしていよいよ出発!
トンネル駅として有名な「美佐島駅」の扉を(車内から)見たり、松代(まつだい)駅にある草間彌生のオブジェ(大地の芸術祭)を見たり、のどかに広がる水田を眺めたり、鉄橋で川を渡ったり。
ほくほく線はトンネル区間が長いのですが、それでも色々と見応えスポットがあるものです。
六日町から直江津まで大体1時間20分くらいの乗車ですが、その間列車はずっと動いているわけではありません。ほくほく線は単線なので、途中対抗列車とのすれ違いのため、駅ですれ違い通過待ちをしたり、特急列車の待ち合わせをしたり。
この待ち時間が結構長かったりしますが、観光で乗っているのでその待ち時間もあまり苦になりません。これ、通勤の電車だったら暴動が起きかねないくらいですが、不思議なものです(笑)
こんなふうに車窓を流れる見慣れない景色をたっぷり堪能しながら、ほくほく線はいよいよ直江津駅に到着!
ホームで駅員さんがスロープを持って待っていてくれました。
直江津駅での滞在可能時間(帰りの電車の出発時間)までは大体1時間30分ほど。観光らしい観光はとてもできませんが、もともと直江津に来たのは駅弁を購入するためですし、することといえば予約しておいたその駅弁を受け取って、どこかでお昼を済ませることくらいですから時間的には十分でしょう。
直江津駅の改札をくぐったら、駅の目の前にあるホテルハイマートさんで予約しておいた駅弁を受け取りに行きます。昔は駅構内の跨線橋の売店ですぐに購入できたのですが、今は(基本的に)予約制になってしまったそう。ホテルの受付で受け取りをしている時に尋ねてみたら、今は観光列車が通る時しか構内に駅弁のお店は出ないんだそうです。
寂しい話ですが、逆にいえばそうでもなければ直江津に来る人も、そこで駅弁を買う人もいないということなんでしょうから、しかたがないのかもしれませんね。
直江津駅にはほくほく線で来ているため、ランチはこの付近で済ませなければなりません。車椅子を押しての移動なので、バスに乗って・・・みたいなのは難しいですし、そもそもそんなに遠出する時間もありませんから。そこでこれまた母の希望がラーメンということだったので、GoogleMaps先生に尋ねて駅近くの町中華のお店に行ってラーメンをいただくことに。
今時のやたらこだわりだけを全面的に押し出すような、押し付けがましいラーメンではなく、まさに町中華って感じの素朴なラーメン炒飯セット(母はもやしラーメン)。ちなみにチャーハンは小サイズのはずなのですが、ゆうに一人前はありました・・・。ガッツリお腹いっぱいになりました(笑)
ラーメン屋さんを出て駅まで続く(シャッター通り)商店街をしばし散策。古風な和菓子屋さんがあったのでそこでちょっとしたお土産を購入しながら直江津駅に戻ります(かんずり柿の種も買いました)。
そうして駅に戻ってきましたが、列車の発車時刻まではまだ30分近くあります。なのでちょっと駅周辺をぶらぶら。
D51レールパークへの案内矢印があったのですが、途中で矢印はなくなってしまい、駅前ロータリーから見渡してみたのですが結局分からずじまい。まぁ、すぐ目につくところにないのであれば訪れるほどの時間は取れないということなので仕方がないですね。
少し早いですがホームに行くことにしましょう。
改札を通る時にもう列車はホームに到着している旨教えてもらったので、じゃあ乗り込んで待つことにしましょう。スロープを用意してもらい、帰りの電車(今度は一両編成でした)に乗り込みます。乗り込んでもまだ少し時間があったので、ちょっと撮影。
駅の中(それもホームの真ん中!)に、学生さん用の自習室があるってすごくない!?
それだけダイヤの間隔が長いってことでもあるし、また利用する学生さんたちが信頼に値するということでもあるし。東京では考えられない・・・ような気がする・・・。
直江津駅はいろいろな路線が利用しているので結構頻繁に電車が入ってくる感じ。えちごトキめき鉄道の団体貸切列車も入線していました。まぁ、テツではないのでみても全く分からないんですけどね(笑)
走行しているうちにようやく発車時刻になり、ほくほく線は一路六日町駅(からJRに乗り入れて越後湯沢駅)を目指して進み出しました。
帰りのほくほく線もゆったり景色を堪能しながら・・・と思っていたら、あ!ブルボンの工場!もしかして工場直売があるのかしら!
とか、あ!八海山!まだ少し雪が残ってる!
とか、結構テンションの上がる要素がありました(笑)
そして列車はなんらの問題もなく六日町駅に到着。ここからフリードハイブリッドに乗り換えて、我が小部屋に向かいます。ほくほく線は窓が開かない列車でしたが、フリードハイブリッドは全開!風が爽やかで気持ちいい〜(^ ^)
購入した駅弁で今日の夜も飲んだくれるので、いくつか補助的なおつまみをスーパーで購入したら源泉掛け流しの天然温泉にどっぷり。
身も心もさっぱりしたら、越後湯沢の麓から小部屋を目指して峠を駆け上ります!ファミリーカーですが。
今回僕がチョイスした駅弁は、「ほたてごはん」!(母は大好物の「鱈飯」)。
飲むおかずにと思ってホタテにしたのですが、大正解だったかも!甘塩っぱくて美味しい!
こういうお弁当や漬物で飲めるようになったのは、それだけ歳をとったということなんですかね・・・(^ ^;;
いや〜、でも二日目も大満足の1日となりました。
その3へ続く。