最終兵器として導入したネジモグラーさえも撃沈されてしまったわけですが、さてどうしましょう・・・。
とりあえず、キャリパーを外してパッドピンに対して下向きにアクセスできるようにしましょう。そうすれば全体を見渡しやすいし、力もかけやすいですから。
そこで、まずはフルード抜き。
リザーブタンクの蓋を開け、念のため周りを養生しておきます。
養生しているこのウェス、ワタクシのおパンツであることはここだけの秘密です。もうゆるゆるだったのです。
ブリーダーキャップを外し、ブリーダーボルトにメガネレンチ(8mm)をかけ(向きはここで学習した通り)、耐油ホースを繋ぎます。
排出されるフルードの受け皿を用意したら、ブリーダーボルトを緩めてブレーキレバーをにぎにぎにぎにぎにぎにぎにぎにぎにぎにぎにぎ・・・・・・。
数分でフルードを抜き終わりました(もちろん左キャリパーでも同様の手順を行なっています)。
ついでバンジョーボルトを外し(この時フルードが垂れるので、濡らした古Tシャツを直下に用意しておきました)、キャリパーにつながるものがなくなったらキャリパーサポートボルトを外してキャリパーを取り外します。
キャリパーを外したのはいつ以来でしょうか。それにしてもパッドピンの頭がツルピカになっていて、なんかこれはこれでありなのかもと思ったり思わなかったり・・・(^ ^;;
でもこのままではパッドを外すことができないのでやっぱりこのままではダメなわけで。
そうしたら作業場所をベランダに移し、キャリパーを作業台に固定。ネジ釘で・・・とも考えたのですが、取り回しを考えたらタイダウンベルトの方が便利かなと。
キャリパー本体をガッチリ固定できたら、ここで今日の新兵器登場!
その名も「ダイヤモンドロータリーバー」。円錐砲弾型の金属ヤスリです。対応素材にステンレスも入っていることは確認済み。
これを電動ドリルドライバに装着し、パッドピンの頭を薄く削って行こうという計画です。
そしてヤスリで削ること1時間。切削麺はかなりきれいになりましたが、なかなかパッドピンの頭を薄くすることができません。そりゃそうですよね、だってこれは金属面を削る(磨いて整える)道具なわけですから。でも、ガタついていたパッドピンの頭がきれいに整えられたのでした(笑)
進行こそ遅いものの、パッドピンを削れていることは間違い無いので、このまま時間をかけて削っていけばいずれパッドピンを差し込んだネジ部分の接合面にたどり着くでしょう。でも、ちょっと先が長くなりすぎかも・・・。
それに、電動ドリルに装着しての研磨なので、微妙に作業をしづらいんですよね(この点、上からアクセスできるようにしたのは失敗だったかもしれません)。
そこで。
パッドピンを逆サイドから叩いたり、逆サイドからCRCを吹き込んだ利して少しでもパッドピンを緩めることができるように、キャリパーを割りました。こうすればパッドは外せますし、パッドピン本体へのアクセスも確保されます。
あとは、手持ちの金属掘削用ビットでパッドピンの頭を(ロータリーバーよりも大雑把に)削ったり、ロータリーバーで整えたり、ネジモグラーを再度食い込ませるための穴を開けたり、ネジモグラーで回してみたりと、手を替え品を替えパッドピンを攻撃。
何度も何度もパッドピンの頭を削り、潤滑油を吹きかけ、ラバーハンマーで叩いて衝撃を与え、ネジモグラーでの抜き取りを試み・・・。
そうして戦うことさらに1時間。
とうとう抜けたぜコンチクショー!
もちろんこのパッドピンはもう使い物になりません(微妙に歪んでもいたみたいですが、これは外すために色々やったからかな?)。
しかし、固着したボルトやネジが外れる時のあの「コキッ」ていう感触は、ほんと気持ちいいですよね〜(^ ^)
フロントもブレンボ化する予定だったのでずーっと放置することになってしまった純正キャリパーのパッドピン問題は、ひとまずの決着を見たのでした。
さて、せっかくキャリパーを割ったのですから、これまた久しぶりにピストンとかメンテしておくか〜。
どっちみち、新しいパッドピンを購入しないことには、元に戻すことはできませんから、ね!(笑)
こちらも胸の支えが下りた思いです!
無事クリアお疲れさまでした!
いひら さん
ありがとうございます(^ ^)
パッドを支えるパッドピンが取れたことで、僕の心の支えも無事取り去ることができました(笑)
ひとまず折り返し地点まで来たので、せっかくですからフロントキャリパーは
このままオーバーホールしようと思っています。
時季的にツーリングからも遠くなりますから、この冬の間にできることは全てしておきたいなと・・・。
とりあえずウェビックでピストンシール等を購入しなくては!