ジェネレーター確認!

必要な(専用)工具も揃えたところで、いよいよRVFのジェネレーターの具合をチェックすることにします。

まずジェネレーターカバーを外します。
これは5箇所のボルト止めなので簡単。ただ、ウォーターポンプなどを外さずに作業を行うと結構狭っ苦しい隙間しかなく、エクステンションバーが何気にここでも大活躍(笑)
全てのボルトを外したら、カバーの周りを少し強めにプラハンマーでカンカン叩いて衝撃を与えていると、そのうちボコっとカバーが外れます。
ガスケットが付いているので、手でそのまま引っこ抜くのはちょっと難しいかも?
また、カバーを外すと少量ですがオイルが垂れてくるので注意が必要です。

ところでジェネレーターカバーを開ける前にエンジンオイルを抜いておくと説明されていることも多いのですが、エンジンオイルはオイルパンに溜まっているのに対し、ジェネレーターカバーはそのオイルパンよりも上にあるため、これを外すことでオイルパンにたまっているオイルが流出することはなさそう。
そこで僕はエンジンオイルはそのままで作業を行いました(エンジンオイルを先に抜いても少量のオイルの漏れは起こるらしいですし)。
なお、サービスマニュアルにも、ジェネレーターカバーを外すのに先立ってエンジンオイルを抜くようにと指示はされていません。

カバーが外れてフライホイールがコンニチハ!したら、ここから専用工具の出番です。

一つはホンダ純正のロータープーラーですが・・・。
必要な工具はもう一つあって、それはフライホイールの回転を抑止するユニバーサルホルダー。
ユニバーサルホルダーは汎用工具ですが、下調べしていたときにRVFに使用した情報があった(情報元がわからなくなってしまいましたが)、アストロプロダクツの「AP ユニバーサルホルダーツール」をチョイスしました。

ちなみに実際に作業をしてみるまで、フライホイールをユニバーサルホルダーで押さえたら、この専用のロータープーラーを使ってフライホイールボルトを外すものだと思ってました。
ところが、そもそもロータープーラーの穴あき部分は六角になっておらず(ネジが切ってあるだけの筒)、ボルトを外せるわけがありません。
ということは、このボルトはきっと普通にメガネレンチとかで外せばいい・・・のかな?それとも購入するロータープーラーを間違ったのか?
で結論から言うと、このボルトは普通にメガネレンチやソケットで外せばいいことがわかったのですが(サービスマニュアルにも「特殊工具を使う」旨書かれているので混乱してました)、ロータープーラーは時計回りに回してフライホイールを外す(つまり逆回転で外す)という情報はあるのに、果たしてこのフライホイールボルトは・・・?

サービスマニュアルにも何も記載はないですし、ボルトなんだから普通に反時計回りで外れるに違いないと結論づけて、ユニバーサルホルダーでフライホイールの回転を止めつつ、メガネレンチで物凄い力を込めて反時計回りにボルトを回します!
85N・m程度のトルクで固定されているので固いのなんの!
結局足で踏み抜くようにして回しました。
ちなみにユニバーサルホルダーはサイドスタンドの付け根にうまい具合に引っ掛けることができ、フライホイールの回転を止めることができました。
そうして、ペキっという音と共にボルトが回り・・・。

取り外されたフライホイールボルト。スペーサー(ワッシャー?)付きです。これは再装着時に新品に交換する必要はないようです。
そしてフライホイールボルトが外れるとそこに穴が現れます。
・・・!!
もしかして、専用工具はここに差し込むのでは!?

試しに合わせてみると・・・。

ビンゴ!
実際に外してみてようやくその仕組みを理解できたのですが、この専用工具はフライホイールを「外す」のではなく、工具をフライホイールのねじ穴にねじ込んでいってフライホイールを「浮かせる」ための工具なんですね!
だからロータープーラーを時計回りに回転させるわけです(ロータープーラーをフライホイールにねじ込んでいく=時計回り)。
このロータープーラーをプラハンマーでガンガン叩いて外す、という情報もあったのですが、撲が試した限りではそんな力は必要なく、クルクルとねじ込んで行ったらある段階でボロッと取れました(これはこれで何かまずいのかな?)。
外されたフライホイールは結構ずっしりと重いです(磁石だから当然?)。

フライホイールが外れるとジェネレーターコア、つまりステーターコイルが現れます。微妙に左半分が飴色になっていますが、これはコイルに問題がある状態なのでしょうか?
・・・よくわからん・・・。
でも焦げたり切れたりしているようなところはなさそうですし、ステーターコイルには問題なさそうなんじゃないかな??
仮に問題があるとしても、今はどうしようもないのでここはこれでOKということにして・・・。

取り外したフライホイールの内側を軽く拭いてみると・・・。

キラキラと光る汚れがごっそりと取れました。これ、軽く指で擦っただけなんですが、それでこれだけの鉄粉がつくわけです。
というわけで、フライホイールを徹底洗浄します。パーツクリーナーを使って鉄粉汚れが付かなくなるまで内側を磨いて磨いて磨いて・・・。
だいぶきれいになりました〜。

きれいにしたところで一度ステーターコイルに合わせてみます。
フライホイールをくるくる回すと、取り外す前は一定の周期でコシュー、コシュー、コシューっと何かが擦れるような音がしていたのですが、今はなんの音もなくそのままフライホイールはくるくると回ります。
鉄粉を取り除いたからなのかまだボルトで止めてないからなのかはわかりませんが、とりあえず具合は良くなりそうな予感?

さて、フライホイールがきれいになったら、続いてジェネレーターカバーの接続面に残っているガスケットをこそぎ落としましょう!

ここで登場するのは塗料剥がしスプレー(カンペハピオ)とスクレイパー。
これは前にオイルパンを外したときに購入していたものですが、ここでまた役に立ってくれるとは。
匂いが強烈なのが玉に瑕です・・・。

ジェネレーターカバーも本体側もコシコシ擦ってガスケットを取り除いていきます。
ずいぶんと綺麗に取り除けたな・・・と思ったのに、アップで見ると微妙にカスが残ってますね・・・(^ ^;;
やっぱりステーターコイルも外して、ドライブスプロケットカバーも外して、作業領域を確保してから擦らないとダメっぽいですね。
横着したのは良くなかったですね〜。本当はウォーターポンプも外せばもっとアクセスが良くなるのでしょうけれど、ラジエーター液を抜くのはちょっと面倒・・・ってこれがいけないのか(笑)

それじゃ・・・とステーターコイルその他を外そうかと思ったところでまさかのトラブル発生!!

とりあえずフライホイール、ジェネレーターカバーを仮止めで戻して今日の作業はここまでとなりました。
次回、もう少しきれいにガスケットをこそぎ落とし、オイルストーンを使って接続面をきれいに磨き、ガスケットを挟んで組み上げ、できれば動作確認までしたいと思ってます!

帰休のあるうちに作業を終えたい!(笑)

2件のコメント

  1. お疲れ様でした
    発電状況の割には(と言っては失礼でしたが)綺麗なジェネレータでしたね
    フライホイール内側の鉄粉?が悪さしていたかもですね
    ところでbootaさんの業界はまだまだ普段通りとはいかず、他業界よりもシャレにならない打撃ですよねぇ
    うちの会社もボーナスカットに給料ダウンでやってられないっスよぉ
    引き続き頑張って下さいね

    1. エアNC30 さん

      ありがとうございます。
      撲ももっと黒焦げになっていたりするんじゃないかと不安だったのですが、
      思ったよりも綺麗な色と形状だったので、ちょっと拍子抜け(?)しました。
      ただ、ステーターの状態に問題がなさそうだとすると、
      発電不良(と思われる症状)には別の理由がなければならず、
      かえって面倒な事になってしまったのではないかと思ったり・・・。
      フライホイールは(そこそこ)綺麗に磨いたので、
      これで収まってくれれば御の字なのですが。

      確かに撲の所属する業界は全世界的に大変なことになってます。
      先月なんて、月の3/4が休みで(もちろん公休も含みますが)実際に1/4しか出社してませんでしたから!
      (今月は1/2くらい出社しますが)
      先が見通せないのは困ってしまいますが、
      まぁ会社の規模は大きいので細々でも何とかなる・・・といいなぁ・・・と思ってます。

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