新潟県のとあるリゾートに、(バブルの絶頂期に親が購入した)現在はほとんど市場価値がなくなりつつあるマンション(いわゆるリゾートマンションってやつですね)を持っていたりします。
もちろん、1kのものすごーーーく小さな部屋なのですが。
で、現在の所有者は私の親(以後Aとする)なのですが、ちょっと理由があってこの所有権をうちの家族の別の人間(以後Bとする)に変更する必要が出てきました。
この手の話は不動産業者や司法書士に相談・依頼するのが一般的なのでしょうが、なんでも自分でやってみた方がおもしろいに決まってます。
というわけで、不動産所有権移転登記を自分で(できるかどうかわかりませんが)やってみることにしました。
そこでまず手始めに、登記簿の確認を行うことに。正直なところ、本当にAが所有者なのかどうかビミョーなところがあるからなんですが。
さて、登記情報の閲覧には
1:法務局(もしくはその出張所)に出向く
2:オンラインで手続きを行う
の二つの方法があります。で、もちろん僕は初めてなので、自宅近くの法務局の出張所に出向くことにしました(分からなければ相談できますからね)。
ちなみに登記事項証明書(いわゆる登記情報)は、基本的にどの管轄の法務局(またはその出張所)でも申請して受け取ることができます(ただし制限あり。後述)。
で、ここがその出張所。
駐車場も完備されています。もっとも、僕は明け勤務の帰りがけに寄っていったので、その恩恵には預かれませんでしたが。
一つ言えることは、駐車場が完備されているということはつまり、公共の交通機関を使って行くには少し不便なところにある、ということですね(笑)
中に入ったら、まずは受付のお姉さんに「建物の全部事項証明書が欲しいのですが」と相談します。
すると、これに記入してください、と用紙を渡されます(用紙は無料です)。
渡される用紙は「登記事項証明書 登記簿謄本・抄本 交付請求書」というやたら長ったらしくちょっと小難しい感じの用紙。
でも、どこに何を書けばいいかも受付の人がちゃんと教えてくれました。
今回は建物の登記情報を申請するので、建物にチェックを入れて、後は項目にしたがって記入していくだけです。
ただし、ここで気をつけるのは記入する項目は請求する建物の「住所」ではなく、「地番」だということです。
そして今回少し面倒なのは、申請する建物の所在地が、今回訪れた出張所の管轄外にあるということ。
もちろん申請それ自体はまったく問題なく行えるのですが、建物の「地番」は管轄外の出張所からは調べることができないんだそうで、予め「地番」を調べておかなければならないのです。
なお、その不動産を管轄する出張所であれば、その出張所の端末(や地図帳)で地番を調べることができます。
さて、そういうわけですから、地番を調べるにはその建物を管轄している出張所に問い合わせればいいのですが、それ以外にももっと手っ取り早い方法が。
それは「固定資産税 課税明細書」を見ること。
これを見ると、土地という項目と建物という項目があり、地番がそこに印刷されているのです。
これを見ながら必要事項を書き入れます。
書き入れたら受付に提出するのですが、ここで一つ問題が。
今回申請しているのはマンションの一室のため、九分しょ結うとなること。つまり地番だけではなく、いわゆる部屋番号が必要になるんです。
そして部屋番号は、これまたいわゆるマンションの「号室」ではなく、「家屋番号」で記入しなければならないということです。
残念ながら課税証明書には部屋番号までは記載が無く、慌てて実家に電話をして部屋番号を調べてもらいます(普段住んでいる部屋では無いので、号室なんか覚えていない)。
しかし必要なのはこの部屋番号ではありません。「家屋番号」です。
これは受付の人がその建物の管轄の出張所に連絡をして調べてもらってくださいと言って、その電話番号をメモして渡してくれました(これに関しては管轄の出張所でなければ調べられないからです)。
ありがとう!
そして管轄支局に連絡を取り、無事に家屋番号を取得。
再度用紙に必要事項を書き込み、提出します。
マンションだけど土地の地番も入れてくださいと言われたので(なぜだろう?)同じく地番を書き入れ(こちらは「土地」なので「家屋番号」のようなものは必要ない)、必要部数の「1」と書き入れての提出になります。
提出すると、番号札を渡されます。
受付で請求の処理が行われると番号で呼ばれるので、自分の札の番号が呼ばれたら受付に行きます。
受け付けにいくと、全部事項証明書が置いてあって、「これでいいですか?」と確認を促されます。
欲しい情報がきちんと記載されている事を確認して「問題ありません」と応えると、では印紙を購入して、交付請求書に貼ってきてくださいと指示されます。
全部事項証明書の料金は600円なので、600円の印紙を購入して貼付。
これを再度受付に提出すると、先ほど確認した全部字項証明書を受け取れます。
料金が発生するのはこの最後の段階なんですね。
ちなみにオンラインで請求すると500円だか400円だか、いくらかお安くできるんだそうです。
取得した全部事項証明書(1ページ目)。ここには表題部が入ります。
こちらが2ページ目。2ページ目は権利部となり、現在の所有者情報や所有権移転の履歴(?)などが記載されています。
というわけで、これで無事に登記上の所有者の確認が取れました。
次にこの所有者を変更するにはどうするか(登記原因をどうするか)を考えなければいけませんが、出張所内に登記相談所があり、こうしたことについても無料で相談することができますということだったので、年明けにでもまた出張所へ出向いて相談してみようと思います。
よしよし、年内でまずは準備段階、クリア!
4件のコメント