取り外したボトムブラケットをパーツクリーナーで磨き、およそ全ての稼働部を徹底的にグリスアップしたら、再び本体に装着します。ボトムブラケットのシャフトに偏りがある(突き出し量が異なる)ことは気がついていたのですが、どちらがどちらだったかまではわかりません。
ギアがついている分右クランクの方が幅が必要なのかも?と安易に考えて、とりあえずシャフトの突き出しは右側の多くなるようにしてセットしてみました。
もともと装着されていたボトムブラケットですから、組み上げは簡単。ボトムブラケットリムーバーで右ワンをきっちり固定したら、左ワンも付属の金具できっちり固定。
ボトムブラケットを取り付けたら、まずはチェーンのある右クランクから取り付けます。
その前段階として、固着を防ぎたいのでシャフトにたっぷりすぎるくらいのグリスを塗りたくっておきます。
スプロケットにチェーンを噛ませたらクランクの穴にボトムブラケットのシャフトを通し、クランクに付属してきた取り付けボルトでクランクをシャフトに密着させて完了。六角で締め付けるタイプなのであまり力がかけられないのですが、まぁ緩まない程度にきっちり止まっていれば大丈夫・・・だよね?
そして右クランクの装着は完了。同様の手順で左クランクも取り付けます。
そしてクランクにペダルを取り付けて、完成!
くすんでしまっていたシルバーのクランクが、ボリューミーなブラックになったことで結構印象が変わります。ニヤニヤしながらクランク周りを眺めていたら、ちょっと目に止まったのが・・・。
スプロケのギア歯、結構丸まっていたり削れていたりするところがあるんだな・・・。これってこういうものなのかな?アウターギアで目立つだけで、インナーもそうなのかしら??
ま、漕ぐのに不具合がなければいいか。
さて、フロントギアが変わったので、引き続きフロントディレイラーの調整を行います。そしてここで小さな問題が発生することに(そしてその問題は現時点では解決できないことも判明するのでした)。
わかりづらいかもですが、ディレイラーを目一杯外側に(手動で)動かしても、アウターギアにかからないのです!そのため、どんなに頑張っても一番重いギアにチェーンを移動させることができません。
見ると、右クランクと本体との間が結構広く空いています。左クランクはちょうどいいくらいなんですがねぇ。
ということは、もしかしてシャフトの向きが逆だったのかも?
つまり、シャフトの右側突き出しが多すぎるため、クランクが外に出過ぎており、それによってディレイラーの届く範囲の向こう側にアウターギアが来てしまっているのではないか?
ならシャフトを入れ替えれば問題は解決するのかも(というか、もともとがそういう向きだったのかも)。ならばレッツトライ!
しかしそのためにはクランクを外さなければなりません。もともとついていたクランクを破壊してしまったあのクランクリムーバー(コッタレスリムーバー)、使って大丈夫かな・・・?
不安に思いつつ慎重に慎重にクランクに台座を嵌め、そーっとリムーバーとなるネジを巻いて押し込んでいくと・・・スルッと簡単に外れました!
やっぱり前回のクランクは経年がありすぎて完全に固着していたから取り外せなかっただけなんだな、きっと。安いものだから役に立たなかったなんて、失礼なことを言ってすみませんでした!
左右のクランクを取り外したら再びボトムブラケットを外して分解します。そしてシャフト部分をまじまじと眺めれば、やっぱり突き出しが左右で異なることがよくわかりました(写真では左側の方が突き出し量が多くなるように置いてある)。
右クランクの突き出し量を少なくすればその分だけクランクが本体に近づくのでアウターギアまでディレイラーが動くはず。
そしてその考えは外れてはいなかったのですが・・・。
右クランクの突き出し量は少なくなり、スプロケットは先ほどよりも本体に近くなりました。ただ、当然反対の左クランクは突き出し量が増えたため、左クランクは若干(?)遠くなりました。まぁ仮にずれていたとしても数mm単位なので、乗っていて違和感を感じるほどでもないでしょう。
そして右クランクが本体に近づいた分アウターギアがきちんとチェーンと被るようになりました。これでミドルギアとアウターギアの両方(普段この二つしか使わない)がきちんと使えるようになりました。
ですがその一方で、今度はインナークランクが本体に近づきすぎたため、こちらのギアがディレイラーの稼働枠からはみ出てしまいました。つまり一番軽いギアが使えなくなってしまったということです。
普段走行する時にこの一番軽いギアは使わないので、日常ユースでは現状で問題はないと判断して取り合えずこの状態で乗り回すことにしました(ってゆーかインナー+ミドルかミドル+アウターかの2択ですから・・・)。
自転車のクランクとボトムブラケットの交換は結構デリケートと言うかシビアらしく、同じ組み合わせでも車種が異なると使用できなかったりもあるそう。
僕のWARP SXのシャフト長は118mmだったので当初はBB-UN300というシマノ純正のボトムブラケットのシャフト長118mmを購入予定だったのですが、お取り寄せのため諦めました(今回の交換作業に間に合わなかった)。ですが、これ118mmのシャフト長だとうまく合わない可能性が高いですよね。むしろもっと短いシャフト長にしないとダメってこと?
ただ色々調べていたら気になる情報も。
僕が購入したクランク(FC-TY501)が対応するボトムブラケットはD-NLというタイプ(?)のボトムブラケットなんだそう。
で外箱をよくよくチェックすると、ボトムブラケットとして径68mm/73mm、シャフト長122.5mm、D-NLである旨の記載がありました。
ということは、僕が購入しなければならないボトムブラケットは
68mmのD-NL(122.5mm)
ということになるわけです(D-NLってのは122.5mmのシャフト長しかないっぽいですね)。
しかし118mmのシャフト長でクランクの間隔が広がりすぎているのに、122.5mmのシャフト長で大丈夫なのでしょうか?
こればっかりはやってみないとわかりませんね。もしかしたらシャフト長は長くても、クランクの収まる深さが深いのかもしれませんし。
というわけで、68mmのD-NLボトムブラケットを現在オーダー中!
これが手元に来たら再度ボトムブラケットを交換してみたいと思います!
ダメでも現在の組み合わせで日常の使い勝手には影響がないので(ギアが一段使えないですが)さほど困りませんものね!(笑)