掃除機ヘッドの蛇腹交換

約10年前に購入したダイソンのスティック型掃除機DC74。この10年の間にバッテリーを2回交換(1度目は純正、2度目はパチモン・・・)しましたが、まさかこんなところが・・・という箇所が壊れていることを発見してしまいました。
それは、ヘッドの中にある蛇腹。

これがヘッド部。一見するとどこもおかしなところがないように見えます。が・・・。

ヘッドの可動部分は中に蛇腹が入っていて、これがヘッドの向きが変わることによる伸び縮みを吸収してくれています。この蛇腹がズックズク!
出口側は完全にもげてしまっており、いわゆる蛇腹部分も左右でボロボロにちぎれています。
この状態で掃除をしていたということはつまり、吸い込んだ埃がここから外に吐き出されていたわけで・・・(もちろん全部ではないにしても)。

おまけに掃除をする面はこんな具合。

フェルトが剥がれてしまっており、埃なんかで取りこぼしが目立つようになってしまっています。
ヘッドごと買い換えるという選択肢もあるのですが(この部分のパチモンも流通している)、モーター部分がダメになったわけでもありませんし、どうしようかと調べてみることに。
するとこの蛇腹部分だけが販売されていまた。もちろんパチモンですが・・・(^ ^;;

amazonでも取り扱いはありますが、僕は今回Yahoo!ショッピングで購入。
蛇腹部分とフェルト、それに交換時に必要となる工具がセットになった商品です。ヘッド部分を分解するのに必要になる工具で、トルクスドライバー(T8とT10)です(他、普通のプラスドライバーが必要です)。

部品も道具も揃ったところで、それでは早速作業を開始しましょう!

まずヘッド右側面を取り外すため、赤丸の部分を回してロックを外します。僕はドライバーで回しましたが、コインなどで回すことができます。側面が外れたら、前後二つのローラーブラシを外してしまいます。大きい方は抜くだけ、小さい方は外すだけです。
外したついでにローラーブラシはどちらも洗剤を使って綺麗に洗い、外で乾かしておくことにしましょう!

ローラーブラシを外に干したら作業続行。
ここから購入時についてきたトルクスドライバーを使います。使用するのはT8サイズの方(小さい方)。
まずヘッド右側面のトルクスネジ1本を外します。
次に底面の4つのトルクスネジを外し、最後に左側モーター付け根のトルクスネジ1本を外します。
それぞれ微妙にネジの長さが違うので間違えないようにきちんと分けておきましょう。

小さいローラーブラシの差し込み口になっているところにプラスネジのねじ止め箇所があるので、これを外します。ここはもちろん普通のプラスドライバーです。

これでヘッドの左側面が外せます。爪で引っ掛かっているので力技で外さず、ずらすようにして外すと力を入れることなくポロッと外れます。
外した側面に最後のトルクスネジがあるので、これも外します。くどいようですがここまで使用しているトルクスドライバーは全てT8(小さい方)です。

これで蛇腹を交換することができるところまでヘッド部を解体できました(分解するのが初めてなのできったないですね〜)。ここからさらにモーターなども分解する猛者もいるそうですが、今回は蛇腹の交換が第一目的なのでヘッド部の解体はここまでで十分。
ですが、蛇腹の反対側、つまりポール側の分解が残っています。

ポール側のトルクスネジはT10(大きいサイズ)。左右に動かす支点に左右それぞれ一つずつトルクスネジがあるのでこれを外します。
外れるとポール部分が上下に分かれ、蛇腹のもう一つのエンドが見えるようになります。これでフリーになった蛇腹にアクセスできるようになりました!

ポール側の蛇腹エンドを押し込んで傍から飛び出るように配置します。
あとはポール側のエンドを掴んでゆっくりと丁寧に引っ張り出していくと蛇腹が抜けます。引っ掛かりを感じるようなら、引っ掛かっている部分を軽く押して通りが良くなるようにしてください。
そうしてズッポリと抜けた蛇腹はあちこちが千切れ、そこから噴き出したであろう埃がびっちりとくっついていました・・・orz
新旧蛇腹を比較してみたところ、どうやら大きな違いはないように見えますね。これならポン付けでいけそう!

蛇腹が抜けたら、せっかくなので分解したパーツを洗剤を使って綺麗に磨きましょう。もちろんモーターのある部品は水拭きで済ますしかありませんが、それ以外のパーツは流水を使って奥まったところに溜まった埃などを徹底的に取り除きます。
そのついでに、破れかかっているフェルトも全て綺麗に取り去りってしまいます。
なお、小さい場所に貼り付けられているため手で引っ張ってフェルトをきれいに剥がすのはちょっと無理でした。そこでロックタイトを使って接着面を溶かして削り取ることに。
まぁ綺麗にとれた・・・かな?

ロックタイトを綺麗に洗い流して乾燥できたら、製品に含まれていたフェルトを貼り付けます。
一本しか入っていないように見えますが、これで3本分(長いの1本と短めのもの2本)です。
裏面はシールになっているので外したらそのまま貼り付けるだけの簡単構造!
しかし、本体側にある溝の幅とフェルトの幅があっていないような気も・・・?
というわけで少し歪んでしまいましたが、まぁ納得のいく仕上がりでフェルトを貼り付けることができました(^ ^)

ここまできたら折り返しです!
まずは新しい蛇腹を取り付けましょう。

蛇腹の向きに注意しながら、取り外した時と同様、支点の側面側から蛇腹をヘッド方向に捩じ込んでいきます。蛇腹は天地があるので間違えないように気をつけましょう。
蛇腹の下側をぐいぐい押し込んで、あとは指先その他をうまく活用してヘッド側の蛇腹エンドがヘッド部出口をぴっちりと覆いかぶさるようにセッティングします。ここは細長い何かを使って押し込んだり、指先を使って引っ張ったり・・・色々と工夫してぴっちりとはまるように捩じ込んでください。
ヘッド側の蛇腹がきちんと収まったら、同様にポール側の蛇腹エンドもきっちりとはめて、これで蛇腹の交換は完了!割と簡単ですね。ただ、パチモンだからなのか結構蛇腹の取り回しがしづらく(やや硬い)、腰を落ち着けてやらないと危険な感じ。あまり力任せに押し込んだり引っ張ったりすると蛇腹が切れてしまうかも・・・?

蛇腹が入ったら、あとは分解と全く逆の手順で組み立てていくだけです。

ポール部分のトルクスネジのみT10サイズ、あとはT8サイズです。
ヘッド側のトルクスネジ(一部普通のプラスネジ)を逆の順序で締め付けて行って・・・。

綺麗に洗って、カピカピに乾いたローラーヘッドも組み込んだら完成!
フェルトのラインにちょっと歪みがあるけれど、全体的にこんなに綺麗になってまるでヘッド部分だけ新たに購入したみたい!(笑)
試しに少しだけ掃除機をかけてみましたが、いい感じです。これまで取り切れなかったゴミもばっちりと吸い込んでくれますし、フェルト部分も埃をキャッチしてくれています。

一瞬、掃除機本体の買い替えも検討しちゃったりしましたが、これでまだあと数年は十分にやっていけそう(^ ^)

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