松島センチュリーホテルには松島を臨む露天風呂があることは昨日お伝えした通りです。もっとも昨日は夕刻の景色しか見られませんでしたけれど。ただ露天風呂は太平洋側を向いていますから、朝風呂ならうまくいけば日の出を拝みながら外風呂に浸かっていられるかも。
というわけで、起床と同時にひとっ風呂浴びに、いざ大浴場!
いい感じにまだ日の出前です。期待に膨らむ胸に呼応するかのように明けていく空。そして・・・曇ってました・・・orz
残念(笑)
それはそれとして、温泉にゆっくり浸かりながら心と体をもう一度リセットして、今日の英気を注入です!
そしたら、朝食へゴーです。
朝食はバイキング形式で、好きな物を好きな席で好きなだけいただくことができます。幸いにも朝食開始時刻直後に食堂へ入ることができました。
まだお客さんの姿はまばら。窓際のグッドな席をゲットして、よりどりみどりのおかずに目移りしながら朝食のメニューを組み立て、食事を楽しみます。
温泉玉子が絶品でした(笑)
ご飯もつやつやでおいしい(宮城だとササニシキかな?)!
朝食は軽く済ませる予定だったのに、おかわりまでしてしまう始末。
今日のランチメニューの予定は牛タンだったのですが、遠のいちゃったかも・・・?
お腹が十分に満たされたところで、一度お部屋に戻って今日の計画を練ります。ひとまず決まっているのはお昼に仙台で牛タンを食べることだけなので、ここから逆算していくと、11:00AM頃に松島を出発できればよさそうです。
では、せっかくですから松島を見学していきましょう!
9:30AMにホテルのフロントでチェックアウトの手続きをし、そのついでに松島見学する間、荷物とバイクを預かってほしいと相談したところ、快諾してくださいました。感謝!
さてお値段は一泊朝食付きで、締めて9,600円(入湯税150円込み)。山側のお部屋ということをのぞいても、コストパフォーマンスは抜群だと思います。海は風呂から見えましたから、ね!
ところで松島という名前から、僕は「松島」という島があるんだと思ってました。そして点在する島々のうちの一番大きな島こそが松島なんだ、と。
ところがなんと。
その島の名前は福浦島でした・・・orz
そして「松島」という名前の島はないのでした(笑)
それでは通行料金200円を支払って、いざ福浦島上陸です。
ちなみに通行券の図柄(萌え絵)は松島出身のイラストレータ、手代木史織さんという方が描かれているとのことでした。
この「福浦橋」で島に渡ります。
通行券の裏にある説明書きを見ると、「全長252m、幅 2.6mの美しい福浦橋は「出会い橋」とも呼ばれ、1967年(昭和42年)完成」なんだそう。
何に出会える橋なんでしょうね?
あいにくの曇天ですが、橋の上から周りを見渡せば・・・。
視界を遮るものが何もないので、360度のパノラマを楽しむことができます。大小様々な島が散らばっているので、飽きずに眺められます(^ ^)
ここ松島でも少しずつ紅葉が始まっていました。燃えるような赤や輝くような金に木々が染まれば、ここもたくさんの観光客が訪れることでしょう。
そして渡ってきました福浦島。
島自体はさほど大きくはなさそうで、これなら隅々まで歩けるかも。
まずは整備された遊歩道を進んで、鬱蒼とした茂みの中へ入っていきます。
時折視界が開けて松島の海や先ほど渡ってきた福浦橋を一望できます。
名も無き島々が無数に点在する松島の海。この島々が津波の威力をわずかでも削ぐことで、松島は三陸のような壊滅的な被害を被らずに済んだという話をどこかで耳にしました。
目の前にあるこの島々がそうなのかと思うと、また印象も変わってくるものです。
こうして整備された遊歩道をずんずん進むと、やがて社が見えてきます。
海風にさらされるからでしょうか、なんとなく寂れたカンジがしますが、逆にそれがこの地にマッチしている気もします。
後々調べてわかったのですが、この祠には弁財天が祀られているとのことでした。なお、カップルで来ると弁財天が嫉妬をして別れさせてしまうとかなんとか。
ここで別れたカップルは、別れたが故に新たなパートナーと出会える(可能性がある)から、福浦橋の別名が出会い橋なのかしら?
ところでここ弁天堂からも絶景を一望できるようになっており、ちょっと一休み、みたいな雰囲気を作り出しています。遊歩道の工程の中間地点といったところでしょうか。
しかし、どの場所から眺めても見渡す限り岩の島ばかり。ゴツゴツとした無機質の岩肌が海面から突き出しているだけ。まぁだからこそ天然の防波堤なのでしょうけれど・・・なんて思いながらブラブラしていたら、それらとは全く違う景色が目に飛び込んできました。
それは、砂浜。
浜辺独特の穏やかな波打ち際ですが、遊泳、キャンプともに禁止されているとのこと。仮におぼれても誰も助けにこなさそうだし、キャンプで火が燃え広がってもやっぱり助けはこなさそうだし・・・?
福浦島という小さな島の中で変化に富んだ景色を見て回ることができ、島の印象も当初のそれとは大きく変わりました。島の周囲を本当にぐるーっと一周回ったわけですが、訪れてよかったな〜(^ ^)
遊歩道は島をぐるっと一回りしているので、最後は当然スタート地点に戻ります。
そのスタート地点。
出発の時は曇天でしたが、福浦島を出る頃には・・・。
福浦橋の赤ときれいな対をなす青空が顔をのぞかせていました。
さて、福浦島から本土に戻ってきたら、松島センチュリーホテルの前を再び横切り、満潮時には浸水してしまうというバスロータリーを通り抜けて、もう一つの松島観光のメッカ、「五大堂」を見学しておきましょう。まだ時間はありますからね!
なお、五大堂は見学無料です(笑)
バスロータリーは防波堤(?)一枚を隔ててすぐに海。
その堤防沿いを少し歩いて五大堂のある小島(?)に向かいます。ここでもカモメがお出迎え。あれ、それとも海猫?
そしてその向こうに見えてくる五大堂。
五大堂へもこうした(小さな)橋をわたっていくことになります。
そして橋はスケスケ!(笑)
ちょっと怖い!
そうして見えてくる五大堂。
もっと極彩色で飾られているのかと思っていましたが、どうしてどうして。木目の美しい、落ち着いた建物でした。
説明書きを読んだり、お堂の周りを巡ったりして過ごします。
と・・・。
軒の下になにやら動物が彫り込まれていることを発見。よくよく見てみると・・・。
干支になっていました!
一面に3体の干支が並び、それが四方にあるので合計12体。十二支でぴったりですね。写真こそ全てを撮りませんでしたが(観光名所なので人が多い!)、ちゃんと全部見て回りましたよ!(笑)
訪れたのが午前の後半あたりとなってしまったこともあり、ちょうど観光客の集まる時間帯になってしまったのかもしれませんね。
こうして松島の名所(の一部)を見学を無事に終えることができました。
五大堂を出て時刻は11:30AM頃。これなら仙台でランチするのにちょうどいい頃合いかも(松島から仙台はすぐですから)。
では、仙台(というか、牛タン!)を目指して出発するため、一度ホテルに戻って荷物を受け取りますか!
さぁ、一路東京へ(仙台牛タン経由で)!
さて、その仙台は東北随一の大都市で、しかも宮城県の県庁所在地。道路標識には必ず「仙台」の文字が入っているので迷うことなく仙台に到着しました。
街中に入れば、見覚えのある駅前ロータリーが目の前に。約1年ぶりの仙台です。
しかし、問題はここから!さぁ〜て、バイクはどこに駐められるかな??
ちょうど信号で停止した交差点の脇に交番があったので、「この辺りにバイクを駐められる場所はありませんか?」とヘルプを求めます。
すると、駅前に大きな地下駐輪場があるとのこと。それはありがたい!
無事に駐車場の場所までたどり着けたので、受付で空きがあるか尋ねると・・・無いそうです。どれくらいで空きがでそうかは分からないし、待機場所もないとのこと。
・・・。
はい。こうして今回も仙台はいい思い出無く立ち去ることになりました。
この先、また東北を訪れることがあるとしても、仙台だけは二度と立ち寄るのをやめよう・・・。
というわけで仙台滞在はスパッと諦め、国道45号線を西に進んで仙台宮城ICから東北道に入ってしまいます。ですがまずは最初のSAに立ち寄らないと!
その理由は、RVFのガス。
最後の給油は南三陸町でしたが、仙台での滞在がなくなり、しかもバイパスから高速に入ってしまったため、下道で給油ができなかったのです。
まだしばらくは大丈夫だと思うのですが(リザーブにしてませんし)、距離計は通算距離の計測に使っているため、直前の給油からどの程度走行したかはっきりせず、不安が残ります。
でもそれとは別にもう一つの理由が(こっちの理由の方が大きいかも?)。
それは、ライダーの空腹感。
だって、仙台で牛タンを食べて胃袋を満たすはずだったのに、それができなかったのですから。食べようと思っていた場所で食べようと思っていたものが食べられなかった時って、飢餓感が募るばかりではなく、精神的な渇望感も募っちゃうんですよねー。
ま、要するにお腹空いた、 と。
だから、まずは給油+食事ができる最初のSA(或いはPA)に立ち寄らなければならないわけです(笑)
そして立ち寄ったそのSA(実際にはPA)は、なんと菅生PA・・・orz
まさか往路と同じPAに寄ることになるとは・・・。
菅生PAでガソリンを満タンにするということは、必然的に次の給油ポイントは那須高原SAか・・・(距離的に往路ではそうやって給油しましたからね〜・・・)。
ちょっとだけがっかりしながら立ち寄った菅生PA。でも、予想外にいいこと(?)もあったのでした。
そ・れ・は・・・。
これですよ、これ。そう、牛タン♪
サービスエリア内の食堂にて発見。ちなみにお値段は確か1,000円(なぜかレシートが行方不明に・・・)。でも、お値段分の価値は十分にありました。
美味しかったな〜(^ ^)
牛タンでライダーの胃袋を満たし、しばし休憩をしたら続いてRVFに給油をし、こちらの腹も満たします。結果的に給油したのは6.79L(998円。147円/L)だったので、まだ半分以上ガソリンは残っていたようですね。
さて、ライダー、マシンともに満足したら、いよいよ最後の休憩地、那須高原SA目指して東北道本線に合流、周りのハイペースにあわせてかっとびます!
ところで、中華料理でもフランス料理でも、コースメニューの最後に来るものといえば?
そう、デザートですよねー。
この第二回復興支援の旅も無事に復路の最後の休憩地、那須高原SAまでたどり着くことができました。つまり最後のメニューにさしかかったわけですよ!となれば、コースメニューでもそうであるように、ここで最後のメニュー、つまりデザートを食べなくてはなりません。
なんだかんだで疲れも溜まっていますし、甘いものでエネルギーを補給する必要もありますし、ね。
そしてココは那須高原。つまり ミルクがおいしい。となれば、もちろん・・・。
こうなりますよねー(笑)
「濃厚プレミアムソフトクリーム」(350円)。
冷たくって、甘くって、味が濃くって、とにかくおいしかったです。
熱気を帯びたRVFのエンジンの脇で冷たいソフトクリームを食しながら、しばしRVFに見とれます。
よくここまで(今回は)ノントラブルで走ってきてくれたなー。そして、こっから先もノントラブルで、よろしくね!
ところでこの濃厚プレミアムソフトクリーム、濃厚というだけあって牛乳の味が非常に濃いです。そこへソフトクリームの甘さですから、食べ終わった後の満足感は半端ないんですけど、同時にのどの渇きも半端じゃない(笑)
食べ終わったらすかさず自動販売機で天然水を購入、水分補給・・・というか、喉にたまった甘ったるさを流し込みます。
そしてRVFに最後の食事を取らせたら(あ、このレシートもないや・・・)、いよいよ東京(というか、ゴール)目指して最後のライディングです。
宇都宮周辺で一時的にですが雨のにおいをかぎ、4〜5分パラパラっと降られました。ですがこの時点で雨雲の本体は東北道上空から逸れた場所にあるようで、進行方向右手に降雨独特のグレーのグラデーションを眺めつつ、先ほどおそらくこの辺りで降ったであろう雨で濡れた路面が徐々に乾きつつあるハーフウェットの中を走り抜けます。
幸いなことに、東北道では混み合う時間帯に重なることもなく、渋滞らしい渋滞には出会わずに走り終えることができ、気が付けばもう川口JCT。
ここからは外環道で埼玉県和光市方面に進路を取ります。こちらは若干の渋滞があったものの、これもさほど時間を取られることなく比較的軽快に和光ICに到着。
スムースに一般道に下りることができました。
この足で一度実家に寄って、(発送していない)お土産を渡します。
ちなみに、発送したお土産(宮古市の海鮮セット)は既に配達されていました。ゆうパック、なかなかやるな・・・。
実家でしばし休憩したら、最後に我が家を目指します。もっとも、実家から我が家は片道5〜6km程度。RVFならあっという間です。
自宅にたどり着いたときにはもちろん日は完全に沈んでしまっていましたが、それでも明日の出社(早番)に影響しないような時間に帰ることができました。
本当にヨカッタ・・・(^-^;;
RVFを自宅の所定の場所に駐め、メーターパネルに目をやると、走行距離は319km。おー、まずまずの中距離ツーリングだな・・・ってそんなわけあるかいっ!!
これはもちろんトリップメーターが一回りしたということです。つまり今回の復興支援の旅の総走行距離は1,319kmということですね。
帰路の東北道にて999km→000km(1,000km)も見ることができましたし(笑)、なかなかに充実したツーリングだったと思います。
お疲れ様でした、RVF。ひとまずはゆっくり休んでネ・・・。
今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました!