桧枝岐村を出たら、後は国道352号線を小出方面に向かって走るだけです。
地図を見る限りでは、山間部を駆け抜け、奥只見湖の脇を通り、最後の最後までひたすら続く峠道。
実はこのラインを走るのを、ものすごく楽しみにしていました。
いたのですが・・・。
・霧が深い。→路面ウェット。それも、フルウェット。さらに、落ち葉が降り積もってます。
・気温が(ものすごく)低い。→寒い。温泉に入ったことによる発熱効果だけが頼り。レインウェアは防風効果はあっても防寒効果はないので、凍えます。
・真っ暗。→ライトにいきなり浮かび上がる森の生き物多数(主に昆虫ですが)。イタチだかテンだかキツネだかが数匹出没しました。クマじゃなくてよかった・・・。
ようやく月明かりが時折雲間から差し込むくらいで、いわゆる明かりは全くと言っていいほどありません。ただ一つ、RVFのヘッドライト(ハイビーム)を除いては。
こんな感じですから、ペースはあがりません。
それだけではなく、道中ずっと本能的な恐怖に包まれていました。止まったら、そのまま動けなくなりそうな、そういう恐怖です。時刻はまだ20時にもなっていないのに。
唯一の慰めは、お天気が回復基調にあって雲の切れ間が多くなっていき、満天の星空が出迎えてくれたこと。流れ星もいくつか見ることができました(途中数か所で星空撮影のために停車しました。怖かったけど・・・)。
本当は星空撮影は国道17号線に出てから、魚沼スカイラインにそれて行おうと思っていたのですが、それを目論んでいた時刻にまだ国道17号線にすら入れていないのでした。だって、とにかく樹海ラインのペースが上がらないんです。
路面のウェットだけならまだしも、この強烈な寒さと、漆黒の闇は計画時にはまったう想定していませんでしたからね〜。
そんなわけで、なんとか小出から国道17号線に出た頃には街道沿いの食堂などは営業を終了しており(牛丼とかラーメンとかのお店は開いている)、越後湯沢のいつものスーパー(ここは23時まで営業してます)で食材を購入。
苗場の部屋にたどり着いたのは、それでも日付が変わる前でしたから、なかなか頑張ったと思います。
その頑張りに、一人でひっそりと乾杯です!
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