復興支援の旅パート2の14

宮古で買い物を終えたら、今日の宿泊地、松島に向かいます。

が!

その途中でどうしても寄らなければいけない場所、そして寄っておきたい場所があります。

それはひとつずつ紹介していきますが、最初は宮古から南下してすぐ、本州最東端の岬、とどヶ崎の入り口である萎びた?漁港、姉吉地区。

ここは震災の一年前、その前に本州最北端を訪れたからと軽い気持ちでやって来て、とどヶ崎までの獣道片道約80分(往復じゃないよ!)に半分泣きを見ることになった、思い出の土地。

この震災で、あそこはどうなってしまったんだろうと、ずっと気になっていました(前回の復興支援の旅は、岩手まで来ていない)。

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たどり着いたそこは、全く知らない世界になっていました。

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人はいない。あるのは波が打ち寄せる瓦礫の浜と、海だけ。
そこで繰り返され続ける潮騒。
イメージとしては、エヴァンゲリオンの旧劇場版のラストシーン。
誰も救われない世界でたったひとつだけ聞こえる波の音。
そんな感じです。

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私が訪れたとき、そこには作業小屋があって、管理のおじさんおばさんがいて、きれいな砂浜で、とどヶ崎への獣道を行き交う人がいて…。
そのすべてがなくなってました。

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おりしも先日、震度5の揺れがあったのと、時間的にも装備的にも不安があったのとで、とどヶ崎へ行くのは断念しましたが、現在でも行くことはできるようです。

東北地方の大平洋側は、震災前に何度か車で旅行しているのですが、この復興支援の旅をしてから、私の記憶と記録にある景色がことごとくなくなってしまいました。

思い出ではなく、そこに現実と生活がある人の苦しみはいかばかりでしょう…。

重い気持ちを引きずって、姉吉地区を後にします。

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