タイトルを全部漢字にすると、なんかすげー難しいことをやり遂げたような気になってしまう、安上がりな性格な僕による、今回の第二種電気工事士試験を終えての感想とかを、忘れないうちにアップしておきましょう。
まず、僕がこの試験を受けるに当たって使用したテキストですが、使用したテキストは全部で三つ。一次試験用に二冊と、二次試験用に一冊です。
いずれも、同じ著者による同じシリーズで統一しました。
これは、たまたまヨドバシドットコムで購入した一次試験用のテキストがその著者のテキストだったことによるもので、あらかじめそのように狙っていたわけではありません。
なお、使用したテキストは下記の通り。
一次試験用テキスト
『全部絵で見て覚える 第2種電気工事士筆記試験 すい~っと合格』、藤瀧和弘 著、電波新聞社、2012年(1,995円)
一次試験用問題集
『ぜんぶ解くべし! 2種電工筆記過去問 すい~っと合格赤のハンディ』、藤瀧和弘 著、電波新聞社、2013年(1,470円)
二次試験用テキスト
『全部絵で見て覚える 第2種電気工事士技能試験 すい~っと合格』、藤瀧和弘 著、電波新聞社、2013年(1,890円)
テキストの良し悪しは、このテキストしか読み込んでいない僕には判断がつき兼ねますが、実際に電気に関する予備知識が無い僕が使ってみた限りにおいて、これらのテキストは十分に理解し安かったです。
以下、実際にテキスト(と問題集)を使ってみたインプレッションなどを。
まず今回は、一次試験用のテキストと問題集に関して。
テキストに関しては、正直とても使いやすかったです。
というのも、第二種電気工事士試験は競争試験ではなく、基準点(60点)をクリアすれば誰でも合格できる試験なのですが、そのためには「出題頻度が高く得点しやすい」ところを重点的に学習することがもっとも効果的です。
そしてこのテキストは実際にそのようになっているからです。
これを見ると、(ほんとはいけないんでしょうけど)どの分野をあらかじめ捨てていいかがわかりますね(笑)
実際、僕は電気の基礎理論に関する部分はほんとにごく一部のみ公式を暗記しただけで試験に臨みました。極論かもしれませんが試験は所詮4択ですから、この分野の知識がゼロであったとしても、確率論的には25%で正解することになるので(ベイズ理論的にはそうならないようですけどね)、この分野に関してはもう完全にオプション扱いにしてしまいました。
当たれば儲けもの、みたいな(笑)
ただし、これは逆に言えばそれ以外の分野、特に図記号や器具・工具の名称などに関しては一つも落とさないくらいの学習が必要ということです。
電気工事に全く触れたことが無い僕がこれらの分野での失点をしないためには、方法は一つ。
過去に出題された問題を徹底的にやりこむことです。
というのも、(情報処理技術者試験もそうでしたが)この手の選択式問題って基本的にいくつか問題が作成されていて、それがローテーションみたいに出題されるんですよね。つまり過去に全く同じ(あるいはほとんど同じ)問題が何度も出題されているわけです。
使用したテキストの巻末にもテキストのジャンルごとにまとめられて過去問が掲載されていますが、とにかく予備知識がない僕は、よりたくさんの過去問を解く必要があると考え、問題集も購入しました。
この問題集は、例えば写真鑑別問題(写っている器具の名称や装置の名称を答える)だけで110問近く、配線図問題だけで50問近くあるなど、出題頻度の高い順に並べられて数多くの過去問が掲載されています(もちろんその解答も)。
テキストの巻末問題集とかぶる部分もそれなりにあるのですが(実際のところ、テキストの半分以上は過去問だったりする)、暗記物はどれだけ問題を解いたかという物量が自信につながるということもあるので、僕は試験前1週間くらいはとにかくこの問題集だけを何度もやりこみました。
おかげで、最初からほぼ捨てていた分野の問題も、問題と解答の組み合わせを覚えてしまったものとかもあって、仮にそれが出題されたらラッキーだな、くらいの気持ちで試験に臨むことができました。
筆記試験に臨むに当たって一番大事な事は、「あれだけやりこんだんだから」という自負。
一次試験に関しては、少なくともテキストをきちんと学習し(僕はテキストの内容を自分のノートに書き写し、その後まとめ直した)、徹底的に問題を解き込むこと。
僕にとっては、今回使用したこのテキストと問題集は、一次試験を突破するのに十分なものだったと思います。
ところで、最後に一つ。
テキストの表紙には「立ち読みだけで2つ3つはすぐに覚えられます!!」と煽り文が入っているのですが、これを真に受けてはいけません。
もちろん、立ち読みだけで2つ3つはすぐに覚えられます。それ自体は嘘ではありません。でも、試験はその2つ3つしか問われないわけでは無いんです。
実際に現場に出てしょっちゅうこうした情報に触れている人は別にして、テキストを購入して試験を受けようという人はおそらく僕と同じで、電気工事に触れたことが無いけれども資格を取得しようという人だと思います。
そういう人にとっては、覚えなければならないことは結構あります。用具・工具の名称から図記号、配線図の読み方、公式、法令その他諸々。全てを完全に暗記する必要は無いとしても(合格だけを目指すのであれば全てを覚える必要は無い)、その分量はやっぱりそれなりにあるんです。
これはあくまで「試験」なのですから、そこには出題範囲というものが必ずあります。先の煽り文で安心しきって手を抜くと、痛いしっぺ返しを喰らうことにもなりかねません。
気を楽に・・・ということで入った文言だと思うのですが、とにかくこれは「試験勉強」なんですから、しっかり学習する以外に王道はありえません。
確率論的には(1/4)^50の確率で全問正解はありえますが、そんな偶然はやっぱり現実的ではありませんものね。
ところで、多くの人もそうでしょうし、僕も実際そうだったのですが、一次試験を突破したことを確認できてから二次試験用の教材(テキスト、工具一式、練習用具など)を購入しました。
でも、今になって思い返せば、これは失敗でした。
資格を取得するためにはどのみち実技の試験はクリアしなければならないのですし、実技で使用する器具や工具の名称、特徴などは一次試験の問題でも問われるのですから、あらかじめ手元に用意しておいた方が手っ取り早かったはずなんです。
だって、普段目にしない「リングスリーブ圧着工具」の特徴(例えば持ち手は黄色である、とか)なんて、ふとした拍子に似たような工具(例えば単なる圧着工具とか)とゴッチャになってしまうこともありますよね。
でも、実技ではそれは必ず使う工具ですし、手元にそれを置いておけば、知識としてではなく実物としてそれを記憶できます。
工具に関しては(用具に関しても同様ですが)先に揃えておけばそれだけ知識として記憶しなければならない情報が減ったんじゃないかなーと・・・。
というわけで、ちょっと反省も入りましたが、一次試験用に購入したテキストも問題集も、僕にとっては大正解!(どんなテキストだって、合格することができれば大正解なわけですが)
これらのおかげで高得点で一次試験を突破できたことは間違いありません(自己採点で90点!)。
もし次回の第二種電気工事士を受験予定でしたら、おすすめの教材です!
一次試験の突破口を開いてくれたテキストですから、同じシリーズで二次試験も突破できるはず!?
次は、二次試験について総括します!