蛇口のパッキン交換

実家のキッチンにあるシングルレバー混合水栓のスパウト部(おそらく上部)から、微妙に水が漏れる事象が発生しました。そのせいなのか、スパウト部の動きもものすごく渋く、結構力を入れないと左右に首振りできない状態でした。
水を流したり止めたりするタイミングでスパウト部からチョロチョロ〜っと水が漏れ出てくるため、いつの間にか蛇口付近に水が結構溜まってしまい、それを拭き取るのもプチストレス。
ひとまずクラシアンとかに修理依頼をしようと思って調べてみたら、結構高い!

なら、自分でなんとかしようとDIYでチャレンジすることにしました。

なお、我が家のシングルレバー混合水栓はTOTOのTKG31UPHSというタイプの水栓。

その構造はこうなっているようで、交換すべき部品はスパウト部の下に描かれている二つのパッキン。純正品、互換品がありますが、今回はネットで(送料を含めて)一番安価だった純正品2個セット(パッキン型番はTH93269HPR)を購入。
水漏れはスパウト上部からでしたが、この機会に上下両方のパッキンを交換するためです。

新しく取り付けるパッキンには水栓用シリコングリスを塗布した方がいいらしいので、一番よくヒットしたPZK111(KVKというメーカーの製品)を購入。パッキンは数百円だったのに、たった3gのシリコングリスが1,000円オーバーとは・・・(~_~;;

パッキンとグリスが手元に用意できたら、いざ交換開始です。

まず初めに水道の元栓を締めます。わからなくならないように、下向きになっている部分にシールを貼り、何回回して締めたかを記録しておきます。後でこれを逆に回して元に戻すわけですね。
シングルレバーを操作しても水が出ないことを確認し、いよいよ作業開始です。

最初にシングルレバーを引き抜きます。これは差し込まれているだけなので、上方向に力一杯引けば抜けます。
抜くと中にピン(?)、ワッシャー(?)、ストッパー(白いギザ付きの樹脂パーツ)があるので、それぞれ外します。これらは再利用するので無くさないようにまとめておきます。なお、ストッパーには切り欠きがあるので向きがわからなくなることはありません。

カートリッジ押さえ(スパウトの上部にくるカバー)を外します。ねじ止めされているだけなのですが、結構固く締め付けられているので、僕はウォーターポンププライヤーで緩めてから外しました。
押さえが取れたら続いてカートリッジ本体を引っこ抜きます(おそらくカートリッジの引き抜きは必要ありませんでした)。これは中に挿入されているだけなので上に引っ張れば抜けます。

そしてスパウト部を外すのですが・・・これがなぜか固くて全く抜ける気配がない!!
特に何かで固定されているわけではなく、単純にはまっているだけの構造のはずなのに、途中まで持ち上がるもののどうしても抜けない!
力技で引き抜こうとしてもびくともしないので、少し蛇口を叩いてみたりして固着(?)している部分を緩めてみようとしたものの効果も意味もなし。
やむなく途中まで抜けかかったスパウト部を一度押し戻し、勢いをつけて引き上げることを何度か繰り返したら結構あっさりと抜けました。
力技もいいですが、勢いも大切ですね(笑)

ただ、力技は弊害も・・・?
軽く叩いただけのつもりでしたが、蛇口部分が少し歪んでしまいました。ま、使用時は下向きになる場所ですし、しかも根元の方なので全く目に入らないので、ここから水が漏れるなどの実害がなければよしとしましょう!

そしてスパウト部が抜けるとパッキンが見えるので、上下二つのパッキンを外します。
パッキンには向きがあるので取り外す時に確認しておくこと。
具体的にはパッキンはU字型の構造になっているので、上のパッキンは「∩」の向きで、下のパッキンは「U」の向きではめるのです(くぼみで水を受け止める構造なのかな?)。

古いパッキンを取り外したら、本丸のパッキン交換。純正のパッキンに水栓用シリコングリスをたっぷり塗り込み(ここでしか使用できないグリスですから・・・)、パッキンの向きに注意してはめ込みます。
あとは折り返すだけ。

抜くのにさんざん手こずったスパウト部は(グリスのおかげもあって?)拍子抜けするくらい簡単に、軽々とハマりました。
そしてカートリッジを戻し、カートリッジ押さえをねじ込みます。「後側」というシールが貼られている位置が後側に来るようにしますが、手できっちり締め付けて、最後にウォーターポンププライヤーなどで軽く締め付ければ自然のこの部分が後側にきますので、あまり神経質になる必要はなさそう。

ストッパーなどの細々したものを元に戻したらシングルレバーを差し込んで完成。
水道の元栓を開いて水がきちんと流れるかどうか、またスパウト部からの水漏れがないかどうかを確認。どうやら問題ないようですね!

水漏れしていたときはスパウト部を左右に動かすのがとても大変でしたが、パッキン交換によってスパウト部は小指だけで簡単に動かせるほどスムースに回転するようになりました。
撮影しながら行って正味1時間ほど(スパウト部の抜き取りにやたら時間がかかったせいもありますが)。ちょっと手こずりましたが、お陰で蛇口の構造も大まかに理解できましたし、何より自分でなんとかできた、という達成感は何より楽しい!

できることが増えるのって、嬉しいですよね〜(^ ^)

2件のコメント

  1. こんにちは、お久しぶりです。
    想像以上に高難度のようですね! 食洗機の交換時の作業や水栓柱は経験あるのですが、これは私には無理です。バイク等で日々鍛えてるだけのことはありますねー。お疲れさまでした。

    1. いひら さん

      ご無沙汰しています。
      難易度はさほど高くはないと思いますが、初めての作業だったので手こずったところもあり、
      それがそのように思わせてしまったのかもしれませんね。
      パッキンの劣化が原因という予測は的中したようで、現在は水漏れなし、スパウト部の渋さなしで快適に使えています。

      今は欲しい情報がなんでもネットで手に入るので、作業すること自体が嫌でないならばなんでも自分でできる。いい時代になりましたよね(笑)

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