もう30年近く前に、カウンターとセットで購入した籐椅子があります。
何気に座り心地がよく、その後カウンターとセットで使うことがなくなった後も、机の椅子として使うなど愛用してきました。
ですが流石に経年劣化の波が押し寄せてきて・・・。
もうこんな具合で籐の部分がボロボロに。
この籐だけを補修することもできるのですが(AMAZONとかで売ってます)、椅子の形状が特殊なためかサイズが微妙に合わず、籐を使って補修するのは断念せざるを得ませんでした。
かといって廃棄処分するのは勿体無いので、ここはひとつ別の方法でリフォームしてみることに。
ホームセンターで売っている、ハギレのような格安の木材から座面を覆える大きさのある板を購入(50円でした)、それをこんな感じでカットし、籐を(可能な限り)綺麗に取り除いた底面にはめ込みます(この底板は、手持ちのハギレ木材で受けとなる土台を作成し、それで支えます)。
そうしたらその座面にウレタンを敷き、最後に革で覆います。
この革はもちろん本物の牛革なのですが、これも実は数年前に処分せざるを得なくなってしまったソファのクッション部分を取っておいたもの(笑)
とても座り心地・・・というか、寝心地のいいソファで、まだ我が家にぶぅ太がいた頃に、よく先を争って場所取りをした思い出のソファ(だから結構革の表面がいい感じでくたびれています)。
そのソファのクッション部分のウレタンを取り出して座面に敷き、そして手頃なサイズに牛革をカットしてウレタンを包み込むようにして革を固定することで、籐椅子を革椅子にリフォームしようという作戦なのです。
なお、革の固定にはタッカーを使います。このためにタッカーを購入しました・・・というのは半分本当で半分は嘘。
タッカーはこのためだけでなく、RVFのシートが傷んできたので、こちらの張替え用にと思っての購入でもあります(笑)
こちらもホームセンターで普通に売っていた製品で、パワフルハンドタッカー PT-1という製品。理想を言えばMakitaのバッテリーが使える電動タッカーが良かったのですが、流石にこれだけのために20,000円を超える出費は予算が組めませんでした。
ちなみにこのハンドタッカーは1,500円〜2,000円ほどでしたが、全く問題なく木材への打ち込みができましたし、取り回しも軽くて楽チンでしたし、ナイスな買い物だったと思います(笑)
こうして一応の完成をみた椅子のリフォームですが、実際に今現在僕が使用している籐椅子を素材として使ったため、「椅子がない」という状態にならないよう、ちょっと雑に(急いで)仕上げることになってしまいました。
特に座面を単純に板材で作成したので、正直なところ座り心地はイマイチ。敷いたウレタンだけでは肉厚も足りなかったようで、これに座布団を敷いて「やや固いかな?」という印象。それでも「椅子がない」という状態は避けられているのでまぁひとまずはクリアといっていいでしょう。
背もたれ部分は革を直接貼り付ければいいかな?などと考え中ですが、こちらに関しては座るのに実害がない(座面は歪んでいたので座った時に微妙に体が傾いてしまっていた)ので、ひとまず余った革をかぶせて様子見(笑)
というわけで、現在そのイマイチ座り心地の良くない(笑)革椅子に腰掛けながらキーボードを叩いているわけですが、同じ籐椅子が実家にまだあるので(そして当然同じ程度に傷んでいる)、いずれそれをひとつ受け取って、座面に関して考察をしながらもう少し時間をかけていい感じにリフォームしてみようかな〜、なんて思っています。
それにしても、本体は処分せざるを得なかったお気に入りのソファから取っておいた部品を使って、座り続けてきたお気に入りの椅子を修復。それが(綺麗にできたかどうかは別にして)形にできることがわかったのは、年の初めからちょっといい気持ち!
この調子でこの一年、バイクも車も室内家具も、色々と直したり作ったりしていきたいものです(^ ^)