冷蔵庫用のコンセント増設工事03:ブレーカー側工事

前回でコンセント側の設置工事が完了しましたが、もちろんこのコンセントにさしても冷蔵庫は動きません。
だって、まだこのコンセントは通電してませんから!(笑)

そこでいよいよ(ペーパー)電気工事士の面目躍如!?
ブレーカー側の工事を行います。ここがうまくいかないと、これまで行ってきた工事は全て無に帰してしまいます。
慎重にいかねば・・・。

まずはブレーカーボックスを開けて、ブレーカーを露出させます。
工事前の我が家はこのような状態で繋がっています。
全部で6つの安全ブレーカーで配電されていますが、1箇所だけ200Vになっているこの右下のブレーカーだけは、実は何の電源となっているのかがわかりませんでした(他のブレーカーは宅内の何の電源となっているかは全て把握済み)。
おそらく、現住宅を購入した時についており、入居前のリフォームで撤去したビルトイン洗濯機の電源だったのではないかと推測されますが、今はもうその機器は撤去されて使用していないため、このブレーカーを利用している回路は(おそらく)ありません。
使用機器がないことを確認した上で、ゆえにブレーカーを落としてあるのですが、使っていない回路のブレーカーがあるのはあまり気持ちのいいものではないので、これを機に先にこのブレーカーを取り外すことにします。

100/200V兼用のブレーカー(2P2Eってやつですね)は現在通電していない状態なので、この状態でブレーカーから伸びている回路(ケーブル)を外し、さらにブレーカー本体も撤去してしまいます。

ブレーカーの上側も下側もネジで圧着されているだけなので、基本的にはネジを緩めて引っこ抜くだけ。
特に下側の電線はそれであっさり引き抜くことができます。

上側も構造としては同じなので、ネジ部分を隠している(ブレーカーの)化粧カバーを外したら、同じようにネジを緩めて取り外します。
これで200Vの回路の切断は完了です。

ちなみに安全ブレーカーは、赤・黒・白のうちのいずれか二つの電導部と結ばれるのですが、赤白・黒白接続で100V、赤黒接続で200Vとなります。
この時、白が接地側となるのはコンセント側と同じです。

余談はこれくらいにして、使用することのなくなった電線(ケーブル)は、不用意に通電部分と接触することのないように、念のため絶縁テープで塞いで放置します。
本当はケーブル自体を取り除きたかったのですが、この作業のために天井裏を引っ掻き回すとなると、本来の目的の達成がどんどん遅れてしまうので・・・(^_^;;

ついでブレーカーユニットを壁面に固定しているネジを外してブレーカーユニットを浮かせ、背面の穴から(苦労して引っ張り出した)VVFケーブルの頭を引っ張り出します。
天井裏覗き穴からブレーカーまでの距離が近く、壁一枚を挟んでの位置関係だったため、この作業は思ったよりも簡単でした(笑)

引き続き、ブレーカーの壁穴からブレーカーユニットにVVFケーブルを引っ張り込みます。引っ張り出すことができたら、ブレーカーボックスを元どおり壁面に固定しておきます。
固定してしまえば、ブレーカーボックスを揺らすことで生じるかもしれない不具合を避けることができます。

せっかく手持ちに教材として用意されていた安全ブレーカー(2P1E)があるのでそれを利用しますが、この時、ブレーカー本体の「N」の刻印のある方を接地側につなぎます。
間違いがないことを確認したら(ってゆーか、ブレーカーってのは問題が発生した時に「落ちる」ようになっているので、写真の状態で普通に繋げば必ず「N」が接地側=白いケーブルで繋がっている方に来るようになっています)、緩まないようにしっかりとそれぞれの口をねじ止めして電導体に固定させます。

なお、引き回したケーブルがブレーカーボックスの上側から出ていること、下段で安全ブレーカーを並べて設置するとなるとかつて200Vだったところの回線を100Vに変えなければならないことから、ここではあらかじめ100Vになっている上側に安全ブレーカーを設置することにしています。
100V用の軸にしっかりはまっていることを確認したら、通電テストをしてみます。

テスターを差し込んで電圧測定、100Vが出力されていることを確認します。うん、問題ないですね!

そうしたらこの安全ブレーカーに冷蔵庫用コンセントから引っ張り出してきたVVFケーブルを加工して接続します。
くどいようですが、白い方が接地側です!

つなぐ時にはもちろんブレーカーは落とします。
ブレーカーの「N」の刻印がある方に白いコードが繋がっていることを再度確認しておきます(上側も下側も、です)。
ここまでできたら、ブレーカー本体をねじ止めして固定します。

新しくブレーカーを取り付けた場所にもともとついていた漏電防止用のゴムキャップは、そのまま取り外した200V用の端子にかぶせておきます。こうすれば安心ですからね!
そして再び冷蔵庫用コンセントのブレーカーを上げて、通電開始。

今度はコンセント側で再度電圧確認。きちんと100Vになっていることが確認できたら、ブレーカーボックスを元どおりにしまいます(100V通電が確認できればもうブレーカー側をいじる必要はありませんものね)。

ちょっと恥ずかしい失敗談ですが、ブレーカーボックスを元どおりにするために蓋をはめようとしたところ、誤って漏電ブレーカーのボタンに触れてしまい、なんと漏電ブレーカーが落ちてしまいました・・・orz
←つまり全電源喪失ということですね・・・。

稼働中だったサーバー、HDDドライブ、PCなどが(稼働中だったのに)一気に落ちてしまい、一瞬冷や汗が・・・(^_^;;
幸い別条はなく、その後も各電気機器は問題なく稼働しているので良しとしましょう・・・。
・・・やっぱりUPSが必要なのかも・・・?

コンセント側の通電確認も無事終えたので、最後に冷蔵庫の電源コードを冷蔵庫用コンセントに差し込み、冷蔵庫本体が問題なく稼働することを確認します。

そうしてかれこれ4〜5日。冷蔵庫は何の問題もなく機能し続けています(^-^)

こうして比較的長期にわたっての懸案だった、冷蔵庫周りの電源整理は無事に完了させることができたのでした。
見た目に大きな変化があるわけではなく、自分のお料理時の動線の効率化のための工事でしたから、あまり人目をひくような(大掛かりな)結果とはなりませんでしたが、それまで微妙にストレスを感じてきたものが解消されたので、自分的にはものすごく満足度の高い工事だったなぁと悦に入ってたりしてます(笑)

というわけで、これにて冷蔵庫用コンセントの増設工事は完了!
この記事を参考にしようという人がそれほどいるとは思えませんが、くれぐれも無資格で工事を行わないようにお願いします!

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