CentOS 5.xの時は、日本が誇る天下のIME「ATOK」を愛用していたのですが、こいつはCentOS 6.xには対応していませんでした。
新しいバージョンのATOKを購入すればCentOS 6.xでもATOK環境を持てるのですが、その最新バージョンのATOKがリリースされたのは2007年。もう7年近く前です。
購入した途端に新しいバージョンが出てしまうかも・・・という不安を拭い切れません(それとももうLinux用の新しいATOKはリリースされないのかも?)。
しかし、デフォルトのAnthyはその変換効率が著しく悪く、気をつけないと誤字脱字の嵐になってしまいます。
そこで。
mozc(Google日本語入力)を試してみることにしました。
手順はあちらやこちら、様々なところでアップされているので、それを参照しながらインストール&設定を行ってみました(以下の作業はGNOMEからログアウトして行なっています)。
まずはmozcをyumでインストールするために、リポジトリを追加します。
# wget https://download.opensuse.org/repositories/home:/sawaa/CentOS_CentOS-6/home:sawaa.repo
# cp /home:sawaa.repo /etc/yum.repos.d/sawaa.repo
リポジトリが追加できたら、早速インストールします。
# yum install ibus-mozc
yumなので、関連パッケージも一緒にダウンロード・インストールされます。回線が細いのか、ダウンロードに結構時間がかかります。
ダウンロードが終わった時に、[y / n]で答えるダイアログが来ましたが、とりあえずyしておきました(笑)
どこにもそんな情報は載っていなかったんですけどねぇ・・・。
インストールが完了したら、ibusを再起動します。
# killall -HUP ibus-daemon
そうしたら、ユーザに戻ってGNOMEにログインします。
GNOMEのタスクバー(というの?)にあるIBusインプットメソッドフレームワークを右クリックし、「設定」をクリックします。
今の段階ではまだAnthyしかありません。
最初、インストールに失敗したのか!?と不安に思ってしまいました。
後になってわかったのですが、ここに自分でmozcを追加しないといけないんですね。
IBusの設定画面から、「インプットメソッド」タブを開き、「インプットメソッドの選択」プルダウンをクリックすると「日本語」があるので、そこに合わせると、ちゃんとmozcが出てきました!
mozcをクリックすると・・・。
そうしたらこのmozcを追加します。隣にある「追加」ボタンをクリック。
無事にmozcが追加されました。
最後に、mozcを上に持ってきます(優先順位を上げる?)。Anthyを選択して「下へ」するか、mozcを選択して「上へ」をクリックし、mozcが上に来るようにして「閉じる」します。
すると。
FirefoxでYahoo!の検索ボックスを選択し、「全角/半角」キーで日本語入力をONにし、実際に文字を打ってみると・・・。
ほら、このとおり!(笑)
変換候補も表示されるし、文章の漢字変換も随分と効率がいいようです(少なくともAnthyよりははるかにいいかんじです)。
しばらくはこれで様子を見て、ゆとりができてから(あるいはバージョンアップの告知があってから)ATOKにスイッチしていく事にしましょう!
あ、最後に。
この一連の作業を繰り返さないように、yumでアップデートした時にデフォルトのibusパッケージで上書きされないよう、/etc/yum.confにexclude=” “の設定をしておきます。
# vi /etc/yum.conf
exclude=ibus*