CLASSPNP.SYSの読み込みから進まず、Windows7が起動しない(解決)

実家で家族が使っているVPCJ1という型番のwindowsPCが突然立ち上がらなくなったと連絡が。
まぁ、随分と古い機種ですから仕方がないのかも?

と思いつつ調べてみると、なるほど、通常起動はもちろん、F8キーでセーフモードで起動しても

C:/Windows/System32/CLASSPNP.SYS

というファイルの読み込みから先に進まないですねぇ。このファイル、何者なんだろう?

CLASSPNP.SYSが何者かはさておき、起動がここで止まってしまうのはなぜなのか、そこんとこを早速google先生に聞いてみました。そしたらなんと、この問題に悩んでいる人は多いみたいでそれぞれ様々な方法で解決策を試しているようです。
PCの種類に依存するというよりも、どうやらwindows7環境下で頻発っぽい?

色々な人の解決法(中にはジンクスやおまじないのようなものも)から最大公約数的な部分を取り出してみると、CLASSPNP.SYSはUSBデバイスがらみのファイルのようで、したがって「接続されているUSBデバイスを全て外し、再起動する」ことに落ち着きそうです。

しかし案の定、我が家のPCはそれでは状況が改善されませんでした。

となると一番手っ取り早いのはシステムリカバリですが、(今でも)初心者の家族は当然リカバリディスクなど作成していたはずもなく・・・orz
←昔はリカバリディスクは物理メディアとして製品にくっついてきていたのに、今は自分で作成しなくちゃならないんですねぇ・・・。

しかしないものは仕方がありません。
とりあえずsonyのvaioシリーズのリカバリディスクは別途有償で購入することもできるので、最悪の場合はそこから購入して対処することにしましょう。
もっとも、オーダーしても在庫がなければ販売してもらえず、在庫があっても発送まで一週間程度かかるらしく、しかもお値段はドーンとリッチに7,500円(税別)!さらに代引きのみ!(笑)

それは最終手段として取っておくとして、とりあえずできる範囲で復旧を試みてみます。

私見ですが、多分このCLASSPNP.SYSを削除(もしくはリネーム)してしまえば、修復セットアップで自動的にそれが作成されて起動するんじゃないかな〜・・・と。まぁ希望的観測ですが。

※結論から言うと、これがどんぴしゃりで、CLASSPNP.SYSを削除したハードディスクを本体に戻し、修復セットアップで起動させた所、ログイン画面が出て普通に使うことができるようになりました。

で、以下その手順。
NTFSフォーマットのWindowsPCが一台あれば何の苦労もないのですが、現在うちには5k iMacとLinuxサーバ(CentOS)しかないので、ちょっと備忘録的に試した手順を載せておきます。

メーカー修理も一切できなくなることを説明し、了承を得てからVPCJ1のハードディスクの取り出しに入ります。この辺の手順はネットでいくらでも手に入りますし、開けるのはPC本体を支える足の部分だけなので、パソコンを自作したり、内蔵機器を増設した経験のある人ならなんとなくでも対応できるかと・・・(^_^;;

気をつけることと言ったら、この本体を支える足の部分、四角いパネルで本体と接合されているのですが、ネジ+ツメでハマっていて、しかもこのツメが4方向すべてにあって、(ネジは簡単に外れますが)えらく苦労するということくらいでしょうか(笑)
なお、内蔵されているハードディスクはSerialATAです。規格まではわかりませんでしたが。

ひとまず取り出したハードディスクを自宅に持ち帰り、こいつに外部からアクセスできればCLASSPNP.SYSを削除(リネーム)することができるかもしれません。
幸い、SerialATAの外付けキット(USB接続)があったので、これを使えばハードディスクの中身をのぞけるでしょう。

しかしうちの5k iMacでは、NTFSハードディスクはそのまま繋げばすぐに認識してくれるものの、リードオンリーで接続されてしまい、中身を確認できてもファイル操作は行えません。
これでは困るのです。
MacでNTFS領域に読み書きするためにはntfs-3gをインストールする、などシステム変更を伴わなければならないよう。
でも僕自身まだmacに不慣れなので、できるだけシステムに影響を与えるような変更は(少なくとも今の所はまだ)加えたくありません(ちなみにntfs-3g自体はLinuxで散々お世話になったので信頼していないわけではない)。

しかし同じように考える(?)人はいるもので、コチラで余計なアプリをインストールせずにNTFSをrwでマウントする方法を紹介しているサイトがありました。

大まかに手順を紹介しておくと、

  1. ターミナルを起動する
  2. コマンドから
    $ ls
    l /dev/ > /tmp/before.txt
    して、現在の/dev/以下をbefore.txtというファイルに書き出しておく
  3. NTFSハードディスクを接続する(自動でマウントされる)
  4. 再びコマンドで
    $ ls l /dev/ > /tmp/after.txt
    し、USBハードディスクを接続した時の/dev/以下を、after.txtに書き出しておく
  5. USBハードディスクをアンマウントする(finderからアンマウントでOK!)
  6. before.txtとafter.txtとの差分を取る
    diff /tmp/before.txt /tmp/after.txt
    ・・・
     brwr—– 1 root operator 1, 6 8 12 13:07 disk3
     brwr—– 1 root operator 1, 7 8 12 13:07 disk3s1
    ・・・
  7. 差分として現れたディスクの情報を確認する(この例ではdisk3s1が該当)
  8. 適当なマウントポイントを作成
    $ sudo mkdir /Volumes/test
  9. 適切なオプションをつけてマウント
    $ sudo mount -t ntfs -o nobrowse,rw /dev/disk3s1 /Volumes/test

これで、コマンドラインからだけですがNTFSハードディスクの中身にアクセスできるようになるそうです。

※vaioのハードディスクはリカバリ領域も含めて複数のパーティションに区切られています。なので実際にはs1-s3までありました。どれがWindowsのシステム領域なのかは、マウントして中身を確認して探しました。

早速試してみましょう。

・・・orz

うちの5k iMacのOSはEl Capitanなのですが、どうもこれだとシステム保護が働いて、これを切らない限りNTFSハードディスクを読み書き可能なモードでマウントすることができないっぽい?と

・・・さて、どうしよう・・・。

で、ふと思いつきました。
(サーバですが)Linuxマシンがあるじゃないか!と・・・。

そこで作戦変更。LinuxサーバにNTFSをマウントできるようにしてマウントさせ、中身を編集することにします。
しかし今うちにあるLinuxマシンはサーバのみ、つまり必要最小限の構成になっています。
なのでこれにNTFSの読み書きができる設定をしなくてはなりません。

まずはfedoraのepelのパッケージを(YUMで)インストールできるようにリポジトリを登録します。

# rpm -ivh https://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/fedora/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm

そしたらNTFSの読み書きするためのパッケージをインストールします(結局ntfs-3gのお世話になるわけですね 笑)。

# yum -y install ntfs-3g

あとは適当なマウントポイントを作成し、rwでマウントしてあげればOK!

# mount -t ntfs /dev/xxx /mnt./mountpoint

ターミナルからC:/Windows/System32/と降りていき、CLASSPNP.SYSをリネームします。

# cd Windows/System32
# mv CLASSPNP.SYS CLASSPNP.SYS.OLD

そしたらアンマウントしてハードディスクを取り出します。

# umount /mnt/mountpoint

これで読み込み停止してしまうCLASSPNP.SYSがなくなりましたので、この状態でvaioにハードディスクを戻し、修復セットアップを選択して起動すれば、GUIのデスクトップが立ち上がり、「修復しています」みたいなウィンドウ(ダイアログ)がでます。
なお、その間ずっとHDDアクセスランプが点滅している所から見て、どうやらきちんと修復を行っているらしいことがわかります。CLASSPNP.SYSがあった時は、ディスクのアクセスランプは消灯してしまってましたからね〜。
時間がかかりそうなのでしばらく放置し、1時間ほどして戻ってみたら・・・。

ちゃんとログイン画面が起動していました!

これにてWindowsPC(VPCJ1)が起動しないという問題は、一件落着です。

しかしこれとは別にもう一つ困ったことが。
僕の趣旨としては、この作業がダメだったらリカバリディスクをオーダーして、ということだったのですが(オーダーはFAXで行います)、その意図を汲み取れなかった家族は既にそれに必要事項を記入してファックスしてしまったとのこと。
受付先(リカバリディスク配送センターみたいな名称のところ)は土日祝はお休みなので、週明けに電話を入れてキャンセルするように伝えておきました。

そして無事起動するようになったので、とにかく最初にリカバリディスクを作成するように言っておきました(メディアも渡したので多分作っていることでしょう)。
これで最低でも7,500円+税がかかるはずだった修復を、0円で成し遂げました(笑)

今回の教訓は・・・やっぱりLinuxマシンは必要、ですね!(笑)

boota

いろんなモノに、いろんな意味で、ヲタ。なのかも?

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