去る2014年06月29日。東京は恐るべきゲリラ雷雨(瞬間豪雨)に襲われました。
この豪雨、埼玉県と東京都との県境周辺を中心に著しい水害をもたらしたのですが、それと同時に落雷も頻発、東京でも一部地域で停電が発生しました。
で、その地域に位置する我が家もどうやら停電したようで、一時的にサーバが応答しなくなりました。
ただ、これまでにも瞬間的な停電によるサーバ停止はありましたし、復旧と同時に電源が回復すれば再起動が行われ、(チェックディスクなどで起動に時間がかかることはあっても)その後普通にサーバは稼働していましたから、今回もそんなつもりで、「一時的にサーバが応答しないだけだろう」と高をくくっていたら。
帰ってきてビックリです。
なんと、サーバへの通電が停止していたのです。
自宅内のその他の家電製品への通電は行われていますから、停電が継続しているわけではありません(買ったばっかりの冷蔵庫が無事でよかった! 笑)。
しかし、何度電源スイッチを入れても(ソフトウェア的なスイッチのある機種では無い)通電ランプは点灯せず。
どうやら電源回りに回復不能なトラブルが発生してしまった模様です。
ま、もうかれこれ15年近く、1年365日基本的にずっと稼働させつづけていた低スペックマシン。EPID-PA搭載のDNRH-001という、UPS機能搭載のファンレスです。
今となっては入手も困難な(っていうか、不可能?)低スペック・低騒音マシンですが、殆ど人の訪れないプライベート用途のサーバとして運用するには充分でした。
しかし既にUPSは機能しておらず(だから停電すると電源が落ちてしまう)、LAN側からアクセスしても結構もたつくことも多いこともあって、リプレースを考え始めていたのも事実。
むしろこれをいい機会ととらえ、今後のサーバの運用のあり方をちゃんと決めた方がいいのかもしれません。
しかし、仮に新しいマシンを調達してサーバをリプレースすることにしたって、避けて通れない問題があります。それは、データ。
これまで投稿してきたデータを救出できるかどうかは、結構大きな問題なんですよね。バックアップも作成していますが、自動バックアップファイルはサーバ上に作成し、思い立ったときにサーバから(手動で)別のマシンにコピーするという(よく考えればまったく空恐ろしい)バックアップ運用だったので、可能であれば現在のHDDからまるまるデータを吸い上げたいところです(そうしないと直近のデータは当然回復できなくなってしまう)。
どのみちDNRH-001自体は使いものにならないので(電源が入りませんし、仮にパーツとしてそれがあったとしても検討に値するかは微妙でしょう)、とりあえずケースを開けてHDDを取り出して別マシンにつなぎ、中身を確認してみることに。
まさかこんなところでこれが役に立つことになろうとは思いもしませんでした(笑)
DNRH-001は製品自体が古いですから、HDDも当然のようにIDE接続。別用途で購入した外付けUSB-HDDケースもナイスなことにIDE接続のタイプを購入していたので、一度中身を取り出して付け替え、メインマシンにつないで確認してみたところ、幸いハードディスクはまったく無傷でした(/bootディレクトリの中身もきちんと確認できた)。
これなら最新のバックアップ(日付を確認したら、それは何と停電があったその日に作成されたものだった!)を使えば停電直前の状態まではリストアできるということ・・・なんですが、ここでふと思いました。
HDDは無傷なんだから、ダメになってしまったDNRH-001の電源部分だけを何とかして仮運用することができるんじゃね?
(電源以外はこれまでと同じパーツを使って組み上げるので、環境はまったく変わらない)
もしそれができれば、仮に新しいマシン(それが手に入れば、の話ですが)に移行するのだって、環境構築などを入念に行うことができるんじゃ・・・?
というわけで、
- 現在のDNRH-001の生きている部分を流用し、電源を別途考えて延命を図る
- 新しいマシンを調達してサーバ構築を行う
を平行して行うことにしました。
もっとも、いずれにしてもその場ですぐにとはいかないので、サーバが停止してしまっている間のBLOGに関しては、自前サーバのBLOGが本格稼働したときに休止させたYahoo!BLOGを仮建屋として活用する事に。
で何回かYahoo!BLOGに投稿しましたが、いまこうして本来のサーバに投稿できているということは・・・。
そう、とりあえず「DNRH-001の生きている部分を流用し、電源を別途考えて延命を図る」事に成功したということです。
まずはこの投稿をして、仮環境での投稿がうまくいくかどうか(いかない理由は見当たりませんが、一応・・・ね)試してみることにします!