先日ヨドバシアキバにてヘッドフォン(イヤーレシーバー)を購入した話をしましたが、その時ついつい自分へのご褒美(?)として買ってしまったPCパーツ。
そのパーツとは・・・。
これ!
そう、SSDです。
今まで容量の問題と単価の問題からずっと先送りしていたのですが、夏本番を迎える前にPCケース内の排熱処理も検討しなければならず(昨夏はPCケース内のHDD及びCPUによる排熱が追いつかず、熱暴走を何回か経験した・・・)、これを機にとうとう購入に踏み切りました(笑)
もともと/home以下は外付けのHDDでマウントしているので、そんなに大容量のものは必要ない(必要に応じて別ドライブでマウントできるのがLinuxのいいところですよね)とはいえ、少し前までのボリュームゾーンだった100GB以下ではさすがに一抹の不安が拭えませんでした。
しかしそれから時代が下り、メインストリームが256GBドライブに移ってきたことで100GB超のモデルの価格がこなれてきました。
システム部分だけを入れるなら、100GB程度あればおそらくは問題ありません。ちょうどHDDで稼働させていたシステムもこのところ不安定になりつつあり、OSの入れ替え(あるいは再インストール)を視野に入れ始めていたということもあって、求めていたクラスに属するSSD、ADATAのSX900を選択しました。
SSDはコントロールチップやメモリチップによって性能差がある云々というレビューを専門サイトなんかでよくみますが、おそらく一昔前の僕ならそうした記事を参考にして可能な限り高速なドライブを選択したことでしょう。
でも実際のところ、HDDだってさんざん7.200RPMドライブにこだわりましたが、実用途を考えれば5,400RPMドライブでも全く問題ありませんでしたし(むしろ排熱を考えればこちらのほうが好ましい選択肢だったという事もあった)、CPUだってクロック周波数(僕の世代はCPUの性能の指針はクロック周波数だった)の最も高いものを選択しなくても僕の用途なら十分であることをずっと経験してきました(もちろん一番上のクラスの製品ならもっと快適に扱えたのかもしれませんが)。
これまでは闇雲にパフォーマンスを最優先でPCを組み上げてきました。
でもこうやって少しずつパフォーマンスに対するコストの考え方を学ぶことで、自然に「自分に今必要な性能はどの程度なのか」ということを意識し、ソレに近い製品を選ぶことができるようになったわけですが、たぶんこうした思考ができることがある意味で「玄人」になるということなのかもしれません。
「よくわからないけれどもとにかくなんでも一番上のものを」というのは(もちろんソレを求めなければならない分野は絶対に存在しますが)、ある意味素人なわけですよね。
近所に買い物に行くためにクルマを購入しようとする時(つまり日常用途での自動車購入を検討する時)、絶対的な性能が高いからという理由でポルシェやフェラーリを選択するのはあまり賢くありませんものね。
で、今自分の用途に最適なものは何かを考えた結果、容量的にも十分で価格がこなれてきた128GBのSSDがそのターゲットとなったわけです。
第一、SSDからの乗り換えではなくHDDからの乗り換え(つまり初SSD)ですから、雑誌記事にあるようなパフォーマンステストに基づくSSDカテゴリでの絶対的な定量的性能はあまり意味を持ちません。
HDDからの乗り換えであれば、今どきのSSDなら体感するに十分のパフォーマンスを示してくれる(はずだ)からです。
30km/hの原チャリから普通二輪(や大型二輪)に乗り換えれば、ある程度の排気量以上であれば、その選択肢内でのパフォーマンスの違いなど意識できないでしょう?
少なくとも、乗り比べたりしない限りは。
PCパーツもソレと同じだと思うんです。
複数のSSDを併用して比較するならともかく、SSDよりもアクセス速度が圧倒的に不利なHDDからの乗り換えですから、まさに先の原チャリの例と同じようなものですよね。
とすれば、絶対的な(数値的な)性能よりも、購入してから余計なオプションが必要にならないことの方が重要になってきます。
そしてこれが第二のポイント。
一般的なPCケース(デスクトップ)はドライブベイに3.5インチと5インチが採用されています。
一方、SSDは2.5インチですから、これを取り付けるためにはマウンタが必要になります。
このマウンタが製品に同梱されていれば、その製品を購入するだけで取り付けが可能になります。
でSX900はマウンタ付き。
とくれば、バルクでSSD単体で売っている高性能なものよりも利便性の面で有利になります。そりゃ、マウンタの価格なんてたかが知れてますから、別途購入したって構わないわけですが、最初から付属しているものであれば取り付けに際して問題が起こることは考えにくいですし、PCパーツは星の数ほどもあるメーカーが参入しているので、規格化されていても何故かうまく動かない、といったことも結構あったりします。
出鼻をくじかれないためにも、ここはセットになっているもので・・・(^-^;;
こんなふうに二つのポイントを考えた結果、この製品に落ち着きました。
それにしても、SSDってほんとに軽いんですよね〜。
HDDを購入していたときは、そのずっしりとした重みで「あぁ、大容量のPCドライブを購入したんだなぁ」としみじみできたものですが(笑)、ヘッドフォンのイヤーレシーバーとSSDだと、二つあわせてもほとんど重さを感じること無く。
ある程度の重量って、満足感に比例すると思ったりしました。
で、このSSDですが、まだ取り付けていません。
正直なところ、パーティションをどのように切るかを決めかねているからです。
Windowsとデュアルブートにするか。
/以下をどのように区切るか。
/tmpをどうするか。
などなど。
このへん、もうちょっと情報を集めてみたいなと思っているので、実際にSSDを稼働させるのはもうしばらく後になりそう?
でも、早く使ってみたいしな〜。
なんて、悩んでいる時が結構幸せだったりするんですよね(笑)