CentOS 6.xがインストールできず、結果的にCentOS 5.xをインストールした実家の古いノートPC、VAIOのPCG-9V1N。
これには元々タッチパッドがついていますが(ノートPCなので当たり前ですね)、デスクトップ代替の用途で使うにはやっぱりマウスが必須。
ということで、外付けのUSBマウスをつけたのですが、2点問題が発生していました。
- タッチパッドが無効にならない
- タッチパッドを無効にできても、外付けUSBマウスの速度調整ができない
ITに不慣れな僕の親(の世代)が使うには、デフォルトのマウス速度(感度)では早すぎて使い辛いのです。実際、WindowsXPがプリインストールされていた時も、マウス速度はもっとも遅い速度にして使っていました。
なのでCentOSでも一番遅くしたかったのですが、それがどうにもうまくいかず。
どちらの問題も最終的にはクリアできたので、その方法を備忘録(笑)
まず一つ目の、タッチパッドが無効化されない問題について。
VAIOは起動時のロゴ画面が表示されているときにF2キーを連打する(押下でいいのかも)することでBIOSセットアップ画面にはいることができるのですが、BIOSセットアップ画面でタッチパッドを無効にするような設定項目が出てきません。
つまりBIOSレベルで無効にすることはできませんでした。
そこで。
CentOS 5.xを起動後、/etc/X11/xorg.confを編集します。
# vi /etc/X11/xorg.conf
# Xorg configuration created by pyxf86config
Section “ServerLayout”
Identifier “Default Layout”
Screen 0 “Screen0″ 0 0
InputDevice “Keyboard0″ “CoreKeyboard”
InputDevice “Synaptics″ “CorePointer”
EndSection
Section “InputDevice”
Identifier “Keyboard0″
Driver “kbd”
Option “XkbModel” “jp106″
Option “XkbLayout” “jp”
EndSection
Section “InputDevice”
Identifier “Synaptics”
Driver “synaptics”
Option “Device” “/dev/input/mice”
Option “Protocol” “auto-dev”
Option “Emulate3Buttons” “yes”
Option “Touchpadoff” “1″
Option “LeftEdge” “120″
Option “RightEdge” “830″
Option “TopEdge” “120″
Option “BottomEdge” “650″
Option “FingerLow” “14″
Option “FingerHigh” “15″
Option “MaxTapMove” “110″
Option “VertScrollDelta” “20″
Option “HorizScrollDelta” “20″
Option “MinSpeed” “0.3″
Option “MaxSpeed” “0.5″
EndSection
Section “Device”
Identifier “Videocard0″
Driver “i810″
EndSection
Section “Screen”
Identifier “Screen0″
Device “Videocard0″
DefaultDepth 24
SubSection “Display”
Viewport 0 0
Depth 24
EndSubSection
EndSection
この太字になっているOPTIONを追記します。
追記してXを再起動すればタッチパッドは無効になります。これで誤って指がタッチパッドに触れてしまってもマウスカーソルが勝手に動いてしまうようなことはなくなったのですが、困ったことに、GNOMEの設定で行えるマウスの感度設定はすべてこのタッチパッドに対して行われており、速度や感度の調整をGUIで行っても、外付けUSBマウスにその設定が反映されませんでした。
さてどうしたものかと考えたのですが、要するにInputDeviceがタッチパッドになっている(つまりSynapticsになっている)からダメなのであって、使用するマウスデバイスとして外付けUSBを指定すれば、GUIでの感度設定は外付けマウスに対して行われるのではないかと。
そこで二点目の問題解決です。
同じようにxorg.confを編集します。
# vi /etc/X11/xorg.conf
# Xorg configuration created by pyxf86config
Section “ServerLayout”
Identifier “Default Layout”
Screen 0 “Screen0″ 0 0
InputDevice “Keyboard0″ “CoreKeyboard”
InputDevice “mouse2″ “CorePointer”
EndSection
Section “InputDevice”
Identifier “Keyboard0″
Driver “kbd”
Option “XkbModel” “jp106″
Option “XkbLayout” “jp”
EndSection
Section “InputDevice”
# Identifier “Synaptics”
# Driver “synaptics”
# Option “Device” “/dev/input/mice”
# Option “Protocol” “auto-dev”
# Option “Emulate3Buttons” “yes”
# Option “Touchpadoff” “1″
# Option “LeftEdge” “120″
# Option “RightEdge” “830″
# Option “TopEdge” “120″
# Option “BottomEdge” “650″
# Option “FingerLow” “14″
# Option “FingerHigh” “15″
# Option “MaxTapMove” “110″
# Option “VertScrollDelta” “20″
# Option “HorizScrollDelta” “20″
# Option “MinSpeed” “0.3″
# Option “MaxSpeed” “0.5″
Identifier “Mouse2″
Driver “mouse”
Option “Protocol” “auto”
Option “Device” “/dev/input/mouse2″
EndSection
Section “Device”
Identifier “Videocard0″
Driver “i810″
EndSection
Section “Screen”
Identifier “Screen0″
Device “Videocard0″
DefaultDepth 24
SubSection “Display”
Viewport 0 0
Depth 24
EndSubSection
EndSection
これまた太字が変更点です。
まずSynapticsの設定部分をすべてコメントアウトして無効にします。
その上で新たにmouseの設定を追記し、ServerLayoutのInputDeviceをこの新たなmouse設定に指定しなおしています。
なお、指定するデバイスIDがmouse2になっていますが、これは/dev/input/以下を参照し、mouseデバイスがいくつ認識されているかを確認し、catで反応を見ることで、どのデバイスIDが外付けUSBマウスなのかを確認して指定しています。
# cat /dev/input/mouse2
コンソールでこうして、外付けUSBマウスを動かして反応があればそれが外付けUSBマウスのデバイスIDとなります(例えば今回の僕の環境ではmouse0とmouse1がありましたが、いずれもcatしてマウスを動かしても反応がなかった)。
これでGUIのマウス感度設定が外付けマウスに対して行われるようになります。