名古屋・あわらツーリング(Day2:酷道157号線、永平寺)

翌朝。
昨日の疲れもほどよく取れ、気持ちの良い目覚めを迎えました。やはりハイクラスのホテルのベッドは(略

それはさておき、今日の予定を確認しておきましょう。
今日はまず本州一の酷道との誉高き国道157号線を走って岐阜県を縦断し福井県に入ります。その後、行く年来る年でお馴染みの永平寺を見学(というか、見物)し、今晩の宿のあるあわら温泉まで移動。
あわら温泉で予約した旅館のチェックイン予定が18:00。そこから逆算した名古屋出発予定時刻は9:00AM。
よし!

名古屋東急ホテルの宿泊プランは朝食付きなので、時間と場所を念の為確認してからシャワーを浴びてさっぱり。朝食会場には当然コーヒーはあるでしょうから、軽く水だけ口に含んだら、早速朝食会場へ。

朝食は多くのホテルと同様のいわゆるバイキング形式ですが、こういう時代を反映してか、食材を取り分ける際にはビニール手袋をつけるようになっていました。あれつけると、トングが滑って取りづらいということがわかりました(笑)
パンはどちらもあえて焼かずに持ってきましたが、どちらもふんわりしていてとてもバイキングで提供されるパンとは思えないくらい。
そして嬉しいのがオムレツ。
いくつかトッピングが用意されており、好きなものを好きなだけとって目の前のシェフに渡すと、それを入れたふわふわオムレツをその場で焼いてくれるのです。
乳製品付きの僕は、もちろんトッピングはチーズ一択!

これだけの朝食をいただいた後、写真は撮っていませんが種々のデザートもきちんと(?)いただき、もう大満足。時間にゆとりがあるなら、もっとここで色々とゆっくり食べていたいくらいです。でも、今日の予定もありますからね〜・・・。
朝食会場を出る際には紙コップを渡され、出口に置かれているコーヒーポットからコーヒーを汲んでいけるようになっていました。ホント、至れり尽くせりですね〜。

暖かいコーヒーをテイクアウトできたので、朝食会場を出たらその足でまだ少しひんやりしている外へ。
今日のランチを調達しにいくのです。
というのも、そもそも国道157号線が酷道に変わるとそもそもお店がないからです。ついでに、途中の湖で紅葉を愛でながらランチを取ろうなんて風流なことを考えてもいたので、せっかくなら名古屋っぽいランチを購入した方が楽しいですよね(でないと多分コンビニご飯になっちゃうでしょうし)。

名古屋でテイクアウトできるお弁当の最も有名なものがこちら、コンパルのサンドイッチなんだそう。特にエビフライを挟んだエビフライサンドなるものは、是非とも食しておくべきサンドイッチなんだとか。そう聞いてしまったらもうそれを食べずにはいられませんよね。
コンパルは名古屋各所に店舗があるのですが、うち一つがホテル最寄りの栄駅構内にありました。そこで開店時間の8:00AMぴったりにつけるように時間を見計らってホテルから外に出たわけです。
朝方の寒さもあって、テイクアウトしたコーヒーがとてもありがたかった〜(笑)
そして開店直後のコンパルに到着、すぐさまエビフライサンドをオーダー。
オーダーを受けてから作ってくれるようで、待つことしばし。出来立て熱々を受け取りました。
その中身はまた後ほど(ランチですからね!)。

今日のランチを無事にゲットしたので、すぐさまホテルの部屋に戻りパッキングを開始。今日は雨の心配は全くなさそうなので、レイングッズ関係は全てフィールドシートバッグに詰め込み、忘れ物がないことを確認してチェックアウトに向かいます。

お部屋と同様シックな廊下を通り、エレベーターでフロント階へ。
昨日からやたらYOUがいるなぁと思っていたのですが、どうやら愛知県でスケート(ショートトラック?)の国際大会が開かれていたらしく、それに出場する外国の選手団が宿泊していた模様。もしかしたらその道のチョー有名人とかもいたのかしら?

フロントでチェックアウト手続きを済ませたら駐車場へ。RVFは昨日と同じにそこでスタンバイしていました。お隣に止めてあった車はいなくなっていたので、もう出発したのかな?コンパルに寄っていた分、出遅れちゃったのかも?
お土産分だけ大きく膨らんだフィールドシートバッグをRVFに載せた土台の上に置き、三脚と合わせて固定していきます。
爪を止めていた木ネジが片方なくなりつつあるのと、サイドスタンドで車体が斜めの状態で搭載作業を行わなければならなかったのとで荷物を積むのにちょっと一苦労。
やっこらせと無事に載せられたので、エンジンをかけて地上階にあがり、ドアボーイさんに見送られながら軽やかにホテルを後にします。

東山通りを西に進み、ひとまず目指すは国道22号線(名岐バイパス)。これに乗って木曽川をわたり、岐阜県入りします。
その木曽川の渡って二つ目の大きな交差点で国道248号線を左折する予定なので、木曽川を越えたところで現在位置と交差点の位置とを再確認。ルートは間違いはないようですし、交差点もこのもう少し先で間違いありません。

んじゃ先に進もうかと思ったその時!気がついてしまいました。
タンデムベルトに噛ませていた土台のツメが、両方ともなくなっていることに・・・。どうやら走行中にとうとう両方とも木ネジもろとも外れて落ちてしまったようです。ホテルを出る時にはあったので、走行中に落としてしまったのではないかと・・・orz

そしてタンデムベルト側のツメがなくなったことで土台の固定が緩んだせいでしょう、一度紛失したけれど再び巡り会ったゴムバンドも、両側とも落としてしまったようでした。
今回のツーリングに向けて製作した土台のために購入した部品をまさか四点も同時に喪失するとは・・・。ま、全部合わせても500円程度ではあるのですが、やっぱりちょっとショックだ〜。

でもそれよりも。
このツメで土台がRVFに固定されていることを前提に、フィールドシートバッグのバックルベルトを土台に取り付けた別のステーを利用して、孫亀的に固定しています。が、親亀である土台の安定性が損なわれた今、このままの状態では孫亀であるフィールドシートバッグ本体も落下しかねません。
そこで応急処置的にバックルベルトを直接タンデムベルトに通し、これで今回のツーリングを乗り切ることに。結構考えて作成した(はずの)土台は、結局ただフィールドシートバッグの底面が潰れないようにするための大きめの板となってしまいました。残念!

一度歯車が狂うとそれは続くことが多いので気をつけなければいけないのですが、その後すぐにそれが・・・。
木曽川を越えて二つ目の大きな交差点が立体交差になっていることを見落とし、なんと通り過ぎてしまいました。それだけならまだしも、ここから先はこれまでとは別のバイパス(岐阜東バイパス)となり、Uターンできそうな場所がなかったのです(上下線がずっと分離している)。
このまま直進すると郡上八幡方面(岐阜県の東側)。しかし今目指しているのは岐阜県の西側を通る本州一の酷道、国道157号線、郡上八幡とは反対方向です。なんとか戻らなければなりません。幸い少し進んだところに側道入り口があったので、そこから県道77号線(岐阜県道77号環状線)で西側の山県・本巣方面に向かうことができました。
あと細かい道筋はGoogleMapで道と現在位置とを確認しながら進みます。
環状線と名のつくだけあって街並みも交通量もそこそこ。途中にあったガソリンスタンドで補給と現状確認(当初の予定は国道157号線で本巣市に入ってからの給油を考えていた)。さらに要所要所で立ち止まって場所を確認、明らかに生活道路だろうというような細い道を辿りながらも、なんとか無事に国道157号線に入ることができました。よかった〜。

国道157号線に入ってしまえば一本道で、しばらくは「国道」らしい道が続きます。大きなショッピングモールなどもありましたし、いわゆる地方都市という雰囲気。
が、北上するにつれ少しずつ民家は減り、代わりに畑が広がりはじめます。走行車両も乗用車の姿はなくなり、工事関係と思われるダンプや輸送関係のトレーラーなどで占められてきました。ですが人の気配が少なくなっているからなのか、そこそこのペースで流れてくれるのはありがたい。

さらに北上を続け、国道157号線が国道418号線とぶつかるあたりまで差し掛かるとずいぶんと山深い雰囲気に変わっていきます。
そうして見えてきたのが、道の駅 うすずみ桜の里・ねお。ここをすぎるともうこのあとは山の中の一本道、つまりいよいよ「酷道」となり、何かを補給できるようなスポットは全くなくなります。つまりここが立ち寄って休憩できる、人の息吹を感じられる最後の建造物ということになります。

特筆するようなものはない、普通の道の駅・・・いや、どちらかといえば寂れた感じの道の駅ですが、地元の(?)小学生がバスで大量に訪れていました。遠足だったのかな?

元々の計画では県境の温見峠を超えたその先にある麻那姫湖という湖に立ち寄り、設置されている(らしい)展望台から紅葉を眺めつつ風流なランチを・・・なんて考えていました。しかし先の迷子で時間を少しロスしていたこともあり、予定を前倒しすることに。
この道の駅でランチを済ませてしまいましょう。
なお、結果的にこれがナイスな判断であったことが判明します(笑)

それはともかく、それではご覧くださいコンパルのエビフライサンド!

どどんとエビフライが3本入ってます。
それにキャベツとたっぷりのタルタルソース、そして卵焼き?
せっかく道の駅で座ってまったりと食べられるのですから、サンドイッチのお供にドリップコーヒーを購入し、味わっていただくことにします。
急ぐと碌なことがありませんし、せっかくのツーリングですから、ね!

お腹もいっぱいになり(見た目よりもボリュームがあった!)、念の為身体中の水分を絞り出したら(つまりトイレですね)、道の駅を出発していよいよ酷道に切り込みます!
事前に情報収集した限りでは、この先にあるのは廃村になった集落くらいだそうですが・・・。

走り始めて少しすると、国道157号線と並走するように流れている根尾西谷川を越える橋を渡ります。

道の駅を出てからはひたすらに単独走行、山道はRVFのV4サウンドだけが鳴り響いてきました。なのでエンジンをカットするとそこはもう静寂が支配する世界です。いやホント、物音ひとつしない・・・。

山深く、川の水はどこまでも透明です。川べりにおりて、手ですくって飲んでみたい衝動に駆られます(降りられるような道がなかったので諦めました 笑)。
しかし、のどかな雰囲気でいられたのはここまで。というのも・・・。

Oops!
いよいよ引き返せないところまできたみたいです(笑)
でも、逆に言えばこの先大型車両とヒヤヒヤしながらすれ違うという心配はない、というわけですね。気を引き締めて、行きますか!

進むにつれて道は間違いなく細くなり、道の谷側にはガードレールすらなく。落ちたら間違いなく助からないでしょう・・・。
しかし道の両端だけに気を向けるわけにはいきません。道のど真ん中には落石が鎮座しているからです。しかも、けっこうでかいものも。
今回のツーリングはこの酷道走破が含まれているので、万が一に備えてパンク修理キット+ポータブルエアポンプを持参してきましたが、どうかそれらを使う羽目に陥りませんように。

すでに「酷道」となった国道157号線はひたすら根尾西谷川と並行して走るのですが、所々開けた場所から見ることのできる根尾西谷川は本当に綺麗な水です。この山深さなら、むべなるかなですね。納得。
状況が許すなら、この水で湯を沸かしてコーヒーを淹れたりしたいくらい!
この水の透明さはここが川の上流であることもその理由の一つだと思いますが、その上流に流れ込む名も無き小川の水もまた綺麗だからに決まっています。だって・・・。

とうとう遭遇した洗い越しでそれを知ったから!

酷道157号線には随所に洗い越しと呼ばれる排水路(?)があるとは聞いていました。ですが雨量が少なかったのか、今のところそれに出会うことはなく(そうだったんじゃないかな・・・と思うような場所はいくつもあった)、やや肩透かしな感じだな・・・なんて思っていたその時。

なるほど、これか!
なお、今回僕が訪れた時には洗い越しはここだけでした。
水量も大したことはなく(それでも一番深いところでバイクを降りたらシューズはズッポリと水に浸かってしまう)呑気に写真を撮れましたが、普段はどうやら違うみたい?
山肌を滝のように流れ落ちる水がそのまま川となって道路を横断、それが根尾西谷川に流れていくということでしょうね〜。見ればわかりますが、この洗い越しの水もとても綺麗!
水が道路をそのまま横断する光景はゲリラ豪雨直後の東京でも目にすることがありますが、美しさが全然違う!

こんな具合に酷道を満喫しながら先に進めば、当然標高もそれに応じて上がっていき、気温はそれに反比例して下がっていき・・・。

山の木々は麓のそれと違って随分と赤や黄色に色づいています。ススキもふっくらと穂を広げて、見るからに晩秋という感じです。そろそろ山頂、つまり岐阜県と福井県の県境が近そうですね。
そう思って進むことほんの少し。

とうとう辿り着きました県境、温見峠です!標高はだいたい1,000メートルほど。僕がよく通る場所でイメージすると、群馬と新潟の県境、三国峠の三国トンネルと同じくらい。寒いわけだ(笑)

ところでこの県境に到着するまでに、あの酷道で何度も乗用車とすれ違い、また撮影中に何度も乗用車が僕を追い越していったのですが、ここにきてその理由がわかりました。
どうやらここは能郷白山という山の登山口なんですね。ここに車を止めて(路上駐車でしたが)登山道を歩きにきているみたいです(路駐されていても通行に支障が出ない道幅ではある)。

せっかくなのでここから同僚にLINEでメッセージを送ろうとしたら、なんと圏外・・・orz
つまり今僕に何かあっても、誰にも救援を頼めないってことですね!ここから先、福井県側も慎重に進んでいこう。

福井県側も、晩秋と初冬が入り混じっている感じです。が、福井県に入ったという意識が、岐阜県側よりもいっそう寒さを感じさせている気もします。
パッと見た感じでは路面状況は改善された印象を受けますが、そこは酷道。降りるにつれて「これって舗装されたダートみたいだな」と思うような箇所が現れ、一筋縄ではいきません。何かあっても助けが来ないことを常に肝に銘じて(実際は数台の車とすれ違っているのですが)、決してオーバーペースにならないように気をつけながら進みます。

民家こそ見当たらないものの、かなり下って街中にずいぶん近づいたあたりで、元々のランチスポットであった麻那姫湖とその展望台入り口が見えてきます。そしてちょうどその前を通りかかった瞬間、道の駅でランチを済ませて正解だったことがわかりました。
なんと展望台設備の修復(なのかな?)で、その場所は立ち入り禁止だったのです(笑)

麻那姫湖という可愛らしい名前から何気に楽しみにしていたのですが、実際のところ時間的にもやや押し気味。物理的に立ち寄ることができないのはかえって良かったのかもしれません(諦めがつきますからね)。というわけで、とおまきに麻那姫湖を眺めつつ、街中に近づいたことでだいぶ良くなった路面状況の恩恵を受けて少しだけペースアップ!

国道157号線はこの先金沢方面へと伸びていきますが、今日の目的地(宿泊地)はあわら温泉なので、大野市で交差する国道158号線(中部縦貫道の無料区間ではない方)を左折して福井方面に向かいます。
そしてあわら温泉の前にもう一箇所寄る場所がありますから、途中で国道364号線との分岐を同国道に進みます。
そうして見えてきたのが・・・。

今日のメインの立ち寄りポイントとも言える、永平寺。やったぜ、人生初永平寺!!(笑)早速龍門の脇で記念撮影。
ところで永平寺の拝観時間は16:30まで(見学に1時間近くかかるそうなので、15:30までには拝観手続きを行う必要があるらしい)。名古屋を9:00AM出発したわけですが、これだとどう頑張っても15:00に到着できるかどうかなんですよね(実際到着したのは15:30ごろ)。
駆け足で拝観するのはもったいないので、今回は永平寺の「見学」は諦めて「見物」にしました。
参道のお土産屋さんだって永平寺の閉館時間に合わせて営業を終える可能性が高いですし、いずれにしてもここでお土産を購入する予定でいる以上、どのみち永平寺をゆっくり見て回るほどの時間は取れそうもありませんから。

ところが、RVFで参道から永平寺龍門そばのバイク置き場(事前の情報ではバイク置き場はなかったのですが、バスの転回場(?)の一角にバイク置き場が設営されていました)まで走りながらお土産屋さんをチェックしたところ、なんと。
お土産屋さんのほとんどがすでに営業を終了していました。まだ永平寺の拝観可能時刻だというのに・・・。
もちろん空いているお店もあるにはあるのですが、本当はここで軽く門前そばでも頂こうなんて考えていただけに、ちょっと残念。

まぁそれはともかく、永平寺(の一部)を散策しますか!

見学するのは、地図にある現在位置の少し手前(龍門)から通用門と唐門までのほんの短い部分(中を見学する人は拝観料を払って通用門から入ります)。

なので見学できるものもかなり限られてしまうのですが、色づいた紅葉をみたり、唐門の荘厳さに見惚れたりと、これだけでも結構満足だったり(笑)

あとはかろうじて営業しているお土産屋さんで実家用とお世話になっている職場の先輩(来月定年退職される)への手土産(餞別も兼ねて)を購入したら、永平寺を出発です。
バイク置き場がきちんと設置されていることがわかったので、機会があれば再訪して中をじっくりと見学したいですね!

永平寺を出たら国道364号線を北上し、永平寺参道ICから中部縦貫道の無料区間に乗ります。そしてすぐお隣の松岡ICで降り(無料区間はここまで)、国道8号線ぶつかるまでひたすら直進します。
国道8号線との交差点にあるENEOSで本日2回目の給油を済ませ、今度は国道8号線を石川県方面に北上しながらあわら温泉を目指します。この頃にはもうだいぶ薄暗くなってきました。時間的に遅いわけではないので、とにかく薄暗さに惑わされて焦らないように気をつけましょう!

目印となる「あわら湯の町」駅に行くのに、大きく迂回するように進むわかりやすいルートもあったのですが、手前の細い県道をショートカットする道を選び、あとは途中で地図をちょこちょこ確認しながら同駅に向かうことにしています。距離的にはかなり節約できるショートカットだからなのですが、この判断も大正解だったかも。

だって、その細い県道を走っていたら・・・。

きれいな夕焼けが!
福井県といえば誰でもすぐに東尋坊を思い浮かべると思いますが、実は永平寺と同じく、僕は東尋坊も訪れたことがありませんでした(それらを見学するために今回のツーリングはこういうルートになった)。もし1〜2時間前倒しで予定が組めていたならば、今日東尋坊を訪れて日本海に沈むこの綺麗な夕日を堪能できたのかもしれません。
もっとも、岐阜に入ってすぐの迷子以外はほとんどタイムロスをしていないわけで、前倒しはどのみち不可能でしたし、これはこれでしかたないですね!

夕景をややじっくりと堪能したら、位置関係を確認して走行再開。いくつか交差点を右左折して、無事にあわら湯のまち駅前までたどりつきました。ここまでくれば今日の旅館は目と鼻の先。だってそれはえちぜん鉄道三国芦原線の線路沿いなのですから。
そして実は、今日のお宿もじゃらんハイクラスだったりします!
あ〜、今回はなんて贅沢なツーリングなんだ!(笑)

そして到着しました本日のお宿。みのや泰平閣さん。
チェックイン予定時刻よりも少し早めの到着でき、旅館手前の駐車場にRVFで入っていくと、宿の方が手招きでバイクを門(入り口)の軒先に誘導してくれました。乗用車は露天に止められていましたが、バイクだからとわざわざ屋根があるところに止めさせてくれたようです。
ありがたいことですね(^ ^)
そしてその門から建屋までの庭がまたなんともハイクラスな感じで素敵。

建物の自動ドアをくぐり、受付でチェックインの手続きを済ませます。昨今のコロナ禍もあり、現在中居さんによるお部屋までの案内(と荷物運び)は中止しているんだそう。
フロントで大まかな説明を受けて館内見取り図をもらい、浴衣を手渡されたらちょっと迷子になりつつも(広いこともさることながら、おそらく増築していったのでしょう、ちょっと迷宮っぽい作りでした)無事お部屋に到着。

お部屋はなんだか懐かしい昭和な感じです。
前日が完全に洋風のホテルだったのに対し、今日はいわば純和室(+少しの洋風スペース)。昔の温泉宿ってこういう作りのお部屋が多かったですよね〜。子供の頃に家族で行った温泉とかもこういう作りで、このガラス窓に面した洋間の椅子に座って外を見ながらジュース飲むの、好きだったな〜。
今風に言えば、テラス席ですね(笑)
そのテラス席からの景色はこんな具合。ん〜、ビバ温泉街!

今日の宿泊は朝晩付きのプランなので、事前にチェックイン予定と合わせて夕食の開始(予定)時間も予約を入れてあります。予約可能最終時刻である19:00で予約を入れたのですが、到着時刻(チェックイン時刻)はほぼ予定通りでしたから、食事の時間もそのままの時間で再度依頼をし、まずは温泉へ。
今回のツーリングで初の温泉です!じっくり体も心もほぐすぞ〜。
お風呂は内風呂と外風呂があり(もちろんどちらも温泉です)、外湯はやや熱めでしたが、すこーしだけぬるっとする、いいお風呂でした。
シャワーやカランの設備の所々が傷んでいるのと、シャワーヘッドが洗い場によってまちまちになっているのはご愛嬌かな?
でもむしろそれが宿の昭和感を演出していて、これはこれでありな気がする(笑)

温泉を満喫したら、一度お部屋に戻ってしばしまったり。
そして時間が近づいたところで食事どころ(というか、大広間)へ。あ〜、お腹すいたー。
よく考えたら、コンパルのエビフライサンドをランチで食べてから、何も口にしていないのです。そりゃ、お腹空きますよね!

これまた館内見取り図と睨めっこしながら食事会場に向かいますが、まだ建物の構造がしっくり来ず、少し迷子・・・。

でも無事にたどりつきました。ちょっと飲み始めてから写真を撮ったのですでに箸もつけてしまっていますが、まさに大広間でしょ?
ここに多分今日の宿泊者分のテーブルが用意され、それぞれの時間に合わせて食事を楽しんだものと思われます。
なお、僕が食事を始めた19:00の回は、僕の他にはひと組ご夫婦がいただけでした。
なので余計に大広間を広く感じました。

夕食は、メインのお料理を用意された10種類の中から選んで予約をするようになっていました。
こういう時普通はお肉料理をチョイスするのでしょうが、せっかく越前に来ているわけです。
それに昨日は予定通り味噌カツ食べてるわけですから、それを見越してここはやっぱりカニですよね!

写っているものの他にはもちろん揚げ物などが出来立てで運ばれてきます。
次から次へと料理が出てくるのも(その間隔が狭いのも)昭和感があって懐かしい感じ。
でも、暖かいものを暖かいうちに食べようとすると、なかなかカニまで手が回らない!
それでもカニとその他のおかずとで結局ビールをおかわりまですることに。ま、美味しいからいいか!

食事が済んだらお部屋に戻り、少し休憩したらもう一度温泉へ・・・と思っていたのですが、酷道走破の緊張をビール2杯で癒しちゃったもんだからもう一歩も動けません。
温泉はまた明日の朝入るとして、今日はこのまま寝ることにしましょう。
お部屋にお布団も敷いてあることですし。

宿の浴衣を着て寝るのも、これまた昭和感があっていいなぁ・・・なんて思いながら、軽くBLOGにアップして早めの就寝です。その分明日早く起きて、朝風呂に入るのだ!

3日目に続く