奥多摩周遊プチツーリングレポ

会社から帰宅したのが当日の1:00AMだったため(遊んで帰ってきたわけではないです)、やや目覚めが遅れた2月14日。聖バレンタインデー。
パッキングなどの準備は就寝前に済ませておいたので、サクッと荷物をRVFに搭載し、この寒空でも一発でかかるようになったエンジンに火を入れたら、日帰りのプチツーリングへいざ出発!

(日帰りということもあり)近隣をぶらっとするルートをいくつかピックアップしておいたのですが、今日はその中から奥多摩を周遊するルートをチョイス。
家を出発したのはなんだかんだで8:00AMを少し過ぎたころとなりましたが、走行距離等を考えればむしろこれくらいの時間の出発でちょうどよかったのかも。
と言いつつも、往路で時間を取られるのは嫌なので(日帰りですからね)、行きは高速を使うことに。インター手前でガソリンを入れ、関越道から鶴ヶ島JCTを経由して圏央道へ(圏央道がものすごく混んでいた!)。そして圏央道の日の出ICで高速をおります。
ここからは下道。
武蔵五日市駅前を通過して檜原街道へ。その先の秋川渓谷を目指して先に進みます。

この下道があまりに順調すぎて、プチツーリングで恒例(?)のコーヒーブレイク用にお水とそのお茶請けを買いそびれるという大失態!(笑)
コンビニは途中に何箇所もあったのに、いつの間にか周りの景色は深い森の中へ。そう、秋川渓谷に入ってしまっていたのでした(笑)
ですが、後々この失態が奏功することになるとは・・・。

さて、渓谷沿いの森の中は街中とは次元の異なる涼しさ・・・というか、寒さ。
もともとこの日は春並みの気温という予報でしたし、実際にここに来るまでは寒さを感じることもなく走ってきたのですが。
なまじ寒くなかったため、渓谷に入ってからの寒さは余計に体に堪えます。
そこで秋川渓谷に沿って走る道から分岐した道のその少し先で、リフレッシュと暖を取るためにコーヒーブレイクすることにしました。
コンビニに寄っていないのでコーヒーを淹れるためのお水がないのですが、RVFを止めたその場所からはいい具合にせせらぎの音が聞こえます。
たまには天然水を直に汲んでコーヒーを淹れるのもいいかも!

道路脇に残雪が。その上峠道は基本的に日陰ですから、寒いわけですよね(笑)

RVFを止めたこの場所から山に少し分け入った先に、せせらぎ音の元となっている小川がありました。すぐ脇には登山道らしき道があり、その先には苔むした橋がかかり、道はさらに奥地へと進んでいきます。ですが、あまり人が立ち入った様子はありません。
能天気に「天然水独り占めだ!」と喜んだわけですが、人がいないということはつまり別のモノがいるということなわけで・・・。

登山道らしき道から川沿いと思われる砂利道を登っていくと、見えてきました。
冷たく透き通った、正真正銘の天然水!
「飲めません」とかの看板がないので、多分飲んでも大丈夫でしょう。煮沸するし。というわけで、山ケトルに直接天然水を汲み取って、道路脇のRVFのところに戻ります。これでおいしいコーヒーが淹れられるぜ!

しかし、ここで衝撃の光景が!!

降りてきてびっくり。
なんと、シートバッグにしまっておいたドリップコーヒーが地面にばら撒かれ、しかもそのうちの一つは開けられているではありませんか!
ヤンチャ者の悪戯か?と一瞬だけ考えましたが、袋を見てその考えが誤っていることを悟りました。
間違いなく袋を牙や爪で引き裂き、中身を取り出そうとしています。どうやら食べ物ではないことがわかって、その場に放置していったようです。
サルの仕業なのではないかと思うのですが、断言はできません。だって・・・。

クマか・・・(~_~;;

まぁ僕が戻ってきた時にはいなくなっていたので、人の姿が見える間は出てこないだろうと踏んで、コーヒーブレイクを続行です。

お湯を沸かし、カップを温め、コーヒーをドリップする。う〜ん、良い香り♪
お茶請けがないのが残念ですが、よく考えたら、お茶請けなんかあったら間違いなくもっと荒らされてましたよね。
コンビニに寄り損なってがっかりしていましたが、今はむしろ寄らなくて良かったと心底思っています(笑)

さて、(気持ちビクつきながらも)一息入れたら、ゴミを綺麗に回収して再出発です。
南秋川から外れたこの先しばらくは山らしい峠道をくねくね。路面が濡れていたり川になっていたりでちょっと腰が引けちゃいました(笑)
峠の頂上を抜けて降り始めるとやがて再び川沿いの道になります。
この川は鶴川という、先ほどのとは別の川。これに沿って進むのですが、この鶴川の水もとても綺麗。

そしてここにもまだ残雪が!
しかも結構うず高く残っています(雪捨て場だったのでしょう)。その脇にRVFを止め、趣ある石橋の上から透き通る水を眺めます(川縁まで降りることはできませんでした)。

清流なんだな〜。
護岸とか完全に人工物ですが、その中にあってこの透明度ですからね〜。これは上流はもっと澄んだ水になるのかな!?

せっかくなので、残雪をバックに愛車とパチリ☆
この後さらに上流へ遡って進んでいきます。そしてしばらくすると、今度は川縁まで降りられる場所が見つかりました。

またまたバイクを止めて、ちょっと川まで降りてみることに。思い立った時に思いついたことをできるのが、一人旅の良いところですね(^ ^)

ここも冷たくて綺麗な水です。
周りに道路や家々があるので、ここで水を汲んで飲もうとまでは思いませんでしたが、夏なら水の中に入って遊びたいところです。

そしてまたまた一枚(笑)
こんなふうに鶴川に沿って走ったり、鶴川沿いから離れたりしながら峠道を進んでいき、この県道はやがて国道139号線にぶつかります。そのぶつかった少し先にあるのが、今回の目的地の一つ、「道の駅 こすげ」。最も、正確にはその中にある「小菅の湯」ですが(笑)

道の駅 こすげの駐車場にも残雪が。日差しの弱さも相まって、かなり寒く感じます。麓の方は晴れていたのですが、だんだん雲が厚くなってきているのかも?
それにしても、温泉施設が併設されている道の駅の割にずいぶんと空いています。ま、平日だし、ちょっと雲の多いお天気になってきましたし、あまり人出がないのは仕方がないかな?と思いながら、施設周辺をぶらつきます。
見晴らしがいいわけではないので、あまりめぼしいものはないかな〜。

さて、それじゃぼちぼち天然温泉「小菅の湯」に行って、食事とお風呂を楽しむことにしましょうか!
た〜のしみ〜♪

・・・と思ったら。
夢だろ???

まさかの定休日・・・。よもや金曜日が定休日とは・・・。
下調べをしなかった(正確には調べはしたけど定休日まではみなかった)僕が悪いのですが、なぜ花の金曜日が定休日??普通は火曜日とか水曜日とかじゃないの???

ガッツリと食事をして、どっぷりと温泉に浸かるという当初の予定が大きく狂い始めます。
まぁ、最悪のケースを考えて予備のプランも用意はしてあるので、ここはプランBへスイッチして気持ちを切り替えましょう!(ホントはその他のプランの可能性は時間的な都合を想定していただけなんですけどね)

小菅の湯のお隣に「ヤギ牧場」なる施設が見えたので立ち寄ってみると、あら、随分と人懐こいヤギさんと子ヤギさんが(笑)
その昔、ヤギの瞳の形状から悪魔の動物とされたそうですが、どうしてどうして。かわいいじゃないの!
動物の餌、みたいのは売っていなかったのでちょっと道端の草をあげたりしてみましたが、基本的には労働力としてここにいるのだそう(周りの草刈りが仕事だそうです)。
いっぱい食べて大きくおなり!
そういえばヤギ乳とかはとったりしないのかな?

ところでこの後のコースをプランB(ちなみにCとDまで考えておいた)に切り替えたとしても、ここに来る途中のコーヒーブレイクが本当にコーヒーだけだったので、かなりお腹が空いています。
朝も軽くパンを摘んできただけでしたし・・・。
かと言って、小菅の湯の中にある食事処も当然に定休日。
何でもいいからとにかく口に入れたいな・・・と思ってもう一度道の駅の建物の方へ戻ると、なんとレストランがあって、こちらは営業中でした。

お店の名前は「源流レストラン」。お店の種別はイタリアン・・・かな。
メニューはパスタとピザだったので、ピザのセットを注文してみました。なお、セットにするとサラダとドリンクがつくのですが、いずれもおかわり自由だそう。結構気前がいいな〜。
お店の中は石窯があって、注文したピザがそこで焼かれて提供されます。
た〜のしみ〜♪

地元で取れた野菜をつかったサラダとコーヒーをいただきながら、看板メニュー(?)の「小菅ジャガイモと粗挽きソーセージのクリームピッツァ」を待ちます。
そして待つこと数分、やってきました、熱々トロトロのクリームピッツァ!
強烈においしいです!もちろん完食です!

もっとご飯系のガッツリしたモノを食べようと思っていたのにピザか〜、と最初は思っていましたが、美味しくてしかも結構お腹にたまる!
食後のデザートに「なめらかプリン」なるものを頂いちゃおう、なんて考えていたのですが、とてもそれが入るだけの余裕が胃袋にはありませんでした。それくらいお腹いっぱい!

さてこれでひとまずお昼ご飯という目的はクリアしたので、次は温泉ですね!
そしてプランB(とC、D)はこのために用意されていたのですから、ここからはプランBにしたがって進んでいきます!

プランBは小菅の湯のすぐそばで計画されています。
道の駅 こすげを出てすぐの国道139号線を、もう一つ峠を渡って国道411号線にぶつかるまで進むと、そこにプランBのお風呂が現れます。それは「道の駅 たばやま」に併設される温泉施設

それがこちら、「丹波山温泉のめこい湯」。
ここがプランBの温泉です。そしてここは営業中でしたので、どうやらプランC、Dの出番はなさそうです(笑)
ところでこののめこい湯は、通常の入浴料は900円。ですがなんと15時以降はそれが600円と、お得なお値段で入れるようになります。
そしてRVFをのめこい湯の駐車場(温泉施設の裏側にある)に止めたのが、14:30・・・。待つか・・・(^ ^;;

駐車場はいわゆる路地なのですが、ぬかるんでいてRVFのタイヤがまるでダート仕様に(笑)
後で知ったのですが、普通は川向こうにある道の駅に止め、両施設を隔てている川(丹波川)にかかる吊り橋を渡って入りに来るようですね。オンライン地図でしか確認しなかったため、道の駅からこちらに渡って来られることに気がつきませんでした・・・orz

でもそのおかげ(?)で。

丹波川でまたまた川遊び。
今日のツーリングはとにかく川に縁がありますね〜。
この丹波川も水量豊富で、おまけに綺麗でとても冷たい!日差しが雲で遮られているので余計に冷たく感じます。あれ、なんか雲が厚くなってきている・・・??

丹波川の岸辺から見上げると、そこには国道が!
そびえ立つ、という表現がぴったり来るような建造物です。大丈夫なのかな?

そんなふうに撮影に勤しんでいたらいつの間にか15:00はとっくに過ぎていて(笑)
いそいそとのめこい湯の施設に向かい、受付を済ませて入浴です!
無色透明ですがほんのり硫黄の香りが鼻をくすぐる、ちょっとヌルッとした適温の温泉でした。
露天風呂も気持ちよかった〜。これで600円はお得だ!(笑)

ただ、露天風呂に浸かっていたら空から冷たい水がポツリ、ポツリと・・・。あ〜、やっぱり降ってきちゃったか〜。
まぁ、通り雨の可能性もありますし、急いで出たところでいいことがあるわけでもなし。ここはとりあえずのんびりしようと決めて、湯船にじっくり身を沈めます。
そしてお風呂を出た後は、コーヒー牛乳で水分補給!これがまたたまらないんですよね〜(^ ^)

ひとしきり休憩も取ったら、天気のことも心配ではあるので手早くお土産を調達して帰路に着くことにしましょう。
受付から外にでると、案の定ポツリポツリと雨が落ちてきています。
こりゃ急いで川向こうの道の駅 たばやまに渡ってお土産を買ってこないと!

結構ギシギシと揺れる吊り橋を渡って道の駅 たばやまへ。ここは前に訪れたことがありますが、あの時は開店時間前で、何も売ってくれなかったんですよね〜・・・。
今日は閉店までまだ30分以上時間があったので、ゆっくりお土産を物色し、良さげなモノを数点ピックアップ。
会計(現金払いだけでした)を済ませて外に出ると、ナイスなことに雨が止んでいるじゃありませんか!

見れば空も少し明るくなっています。ということは雲が薄くなってきているということ。この分なら、雨に降られずに帰れるかも?
という期待を胸に、先ほど渡った吊り橋を今度は反対に渡ります。

天気の回復が心のゆとりを生み出したので、少しだけ吊り橋からの景色を堪能。
下を覗いてみたのですが、川底の石の色や形までくっきりと見えます。本当に澄んだ水なんですね〜。ちょっと感動です。

そしてRVFのところへ戻ってきました。
全体的に結構な水滴がついています。僕が買い物をしている間にそこそこ降ったみたいですが、幸い僕はほとんど濡れずに行って帰ってこられました。
この幸運の女神の前髪を掴んでいる間に、急いで出発だ!(笑)

ここからは完全な帰路。家に帰るだけです。
天気も問題なくなりそうだったので、帰路は下道だけで帰ることにしました。高速道路は往路ですでに使っちゃいましたからね(笑)
国道411号線を奥多摩湖に沿ってずっと走り、前にちょっと遊んだ浮き橋を通過し、青梅街道をひたすら西東京方面へ進んでいきます。途中iPhoneで地図を確認したりしましたが、5sから11になったことでバッテリー問題は解決しているので、安心してルートを検索することができます(笑)
瑞穂のあたりで一度コンビニに立ち寄り、肉まんとコーヒーで軽く腹ごしらえ。やっぱりピザだけでは腹持ちがイマイチだったか!?(汗)

青梅街道、新青梅街道と進んでいって西東京市に入ればもうそこは勝手知ったる地域。幸いにも裏道を駆使する必要もないくらい大通りは順調に流れていて、19:30には実家に顔を出していました。
実家へのお土産はなかなか好評でした(笑)

さて、いくつか予定通りに行かなかったこともありましたが、走行距離約200km、総じてとても満足した日帰りツーリングとなったのでした。
変えたばかりのオイルとプラグがいい仕事をしているのか、それらを交換したという気持ちがそう感じさせているのか(笑)

のめこい湯の駐車場でRVFの下回りが泥だらけになってしまったので、さしあたって次の予定は洗車ですね!

最後までお読みくださり、ありがとうございました!