プチ☆復興支援の旅2 新潟県→東京都

体中に筋肉痛を抱えて二日目の朝を迎えました(笑)
この日は東京に戻るだけなので、ほとんどツーリングらしい内容はないのですが・・・(なので文章多めです)。

しばらく布団の中でゴロゴロしながら東京に戻るまでの大まかな予定を考えます。
とにもかくにもしなければならないのは、昨日サボってしまった給油ですね。給油を群馬県側(つまり東京方面)で行うか、麓(つまり新潟県内)で行うかで、コースが変わってきます。
このコース次第で、立ち寄る温泉も変わってきます。
そしてお昼ご飯。給油して温泉に浸かれば時刻はほぼお昼になるでしょうから、これも給油場所の選択でその内容が変わってくるわけです。

で、色々考えた結果、立ち寄る温泉を先に決め、コースを選定しました。立ち寄るのは湯沢町営温泉温泉の一つ「街道の湯」。ここは小さいながらも外湯があってのんびりできますからね〜。
さて、向かう方向が決まったので、あとは芋づる式に決まっていきます。越後湯沢方面へ下るわけですから、給油も食事もそこで行うということですね!
大まかにコースが決まったので布団からはい出して、熱いコーヒーと昨晩買っておいたパンで簡単な朝食をとりながら、回る順番などを考えます。

ですが、前日の疲れもあるからか、順序立てて考えようとしてもあんまり頭が働きません。
まとまらないので、とりあえず必要最低限のものだけ持って出発しちゃおう!(笑)

外に出ると、晴天でした。これだけでも気分が上がりますよね(^ ^)
RVFに着替えだけ積み込んだらエンジンをかけて(少し暖機して) 、ひとまず給油を目的として越後湯沢までおります。

苗場を湯沢方面に向かってすぐの二居大橋から見える「宿場の湯」。ここも町営温泉ですが、こちらは広間にカーテンが掛かっていて明らかに本日休館日であることをアピールしています。こちらが定休日ということは、麓寄りにある街道の湯はやっているということ(定休日は重ならない)。想定通り!

想定通りですから、特に街道の湯の状況をあえて確認することもなく、RVFを軽やかにバンクさせて峠を一気に駆け下ります。通い慣れた(?)道なので楽し〜♪
そして麓のスタンドで給油を行い、今度は今来た峠を反対に駆け上って街道の湯へ向かいます。温泉に入ってから麓に降りて給油の方が効率が良いという意見はごもっともなのですが、まぁライダーですので・・・(^ ^;;

さて、給油が済んだので、次はいよいよ温泉、温泉、温泉!!!

ところで湯沢町の町営温泉の営業時間は6:00AM〜。よく朝風呂に入っていたのでこれは間違いありません。そして街道の湯と宿場の湯の定休日が重なっていないことも間違いありません。なので今日の9:00AM、今まさにこのタイミングで街道の湯につけば、そのまま温泉に入れるはずでした。
なのに・・・。

ガラス張りの自動ドアの向こうに「休館日」の看板が。

あれっ!?

念の為建物入口まで行ってみたのですが、自動扉も開かず、やっぱりお休みのようです。
おかしいなぁ。
ということは、もしかしたら今日は街道の湯が定休日で、宿場の湯がオープンだった?でもさっきカーテン閉まってたよなぁ。それともあのカーテンは、日を遮るためにわざわざかけたのかなぁ?

釈然としませんが、やっていないものは仕方ありません。予定を変更して、宿場の湯に向かってみることにします。宿場の湯はどのみち苗場に帰る道すがらにあるので・・・。

そしてたどり着いた宿場の湯。先ほどと建物の様子は変わりありませんでしたが、ここでも一応駐車場に入り、入り口の自動ドアまで進んでみます。ですやっぱり本日休館日。

ゴールデンウィーク営業の代休なのか・・・。いや、理由は何であれ、やっていないモノは仕方がありません。そこで一度苗場の小部屋に戻って作戦を立て直します。
・・・給油のためだけに苗場~越後湯沢を往復してしまった・・・。まぁ走るのは楽しいので別にいいのですが。

そういえば最近(というほどでもないですが)ここ苗場でも天然温泉がわき出ていて、旅館やホテルなどで入ることができます(旅館によっては源泉掛け流しではありません)。こうした施設の日帰り入浴を利用することもできますし、それ以外にも「雪ささの湯」 という源泉掛け流しの天然温泉施設もあります。
そして小部屋をよくよく見回してみたら、ココの割引券を発見!
町営温泉ほど安価にはなりませんが、たまには贅沢してもいいかも!?
歩いて10分もかからないくらいの場所にあるのに、まだ一度も入ったことがなかったですし。

というわけで昨日とはうってかわって暖かい(というより暑い!)空気の中、ぶらぶらと散歩がてら雪ささの湯へ風呂道具だけ持って向かいます。少し歩くだけで軽く汗ばんできますが、まぁ温泉にはいるわけだからむしろその方がいいかも(笑)

そして無事雪ささの湯にたどり着き、施設に入ろうとしたところ・・・。

本日休館日」。

マヂっすか!?・・・orz

なんか今日は徹底的に外しまくってます。
しかしやっていないものはこれまた仕方がないので、苗場の小部屋に歩いて戻ります・・・。足取りが重い・・・。

こうなってくると、だんだん意地になってきます。どうあっても温泉に入る!
民間の温泉施設であれば越後湯沢の麓に降りればたくさんあるし、少し離れた場所になるけれどまだ湯沢町公営温泉が二箇所残っているのだから!!!

お風呂セットだけ持って、再びRVFにまたがります。そして三度越後湯沢に降りる峠道を駆け降りていくと・・・。

街道の湯の前でフル制動!!
駐車場に(さっきまではいなかった)車が複数台止まっていたのです。あれ、もしかして・・・?
先ほど施設内に置かれていた「休館日」の看板が無くなっているではありませんか!!そう、営業していたんです!!

営業していることがわかったので、まずは周りに咲き誇る花々を愛でつつちょこっと散策。ここら辺では今が桜の季節なんですね〜。
そして受付で話を聞くと、東日本大震災以降、開館時間が6:00AMから10:00AMに変更になったんだそう(つまりさっき来た時も1時間程度散策して過ごせば入れたのでした)。

お気に入りの外湯で温泉をたっぷりと堪能したら、失われた水分を自動販売機で補給。
そんなこんなで時刻はもうお昼過ぎ。街道の湯では食事ができませんので、この足でまたまた麓に下りて昼食にします。

あっという間に越後湯沢駅(笑)
長時間止めるのであれば、駅ビル駐車場がありますのでそちらを使うことができます。四時間まで無料(!)、そして以後24時間までは1,000円(!)という破格のお値段!
が、大抵の人はちょっとした用事を済ませるだけならロータリーの一時駐車スペースに止めちゃってます。送迎用のスペースなんですけどね・・・(^ ^;;

駅構内はちょっとした物産展スペースになっています。

 この奥の方にぽんしゅ館という地酒のコーナーがあって・・・。

さすが酒所。しかし、この酒風呂って、運転手が入ってもダイジョウブなのかな?まさか日本酒100%のお風呂のワケはないでしょうけど。

 そして越後の地酒のラベル一覧。これは結構壮観。これをデザインしたポストカードとか、売ったら結構売れるんじゃないかな~。ワインのラベルをコレクションする人もいますし(日本酒の人もいるでしょうね)、結構ニーズがありそうだと思うけど。

構内の食事処も考えたのですが、せっかく湯沢に来ているのですから、「へぎそば」を食べたいですよね。そして越後湯沢駅の反対側(メイン側?)にへぎそばで有名なお店「中野屋」さんがあるので、そこで昼食を取ることに。
ちなみに中野屋塩沢店はそのロケーションに惹かれて何度も訪れているのですが、駅前にある本店に入るのは初めて!(笑)

夢だろ・・・?

時間的な都合もあるので、今日は塩沢店まで足を伸ばすのは断念。失礼ながら、他店で妥協することにします・・・。

再びRVFを止めた側に戻ります。このすぐ向かいに福寿庵さんというおそば屋さんがあり、へぎそばを扱っていることを知っていたのです。そこで暖簾をくぐりへぎそばを注文したのですが、こちらのへぎそばは大・小があるだけ。そして大は5~6人前、小は2~3人前。
1人前っていうサイズはないんですね・・・。

一房が一口大。それが縦4列、横6列。
もちろん気合いで全て平らげましたが、なかなかヘビーでした。

紆余曲折あったものの、これでお風呂(温泉)と食事(へぎそば)という二つの目的が無事達成されました。後は東京に戻るだけとなったわけです。小部屋に置いてきた荷物をピックアップするために、一度苗場に立ち寄ってから、帰京の途に着くことにします。
重たいお腹を抱えながら四度峠道を駆け上り・・・。

持ち出していたお風呂セット以外はパッキングを済ませてあるので、小部屋にあがったらお風呂道具だけ詰め直してすぐに出発します。ここであがって一休み・・・なんてやってしまうと帰るのがどんどん遅くなってしまいますから!

そしてフル積載完了!
三脚が微妙にずれていくのが背中越しに伝わってきて不安なので、積み方をもう少し工夫しないとだめそうですね。
でも、今日はこの状態で東京へ向けていざ出発!

三国トンネルをくぐり抜けて群馬県側に入り、三国峠を落ち着いたペースで駆け降ります。
東京まで下道+無給油だと燃料的にも時間的にもギリギリになってしまうので、沼田あたりで給油し、早めに関越道に乗って帰るルートをチョイス。明日も朝から会社なので、日のあるうちに帰りたいというのが正直なところなのです。
というわけで結局往路と同じIC、昭和ICから関越道に入り、所沢ICで降りて東京入りしました。
幸い目立った渋滞はなく、無事日のあるうちに帰宅することができました。

 そしてトリップメーターをチェックすると。

トータル620kmかー、まぁ1泊2日にしてはよく走った方・・・かな。たとえ同じコースを何度も往復することになってしまったという効率の悪いツーリングだったとしても・・・orz

秋山郷を中心とした長野県栄村、新潟県津南町であまりお金を落とすことができなかったので、復興支援としてはあまりに不十分だったかもです。だからというわけではありませんが、また改めてじっくりと訪れてのんびり過ごしたいな、という思いを抱かせる、そんなツーリングとなったのでした。

「何もない」がある場所に行ってみたければ、ぜひ!(笑)