朝。いよいよ迎えた最終日。
朝ご飯前に間違いなく温泉に浸かりましたし、がっつり朝食もいただいたはず。なのに、その詳細を記録し忘れていて、どこでどんなご飯を食べたのか全く思い出せない・・・orz
ただ一つわかっているのは、出発前にシャッキリとすべく飲んだものがあるということ。それが。
『仁手古(にてこ)サイダー』。
シュワッとしていて、甘くて美味しかったです。出発前の燃料補給ってところですね!(笑)
『さわらび』は山間部にあるので、出発前の午前の時間帯は全体的に空気がしっとりしています。森の空気って感じがして(実際そうなのですが)、爽快!
ほんの少しだけ周りを散策し、最後に『さわらび』の姿を拝んだら、いよいよ東京に向けて出発します。
パッキングをすませたら、県道を戻って国道342号線に乗ってひたすら直進。同国道は東北道の一関ICまで続いてるので、道中立ち寄りながらそこまで進み、東北道で帰京する計画です。
『さわらび』を出て程なく。のどかな風景が広がります。なのでいきなり足止めです(笑)
大気中に満たされていた水分も随分ととんだようで、だんだん日差しがダイレクトに強くなってきました。
蕎麦と米と草と木々。同じ緑でもこのグラデーション!
そんなふうに周りを見ながら畦道を散策していたら、簡素ながら鹿島大神が祀られていました。この辺りの作物を見守っているんでしょうね〜。
そして至る所をトンボが飛び回っていました。のどかだ〜。
これもハザ掛けっていうのかな?
収穫された稲穂を乾燥させるために(ですよね?)積み上げてあるのですが、遠目に見ると何かの動物のよう。スノーモンスターの稲穂版みたいな?
ちょっと寄せて見ると、一つ一つの塊にお米粒がたくさん!
まさに実りの秋ですね!
どん詰まりの山道から国道に向かっているので、すれ違う車も一切なく、少しのんびり撮影を楽しむことができました。
こうして『さわらび』から国道までの間ののどかな風景を散策がてら楽しんだら、いよいよ国道342号線を使って秋田県の深い山の中を南進します。
道中、栗駒山を望むことができるらしいことを地図で確認したのですが、地図という鳥瞰視点と実走行の視点とではイメージが一致するはずもなく、結局たくさんの山々を目にしたものの、どれが栗駒山なのか分からずじまいでした・・・残念!
連なる山々と、色とりどりの緑。しかし、所々に浮かぶ茶色は土砂崩れの跡のようです。そして麓を流れる川(磐井川の可能性が高い)には、その時のものと思われる木々の残骸も。これらも震災の影響なのでしょうか?
RVFには峠道がよく似合う?(笑)
ミラー越しに映る景色も山、山、山。本当に山に囲まれたそのまん真ん中を貫いて走っているのです!
この山道をひたすら走り、磐井川に沿って駆け下った先に見えてくるのが東北が誇る絶景の渓谷『厳美渓』!
この復興支援の旅で立ち寄ることになる、最後の観光地です。最後の立ち寄り場所ですから、しんみりしつつじっくりと堪能しましょう!
奇岩の渓谷を大量の水が駆け下っていく、圧巻の絶景です。長瀞のような印象ですが、ライン下りができるような流れではありません。なので、船に揺られての観光などは当然行われていません。基本的には周りの岩場を散策しながら雄大な水の流れを楽しむ、ということですね。
厳美渓の名物といえば、対岸にあるお団子屋さんからジップライン(?)を伝わってやってくる『空飛ぶ団子』なのですが、さすが名物とあって、空飛ぶ団子を受け取るあたりには大量の人だかりが(正しくは『かっこうだんご』だそうです)。
川辺の岩場は日の光を遮るものもなく、結構な暑さになっている上に大量の人による激しい人いきれもあって、お団子は魅力的でしたが空飛ぶ団子は諦めることにしました。
が。
空を飛ばないお団子はばっちりいただきました(笑)
空を飛ばないお団子はこちら『いつくしだんご』さんでいただきました。厳美渓を結構歩き回ったので疲れていたところ、綺麗な店内でゆっくりと腰をかけて甘いお団子をいただき、気力、体力共に無事に回復できました〜。
最後にもう一度厳美渓を眺めたら、いよいよこの地を後にして東京に戻る行程に入ります。
ところで厳美渓は名所ですのであちこちに駐車場があります。どこもお土産屋さんや飲食店が経営する駐車場のようで、たとえば先ほどの『いつくしだんご』でも700円以上の購入で駐車場が無料になるなど、何かしらのサービスが提供されていました。
お団子3本のセットで380円(当時)でしたから、四輪に乗って複数人で訪れる分には使い勝手のいいサービスかもしれません。が、バイクに一人でやってきた僕にとって、お団子屋さんで700円を使うのは結構厳しい!
(そもそもバイクを止められるのかという問題もあった)
そこで僕は厳美渓のこれらの駐車場は利用せず、別施設の無料駐車場を利用させてもらうことにしました。
それがこちら、『サハラガラスパーク』。
できるだけ邪魔にならないところにRVFを寄せて止めさせてもらいました。帰りがけに何かちょっとしたガラス製品も見てみようかな・・・と思ってはいたのですが、結局何を購入するでもなく後にすることに。
ごめんなさい、無料で駐車場だけ使わせてもらうことになってしまいました・・・(営業していなかった可能性もあるのですが)。
満載の荷物を積んだRVFにまたがりエンジンをかけたら、いよいよ東京へ向けて走り出します。
国道342号線に戻って少し走れば東北道の一関ICが見えてきます。ここから東北道に入って、後はまっすぐ川口JCTへ、そして外環道に進むだけ。
ただどこかのSA・PAで給油をする必要はあります。
まずは一関ICから乗って最初にやってくるSA、長者原SAで軽くトイレ休憩+給油。長者原SAまでは40kmかそこらなのでここは本当に給油のためだけに立ち寄ったピットストップ。どのみちもう1箇所立ち寄って給油しなければ帰宅できないので、ゆっくり目の休憩は次のSA・PAで行うことにします。
長者原SAから自宅までの距離を考えると、次は那須高原SAで立ち寄ることになりそう・・・というアタリは付けておいたのですが、ちょっと距離計算を間違ったこともあって(この時点ではそれに気づいていなかたt)途中でガス欠症状が。慌ててコックをリザーブに切り替えましたが、頭の中はプチパニックです。
ガスを節約するため少しペースを落として一定速度で巡航しつつ、頭の中で必死に原因を探り、この距離計算ミスに気がついたのでした。
リザーブに切り替えた時点で那須高原SAまではおそらく20kmほど。おそらくガスが尽きる前にたどり着けるでしょうが、やっぱり不安の種は尽きないものです・・・。
が、どうにかこうにか、無事に那須高原SAに到着。
那須高原SAのバイク置き場にRVFを止めて、ふと気がつきました。スリムなタンデムシートでは、お土産で膨れ上がったフィールドシートバッグを支え切ることができず、バッグの両端はシートカウルに沿うように丸まってダラーんと下がってしまっていることに。
だからと言ってこの場で何かできる対策があるわけでもありません。
が、この件があったため、以後のツーリングではフィールドシートバッグの下に加工した板材を敷いてみたり・・・と色々試行錯誤することになったのでした(そしてまだこれといった解決策は見つかっていない)。
それはともかく、RVFはもちろん空腹になっているわけですが(リザーブですからね)、それに呼応するようにライダーも結構な空腹に・・・。
よく考えたら、さっきお団子を食べただけで、今日はお昼ご飯食べてなくない??
現在の時刻を見てみればなんと16:00!そりゃーお腹も空きますよね。
そこで建物内で(その時売りにしていたと思われる)皇室御用達の卵を使ったとかなんとかいう親子丼でエナジーチャージ。
そしてその後コーヒーを飲みながらゆっくり目にたっぷりとブレイクタイムを取ります。もちろんコーヒーのお供に甘いものも購入!のんびり過ごして少しでも疲れをとって体力を回復しないと、ね!
じっくり休憩したらRVFにガスを入れて、いよいよ出発!後はもう高速道路を乗り継いで帰るだけです!あえて書き込むような何かがあるはずもなく、ひたすら走り続けるだけでした。
時期的に18:00あたりでもう辺りはだいぶ暗くなり、気持ちがついつい急いてしまいますが、最後の最後で何かあっても困りますからあまり急ぎすぎず、周りの流れに合わせてひたすら東北道を南下。
見慣れた川口JCTから外環道に入り、一路和光市方面へ。
ちょっと実家に立ち寄ったりしたので少し遅めの帰宅となりましたが、なんとか20:00前に無事に帰ってくることができました。
メーターはすでに一周していますから、三泊四日の行程で走行距離は1,812km。よく走り切りました(笑)
今回の旅で、東北5県を制覇。残るは山形県だけとなりました。
東日本大震災で被害を受けたのは東北地方だけではありませんが、やっぱりそれでも東北地方の6県を制覇しないことには復興支援の旅は最低限の完成を見ません。
次回の旅を見据えつつも意識は翌日の仕事に向かわざるを得ませんから(笑)、パツンパツンのフィールドシートバッグをRVFからおろして部屋に放り込み、自分にもお疲れ様を伝えたら、爆睡モードに移行です。
今回も充実したツーリング、もとい復興支援の旅となったのでした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!