以前使っていたSSHクライアントの
Rove Mobile Admin Clientというアプリが、iOS11.xにアップデートで不具合が発生するようになってしまいました。具体的には、SSHでログインできるものの、ソフトウェアキーボードで入力をした途端に画面がブラックアウトしてしまう(ログイン自体は継続されている)のです。
画面をスクロールさせても入力した文字は現れませんし、そもそもプロンプトすら表示されない状態で、さすがにこれでは使い物になりません。
そこで重い腰を上げて新しいSSHクライアントを探すことに。
困った時のGoogle先生に尋ねたところ、
Termiusというアプリの無料版が
なかなかの高評価なもよう。実際に少し触ってみましたが、設定に若干戸惑ったものの、SSHクライアントとしては十分でした。
そこで以下、僕のiPhone5SにTermiusをインストールして実際にうちのサーバにSSHでログインするところまでの手順をまとめておくことに。手順をまとめておけば、もしTermiusを再インストールしなければならなくなったり、端末を変えたりしても後で参照できますものね!(笑)
さて、TermiusのiPhone5SへのインストールはApp Storeから簡単に行えるので割愛するとして、早速起動してみます。
最初に起動すると、まずはホストの登録するように促されます。矢印が指している「+」をタップすると追加登録する項目が選択できるので、「New Host」をタップして接続先を登録します。
上段にあるのは接続先を選択する際の識別子、要するにわかりやすい名前をつけて管理するためのタイトルとなる「Alias」と、接続先となる「Hostname」の入力です。接続先はDNSまたはIPアドレスで指定します。
それが済んだら、下段にある「Use SSH」をタップしてONにします。ONにすると自動的にSSH用の設定項目が現れるので、必要な項目に入力していきます。
PortはSSHサーバの接続ポート。Well-knownポートを使っているなら22ですね。
UsernameはSSHでログインする際のログインユーザ名、Passwordはそのユーザのログインパスワードを入力します。
ちょっとやっかいなのか、Keyの部分。ここは公開鍵暗号方式を使用する場合に秘密鍵を指定する項目です。
iPhone5S用に新たに鍵を作成してもいいのですが、前のRove Mobile Admin Clientの時と同様、現在5K iMacからの接続に使っている鍵をそのまま利用してiPhone5Sからリモートログインできるようにすることにしました。
そのためにはiPhone5Sに・・・というよりも、Termiusに5K iMacで使っている暗号鍵を登録しなければなりません。
なのでまずはこの段階で一度登録先(HOST)をsaveしておきます。

複数の接続HOSTを登録した時に識別しやすい名前をつけておかないと、あとでワケがわからなくなります(笑)
接続先が一つだけならどんな名前でもいいんですけどね〜。
保存できたら、続いてiPhone5Sと5K iMacをUSBで接続し、iTunesを起動します。
バックアップが自動で始まったりしますが、それはそのまま続けさせていてOK。
iPhone5Sの情報を開くと、左側のメニューに「ファイル共有」という項目が見つかるので、それをクリックします。
するとファイルを共有する(共有することのできる?)アプリが一覧で表示されます。僕のiPhone5SではMS Word、MS Excel、そして今回のTermiusでファイル共有できるようですね。共有できるアプリはもしかしたら自分で追加・削除などの変更を行うことができるのかもですが、今回はそこまでは調べてません。
何れにしても、そのTermiusをクリックしてファイル共有の対象を指定しておきます。
あとはその右側の空白エリアに共有したいファイルを放り込めばいいのですが、ここで一つ気をつけなければいけないことが。
Termiusの説明によれば、秘密鍵をインポートする際には
「iTunesを使ってあなたの(秘密)鍵をシェアすることができます。なお、サポートされるファイルタイプは以下のものです。text、txt、pem、key、ppk。」... [続きを読む]