北海道旅行 その4(最後)

昨年同地を訪れた際は、旅行2日目は基本自由行動とし、本当にちょこっと午前中だけ札幌市内の観光スポットをみんなでフラフラっと回っておしまいでしたが(僕個人はその後苗穂駅前の温泉まで歩いたりしてかなり充実してました)、せっかく来たのだから2日目はきちんと観光に使おう、という意見でまとまっていました。
そこで今回は2日目に小樽観光を組み込み、あちこち見て回ることにしました。

朝、ホテルで朝食を済ませたらロビーに集合。
フロントで清算を済ませ、戻るまで荷物をまたまた預かってもらいます。
そして身軽な状態で札幌駅プラットホームへ。
急ぐ旅でもないので、普通列車(函館本線)で小樽を目指すことにします。

なんか、旅情を掻き立てられる風景。小雪が舞い始めた札幌の曇天が、北国の旅の雰囲気を盛り上げます。めがっさ寒いけどね(笑)

そして乗る予定の列車が入ってきました。
空港方面からやってくる列車でしたが、乗っていた乗客のほとんどがここ札幌駅で下車しましたので、ボックスシートを確保することができました(千歳線が函館本線に乗り入れている形)。
昨日食べ残したシュークリームを頬張りながら、しばし列車に揺られつつ、車窓からの景色を楽しみます。

揺られること数十分。
窓の向こうに海が見え始めたら、もう目的地は間近です。

そして、小樽駅に到着!

さすがガラス工芸の街だけあって、駅舎にはガラス製のランプがびっしりと飾られていました。
水平が出ていないのが、ちょっと残念!(笑)

駅舎を抜けると、ひたすらまっすぐな道が出迎えてくれます。
この道の向こうにかの有名な運河、小樽運河があるそうなので、ひとまず小樽運河を目指してこの大通りをてくてくと進みます。
今のところはかろうじて空は泣くのを堪えてくれています。果たしていつまで我慢してくれるでしょう・・・。

海に近い街だけあって、街灯は船の錨を模している・・・ように思ったのですが、たぶんあってますよね?
街並みが整えられたのが比較的新しいからでしょうか、目抜き通りには電線がなく、とてもすっきりした印象です。

途中、何かの線路が歩道を横切っていました。もちろんもう使われてはいない、モニュメント的な線路ですが。
説明書きによれば、これは「旧手宮線」という路線の線路で、この路線は北海道で最初の線路なんだとか。

そして突き当たったそこが、いわゆる運河(倉庫街)。夜景のポスターなどでもおなじみのあれです。
ここで観光ガイド(なぜか間違って中国語のそれをもらってきてしまった・・・orz)を開いてどのように回ればいいか調べていたら、地元のおじさん(ボランティアの観光ガイドだったのかな?)が色々と教えてくれつつ、30分ほど立ち話・・・(^_^;;

せっかくなので教わった通りに運河をぐるりと回ってみることにしました。
しかしここから残念なことに空がぐずり始め、小雪がちらほらと舞い落ちてきました。風も少し出てきて、だんだんと北国の寒さに体が震え始めます。

そんな天候ですが、さすが有名どころだけあって観光客の大群がひっきりなしに運河脇を歩いていきます。半分近くが外国人(アジア人)でしたが。

夜はこのランプに灯がともるのでしょうから、きっとキレイでしょうね〜。
おっさん4人で見ても、ロマンチックとは程遠いですが!

人力車での観光案内もあるようでした。石造りの冷たい倉庫前に、人力車の赤が映えて、とてもキレイでした。
一人旅だったら、間違いなく三脚固定できちんと水平を出して、露出も調整して撮影したに違いない(笑)

もう使われていない倉庫・・・と思ったら、まだ現役でした(笑)
幾何学的に並んだ階段や扉が、面白い!

そして小樽運河の端っこまで歩いたら、運河の反対側へ渡ります。
この位置から小樽運河と反対方向へ目をやると、目の前には海が。
小樽港です。
でも、海を臨むときはやっぱり晴天の方がいいですね(^^;;

ここからは運河に沿って林立する倉庫の間を進むことに。
時代のある建物が多いせいか、その入り口だけを見ても歴史を感じて面白い!

可能なら、じっくり撮影したかった〜。
また来たいけど、RVFでくるのはちょっと難しいしな〜(笑)

現役の倉庫として使われている建物もある一方で、改装されてお店になっている建物も。

こんなに蔦が絡まっていて、今でも使われている建物なのでしょうか?

途中、びっくりドンキーがあったり(あれは確か北海道が本拠地だったはず)、観光客相手の食堂があったり。そういえばお腹がすいてきたな〜。
もうぼちぼちお昼時だもんな〜。

そうこうしているうちに、小樽運河の反対側の端っこにたどり着きました。
ポスターなどで有名な光景はこちら側からの撮影なんだそうです。
なるほど、確かに撮影向きの広場になっているだけでなく、集合写真用の踏み台とか、撮影をしてくれる写真屋さんなどがそこかしこに(笑)

今回は残念ながら昼間、しかもぐずつき気味のお天気での撮影になってしまいましたが、だいたいここいら辺の角度から撮影するのが美しいんだそうです(夜景の場合)。

こうして一通り運河(と倉庫街)を見学したら、この北海道旅行での個人的な目的であった、自分へのご褒美のビールグラスを買いに、ガラス工芸店の立ち並ぶ通りに向かいます。
別にビールグラスを買いたいから小樽観光にしたわけではなくて、小樽観光が組み込まれたから、ご褒美のビールグラスを小樽で買うことにしたのです。ビールグラスが欲しかったのは本当ですし、ご褒美にちょっといいものを・・・というのも本当。
その結果が、小樽での購入になったということですね。

おみやげ物屋さんも並んでいて、まさに小樽の繁華街といった様相です。
この通り沿いに、この間投稿したビールグラスを製作している「北一硝子」があるのです。
お店の中で散々悩むこと30分近く。あっちの商品の説明を受けたり、こっちの商品を手に取ってみたり。
他のメンバーを待たせているというのもあったので、むしろそのおかげで思い切りがついて購入に踏み切ったビールグラス。待ち人がいなかったらきっと何時間でも迷っていたに違いありません(笑)
もともと考えていたビールグラスの形状よりも全体的にガラスが厚かったのですが、その分口当たりがよく、またどっしりとした重みがある分しっかりと握ることができて、とても気に入っています。
いい買い物したな〜♪

さすがガラス工芸の街。街中の建物のガラスもおしゃれだ!

その後、ちょっと小腹が空いたのでコロッケを食べたりしながら他のメンバーのお土産も物色。
みんなおじさんなので(僕もですが)、貝柱が欲しいとか乾燥昆布が欲しいとか、珍味が欲しいとか。
でも、よくよく考えてみたらそのほとんどが酒のつまみじゃん!(笑)

みんなそれぞれが一通りお土産を買ったところで、小樽駅に戻りながらどこかでご飯を食べよう、ということになりました。
場所柄を考えれば、やっぱりここは海の幸ですよね〜。美味しいお店はどこなのかな〜。
あっちのお店、こっちのお店を覗きながら歩いていたら、ちょっと立派な建物が。

日本銀行旧小樽支店金融資料館だそうです。
入館無料とのことなので、これまたせっかくだから入ってみることに。
ゲンキンなもので(日銀だけに 笑)、面白そうなものがあると空腹だったことも少しの間忘れてしまっていたり。

さすが日銀の建物だけあって、壁面装飾もなんか立派です。あえて露出アンダー目にしたこともあって、重厚に見えますよね(笑)

中はすでに銀行業務は行っておらず、完全な資料館となっています。ミニチュアで当時の様子が再現されていましたが、こういうのはトイカメラで撮影すると楽しい写真になったでしょうね。

おぉ、これはおそらく全ての人の興味をそそるであろう展示物ですね〜(笑)

ここら辺になると、知ってますね。僕らは実際に使っていたお札ですもんね!

これはもうつい最近のものですよね〜。ほとんどの人が使ったことがあるのではないでしょうか。

そしてこれは現行紙幣ですね。どれが欲しい、っていわれたら、やっぱりこれか!?(笑)

1,400億円。これが全部本物のお札だったら。
そしてそれが自分の持ち物だったら。
・・・きっと、人生(というか、性格)が変わってしまっているでしょうね・・・。
貧乏なればこそ・・・ということもきっとあるに違いない!(笑)

実際に持ってみました、一億円(のダミー)!
持ち方が制限されてしまうからますますそう思うのでしょうけれども、なるほど結構ずっしりと重い感じ。
でも、持つのが大変というほどの重さでもなく、もっとフリーに持てる状況だったら、普通に持ち歩けるなと思ったり。
重量的には普通に持ち歩けるのですが、金額的にはとてもじゃないけど持ち歩けません。
ってゆーか、そんな大金、持ったこともない!

その他、金庫の現物(なのかな?)が展示されていました。

なるほど、ルパンはこれを破るのか〜(笑)

資料的な価値がある、裁断前のお札。
鑑定団に出されたら、一体幾らの値が付くのでしょう!?

こうして一通り金融資料館を見学し、外に出たら俄然お腹がすいてきました。
ってゆーか、ずっと空いていたんですけどね・・・(^^;;
もういいかげんどこかでお昼を・・・ということで立ち寄ったお店は「濱焼北海道魚萬 小樽駅前本店」。

本当はお店の写真やお料理の写真を撮るべきだったのでしょうけれども、もうこの頃にはお腹も完全に空きすぎていて、お店も料理も写真を撮るどころの状態ではなく・・・。
あとあと聞いたところによると、この「濱焼北海道魚萬」はチェーン店で、なんてことはない東京にもお店があるんだそう・・・。
ま、本店だから気にしなくてもいいのかもしれませんが。
まぐろづくしの海鮮丼みたいなものをいただきましたが、なるほど美味しかったです♪

あ、そういえば昔、広島を旅行した時に現地でカキフライを食べようと思って入ったお店が「さぼてん」だったことがあったな・・・。
ふとそんなことを思い出したのはなぜだろう?(笑)

それはさておき、こうして再び小樽駅に戻ってきました。

小樽駅構内は、やっぱり倉庫街をイメージした作りになっています。列車のプラットホームに行くには、この地下道を通っていくのです。

その地下道もやっぱりランプで装飾されていました。

そしてプラットホーム。
札幌方面に向かう列車が止まってます。いわゆる急行と鈍行があるらしく、メンバーに一人だけ明日の勤務が早番の人がいて、その人だけは急行で一足先にホテル・空港・東京を目指すこととなり、ここでサヨナラしました(残りのメンバーは遅番もしくは公休)。

のんびり組の3人は鈍行でまたまたのんびり札幌駅を目指します。直で千歳線に乗り入れる電車もあるようなのですが、ホテルに荷物を預けっぱなしですからね!
これを忘れたら大変!!
出発まではまだ少し時間があるようですね〜。

これまた旅をしているっていう気分を味わえる風景ですよね〜。

満足するまでD80で撮影しまくりましたので、ぼちぼち始発列車に乗り込みます。ちょっと冷えちゃいましたから、中で少し温度を回復しておきましょう!
寒い地方の電車の仕様なのでしょうけれども、扉は手動のボタンで開け閉めです。そりゃそうですよね、この寒さで開けっぱなしにされたらたまったもんじゃない!(笑)

でも、実際には現地の人っぽい人も、結構開けっ放し(閉めるボタンを押さない)にしてました(ドア近くに座っている人などが都度閉めてました)。

小雪舞う景色を窓枠から楽しみつつ、札幌駅に到着。
そのままホテルに直行して荷物を受け取る予定でしたが、ここはあえて札幌駅で最後のお土産物色をすることに。
だって、北海道に来たらやっぱり「ジャガポックル」は買わないわけにいきませんもの(もうロイズや白い恋人は正直飽きた・・・)。
もちろんジャガポックル自体は空港でも販売しているはずですが、実はこの旅行に前後する形で北海道のじゃがいも収穫に異変があって、ポテトチップスの販売が中止になるかも・・・なんて情報が飛び交い始めていました。
大丈夫だろうとは思いましたが、それでも万が一空港の売店でジャガポックルが売り切れてしまっていたのでは目も当てられません。
前回の旅行では、空港の売店で北かりが売っているという情報を得ていたにもかかわらず、実際には空港からは同店は撤退しており、北かりが買えなかったということもありました。
なので、早めに、調達できるときに調達しておいたほうが無難だろうということで、空港での購入に先駆けて、ここで調達しておくことにしたのでした。
・・・さらに荷物が増えた〜(笑)

あふれんばかりのお土産、そして持ってきた自分の荷物。それらを抱えてひいひいしながらも、なんとか空港に到着。
結構な混雑ですが、飛行機に乗れないことはなさそうです。
でも、天候がビミョーです・・・。

搭乗する便を決めたらチケットを発券。
かろうじて飛行機に搭乗することができましたが(飛行機はどうやら満席っぽい)、外を見ると除霜作業車がひっきりなしに薬剤を散布しています。
大丈夫かな・・・?

狭っ苦しい飛行機の機内に閉じ込められること約1時間。激しく降る雪を飛行機の小さい窓から眺めて、ひたすら出発時間を待ちます。
そしてようやく出発のアナウンスが。
1時間遅れで飛行機はようやく飛び立つようです。
新千歳空港で飛行機に閉じ込められていた時間と、ここから羽田空港まで移動する時間がほとんど一緒って・・・(^_^;;

それでもやや気流が乱れる北海道・東北地方を抜け、東京に近づくにつれてお天気も気流も安定し、機内に閉じ込められていた1時間分きっちり遅れて(笑)、無事に羽田空港に到着しました。
ここからはそれぞれがそれぞれのルートで自宅を目指して帰ります。

お家に着くまでが遠足なので、大量の荷物を抱えながら(そして多くの電車利用者の邪魔になりながら 笑)我が家を目指し、無事に帰宅することができました。
ビールグラスも割れてなかったし、カメラも壊れてなかったし!

なかなかハードな二日間でしたが、たくさん観光もしたし、とても大満足な北海道旅行となったのでした。

次に同地を訪れるのは・・・来年のこの時期かな(笑)

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