夜が明けて翌日。
昨晩購入しておいたドリップコーヒーやサンドウィッチで軽く朝食を済ませます。だって、今日は五島うどんをいただく予定だから!
でも、僕は五島うどんよりも気になるものが。
それは、五島牛。まぁ、牛肉はどれを食べても牛肉だとは思いますが、せっかく五島牛というブランド名がついていることですし、ここはやっぱりこれを頂いておくべきでしょう!
ということで、早速チェックアウトを済ませ、昨晩借りたレンタカーに乗って福江島島内観光のスタートです。
基本的には福江島の南から時計回りでぐるっと(ほぼ)一周する予定。
島を一周と言っても、福江島は小さな島ですから(一周がだいたい320kmくらい。そして島をめぐる国道はそのさらに内側なので、もっと短くなる)、複数のポイントを見て回っても最終便には十分に間に合うでしょう。
ちなみに福江島から福岡空港行きの最終便は18:00頃。
大雑把に8〜9時間くらい観光できる計算になります。
なお、なんで最終便と限定しているかというと、もともと登場予定だったその一つ前の便(15:55発)は、ネットで確認したところすでに満席だったからです・・・orz
なので、非常に危険なかけですが最終便に的を絞って時間を設定し、観光に出かけることにしたわけです(笑)
最初に目指したのは、福江島の南西突端にある、大瀬崎灯台。
九州本土の最西端に位置し、九州で最後に夕日が沈む場所として有名。らしいのですが、バッチリ午前中に到着です(笑)
レンタカーはナビ付きなので特に迷うこと無く(っていうか、そもそもほとんど一本道ですから・・・)あっという間(というほどでもないけど)に現地に到着。
もっとも、灯台というのはどこもそうですが、断崖絶壁の突端にあります。
本州最東端のトドが崎もそうですし、あるいは竜飛崎にある龍飛灯台もそう。はたまた、城ヶ島の灯台も(2つあるうちの一つは)そうでした。
そしてこの大瀬崎灯台も、他の灯台と同様、断崖絶壁の上にそびえているため、灯台の根本までクルマで行く事はできません。
駐車場から灯台まで、だいたい片道約1.2kmをてくてく歩いて行かなければならないのです。
・・・それも、老いた母を連れて。
こんなカンジの道をひたすらてくてく歩いていきます。なお、ところどころ階段はあるものの、道路は舗装されています。
ところで、クルマを止めてそのまま颯爽と歩き始めようとしたところ、ちょうど草刈りをしていた管理業者の人(なのかな?)が、「灯台まで行くの?」と聞いてきました。
「そうです」と答えたところ、「ちゃんと飲み物は持った?途中で倒れちゃう人もいるから、水分をこまめに補給しながら行かなくちゃだめだよ」と教えてくれました。
しかし、教えてもらったところで周りに自動販売機など無く、また来る途中にコンビニなどもみかけませんでした。
さてどうしたものでしょう。
なんて思っていたら、そのおじさんが、「まだ他にもあるから、これあげるよ」と言って、開けていないペットボトルのお茶500mlをくれました。
ここはせっかくのご好意ですから、熱く御礼申し上げて遠慮無く頂戴することに。
おじさん、ありがとう!
こういう小さな親切に触れることができるのも、小さな世界の楽しみなのかもしれません。っていうか、ちゃんと準備しておけよっていう話ですね・・・(^-^;;
鬱蒼とした木々のトンネルを進んでいくと、海岸が近くなってくるためか、徐々に周りに生えている草木の背丈が小さくなっていきます。そしてところどころで視界が開け・・・。
おぉ、絶景が広がっているじゃありませんか!好天にも恵まれ、こいつは縁起がいいや!(笑)
開けたところとこうしたジャングルのようなところに順番に出くわしながらも、キロポストならぬ100mポストはその数字を大きくし、少しずつ目的の灯台が近づいてきます。
そして、バッと目の前が開けたと思ったら!
灯台が見えてきたっ!!!
しかし、まだまだ距離はありそうだ?
ただ、森の中と違ってすでに視界は開けているため、美しい絶景が疲れを忘れさせてくれます。
知ってますか、地球って、ほんとに丸いんですよ?(笑)
おー、もうちょっとっぽいぞ!
しかし、灯台の手前に見えるあの階段は一体何だ!?そんな話は聞いてないぞ!?
たどり着きました〜〜〜(^-^)
大瀬崎灯台です。残念ながら灯台の中に入ることはできません!しかし、周りを見ると本当に断崖絶壁が続くその突端にこの灯台があるという事がよくわかります。
左を見ても。
(ちなみにこの右左という表現は慣用的な表現であって、実際に灯台の左右にこの景色が正確に広がっているわけではありません)
この灯台が、このあたりの断崖絶壁(そしてその岩肌は当然海中にもつながっていると思われる)から航行する船を守っているんですねー(たぶん)。
ところで、灯台というのはだいたい白いのですが、これは白いタイルで表面を覆われているからです。
なんで白いタイルなのかというと・・・日光に侵食されたりしないためなのかしら?
見晴らしのいい高台に作るために、灯台の手前はこんなふうに急な階段で構成されているのですね・・・(^-^;;
しかし、どうやってここまで建設資材を運んだんだろう?やっぱり人力・・・なんですかねぇ?
なんか、わからない事だらけですね!
それにしても綺麗な海です。波も穏やかで、小さな波が陽の光を無数に小さく反映して本当にキラキラしてて、これ以外の表現が思いつかないため繰り返しますが、本当に綺麗です。
灯台を離れて振り返ると、灯台の先を二隻の船が白い航跡を残して走り去って行きました。
ちょっと絵になると思いませんか?
そして最後に、やっぱりこれですよね!なんてったって、iphone5sで撮影しているのですから(笑)
パノラマで見ると、ますます地球が丸いという事がわかりますね。
そして、空と海との境目が、こんなにはっきり!
海岸だけあってものすごい海風がビュービュー吹き荒れてましたが、そんな苦労はなんのその。
この景色を見られただけでも、福江島まで渡ってきた甲斐があったというものです。
そして、この時は本当にそう思っていました。
しかし、本当に鳥肌が立つくらい感動するのは、このあとに訪れた別の海岸だったのです。
しかし、長くなりすぎるので、まずは大瀬崎灯台までの往路を紹介。
明日(もしくは明後日)は帰路をアップしようと思います。帰路は帰路でまた違った景色を見ることができますから!