2りんかんで買い揃えておいたブレーキパッドですが、いよいよ本日交換作業を行いました~~~。
ブレーキパッドの脱着自体は経験があるものの、新しいパッドを装着するのは初体験。いろいろと手順を確認しながらののんびり作業となりました。
ちなみに作業はクソ暑くなる午後は避け、気温の低い午前中に行うことに。
昨日が泊まり明けの勤務で夕方には爆睡モードに入っていたため、本日は1:00AMには目が開いてしまったものの、まさかその時間から作業するわけにはいきません(そもそもまだその時間は真っ暗だ!)。
というわけでベッドでゴロゴロ、布団でウダウダしながら夜明けを待ち、夜もすっかり開けきった7:00AMごろに作業開始とあいなりました。

RVFをスタンドに載せたら、フロントブレーキパッド交換作業のスタートです。
なお、作業は屋外駐輪場。
屋外で、汗をかきながらジッと作業をする時にもっとも注意しなければならないのは熱中症・・・もあるのですが、それ以上に気をつけたいのが、蚊!モスキート!!!
これは集中力を乱す上に、なんといってもかゆい!!
というわけで、近場に蚊取り線香ポータブルを置いての作業です。
あれがあるだけで、ずいぶんと蚊の被害を避けることができるんですよね。
もっとローテクな方法としてこんなものもあげられていますが、そのためだけにこれを導入するわけにもいきませんし、そもそも同じものは(電源接続タイプとはいえ)うちにあるので・・・。
さて、まずは古いパッドの取り外しからです。
これは既に複数回経験済ですから、スムースに作業が進みます。
パッドを外したら、新しく装着するパッドを用意します。
せっかくだから見比べてみましょう(笑)

形は同じですね(あたりまえか)。
でも、溝の数が違うんですね。
なんか、溝の数が多いとそれだけパッド面で削られている部分が多いということですから、ちょっと損した気分?

厚みは・・・うぉ、こんなに違う!
やっぱり古い方のパッドはもう限界に近かったのかも。
ちなみに新品のパッドはパッドの暑さ5mm、溝の深さ4.5mm。
古い方は・・・溝の深さは計測不能でした(だって、100円均一で買った定規での測定だから・・・)。
新しいパッドの裏面(ピストンが当たる方)には、泣き防止にシリコングリスを塗布しますが、その前にパッドがきちんとキャリパーにおさまるかどうかを確認します。

ガチンっ!!
あたりまえですね、収まるわけがないんです。
だって、ピストンはほとんどパッド厚がなくなったパッドに合わせて飛び出ているわけですから、その幅では新しいブレーキパッドが入る訳もなく。
というわけで、まずはパッドが入るようにピストンを押し戻します。
キャリパーを外せば(適切に管理されているピストンまわりであることが条件ですが)手でピストンは「
簡単に」押し戻せるらしいのですが、フロントブレーキ回りに関してはキャリパーサポートボルトを締め付けるのに必要なトルクを用意できていないので(手持ちのトルクレンチではトルクが足りない。
ほんの1~2Nm程度ですが)、今回はキャリパーはそのままで作業を行います。
しかし、このままでは指も入らないので、ドライバーに厚手の布を巻きつけ、ゆっくりとピストンを押し戻していきます。
ちなみにRVFのフロントブレーキのピストンは片側4つ(4ポットキャリパーですからね)。
全てのピストンを一番奥まで押し戻したら(ここまで押し戻さないと新しいブレーキパッドはスムースにはいらなかった)、いよいよ新しいブレーキパッドの仮装着です(ようするに入れてみるだけ・・・)。

お、ちゃんと入る!しかも、スムースに!
これが確認できたら、いよいよ本番作業に入ります。

そこで登場するのが、シリコングリス!(タラララッタラ~~~♪)
こいつを指にとって、パッドの裏面に薄く塗り伸ばします。
どの程度薄く塗ればいいのかわからなかったので、この辺はなんとなくこれくらい?という量にしました。

ディスクに当たる面に油脂をつけてはまずいので、慎重にパッドをつかんで塗りたくっていきます。

二枚のパッドの裏面にシリコングリスを塗りたくったら、先にパッドをセットしておきます。
セットするさい、パッドピンの穴に合わせて止めておかないと苦労します。
シリコングリスをぬった指では、パッドのつまみ部分をうまくつかめないからです(笑)
それにしても、赤が映えてかっこいいなぁ!
見えなくなってしまうなんて、残念だ・・・orz

次にパッドピンの方を準備します。
まずはパーツクリーナーを使ってゴシゴシ磨きます。

綺麗になったら(なってますよね?)、ここにもシリコングリスを薄く塗り伸ばします。
この時、パッドピンを指で触るわけですが、パッドピンに曲がりや削れが無いかどうかもあわせて確認しましょう。

うむ、まぁ十分でしょう。
特に気になるへこみ、歪みはありませんから!

スプリングを噛ませて、パッドピンを挿入、軽く回して仮止めしておきます。
そして・・・。

メンテナンスの最終兵器、トルクレンチが満を持して登場です(タラララッタラ~~~♪)。
規程トルクは既にプリセット済みなので、そのメモリ番号を呼び出したら締め付けるだけです。

ピッピッピッピーーーーーーー。
と電子音がこだましたら締め付け完了。
トルクレンチを使って作業するのはまだ本の数回なので、使うときにはやっぱりドキドキします(笑)

最後にカバーを取り付けて完成!
男性諸氏ならお分かりでしょうが、モロミエよりもチラミエの方がいろいろと想像力をかきたてられるもの(いや、もちろんモロミエだって嫌いじゃないでしょうけど)。
チラッとだけ見える赤い色が、ブレーキパッドの秘めたる性能をかえって強調しているように思いませんか?(笑)

ところで、パッドを交換するに当たってピストンをすべて限界まで押し戻したわけですから、当然その分フルードが押し戻されているわけです。
理屈ではそうなんでしょうけど、やっぱりピンと来ないわけですよ、実際に目に見える形で触れないと。
というわけでブレーキフルードリザーバを見てみると・・・。
ちょっと分かり辛いかもしれませんが、なるほど上面に達しそうな程に満たされています。
で、現在のこの状態ではブレーキが(初動のみですが)まったく効きません。
押し戻したピストンをパッドに押し当てて、レバーを握ってすぐにブレーキがかかるようにしておかなければならないのです。

ニギニギニギニギ。
不惑を迎えてもちっともオトナの手にならない私の手。
それにしても、メンテナンスの本でブレーキを握ってピストンを押し戻さなければならないという情報を得ていたのでこうやって握っているわけですが、これを体験する前は、握ればジワーっとピストンが押し出されていって、ブレーキがかかるようになるのだろうと考えていました。
しかし実際はそうではなく、握ってもまったく手応えの無い状態がしばらく続き、数回めのニギニギから少しずつレバーに抵抗を感じるようになり、やがてブレーキが正常に機能する感触に戻っていったのです。
なるほど、これならたしかにこの作業をしておかないと、最初にブレーキを握ってもまったくブレーキが効かないという状態になってしまうわけだと理解できました。
体験に勝る理解はないですね(^-^)
ブレーキが効くようになったということは、ピストンが必要な所まで押し出されているということですから、その分ブレーキフルードリザーバの液面は下がっているはず。
で、確認すると。

・・・あんまりわかんない・・・(^-^;;
スタンドに載せた状態だし、まぁ仕方ないか。今度の走りだしの際に確認してみよう(忘れていなければ・・・)。
こうしてフロントブレーキパッドの交換作業は無事に終了しました。

前から見ても、うっすらと赤が・・・むふっ。

反対側も・・・むふふっ。
ま、ドレスアップで行った作業ではなく、命を預けるための作業ですから、見える見えないは二の次なんですけどね。
さて、フロント側をメンテナンスしたわけですが、これだけでは片手落ちですよねー。
ということで、合わせてリア側もグリスアップを行いました。
それはまた次の投稿で!...
[続きを読む]