リアブレーキキャリパーはもう如何ともし難いので、それはそれとして脇に置いときましょう・・・。
では気を取り直して、フロントキャリパーを分解清掃することにします。

すでにトルクスボルトはほどほどに緩めてあるので、まずはこの4本のトルクスボルトをはずし、キャリパーを割ります。真ん中の2本はちょっと指が入りづらいのですが、それでもゴム手袋でくるくると回して取り出せます。

4本とれれば、パカッ!と綺麗に割れます(笑)
そしたら、やりやすいところから処理していきましょう。

最初は最も簡単に取り出せる、Oリングを外します。これは一つのキャリパーに対して前部と後部に1個ずつ、合計2個使われています。

ブレーキフルードが付着しているのでちょっとヌメッと滑りますが、溝にはまり込んでいるわけではなく、ただ穴にはめ込んであるだけなので簡単に指で取り出せます。
なお、Oリングはキャリパー組立時には新品に交換するように定められており、従ってあらかじめ純正部品を必要数取り寄せておきました。
では続いて、もっともそれっぽく見える作業、ピストンの取り外しを行います。

キャリパーピストン脱着ツールはこの時のために購入したのですから、ちょっとドキドキしつつも、ワクワクです。
キャリパーピストンの中に引っ掛け部分を入れて柄を握ると引っ掛け部分が広がってキャリパーピストンを(内側から外方向に向かって)抑えつける形になり、キャリパーピストンを保持したままウネウネとキャリパーピストンを抜き取ることができる、というのが基本構造です(開いて固定した状態を保持するためのロックネジも付いています)。
クリクリとキャリパーピストンを回しながら少しずつ上に引き上げていき・・・。

取れました!
けっこうスポッと抜けるんですね〜(笑)
ちなみにキャリパー片面にキャリパーピストンは2個。そのピストンは大きさ(直径)が少し異なります。
なるほど、だから異径キャリパーなのか!(ずっと「異形」だと思ってた 笑)
キャリパーピストンを取り出したら、その穴の溝にはまり込んでいるダストシールとピストンシールを取り出します(パーツリスト上では「シール、ジョイント」「シールセット、ピストン」と呼ばれているもの)。
しかしこれを取り出すのは結構骨が折れました。というのも、シールはそれ専用の溝にぴったりとはまり込んでいるからです。
噂ではこうしたシーリングパーツを取り外すための専用の工具があるらしいのですが(ピックツールとかいうらしい)、それは用意していません。
人によってはマイナスドライバーなどをピックツール代わりに使う猛者もいるそうですが、万が一キャリパーボディの内側に傷でもつけてしまったら目も当てられません(ってゆーか、使い物にならなくなってしまいます)。
そこで。
てれれれってれ〜♪ 「つ・ま・よ・う・じ・〜」... [続きを読む]