今年(昨年)最後の親孝行旅行〜銀山・苗場・松之山〜 03:三日目(苗場〜松之山温泉)

昨日までの大雪と打って変わって。

雲ひとつない青空に、太陽が燦々と輝いています!
冬の苗場は曇っていたり雪が降っていたりという日がほとんどなのに、まさか晴天とはオドロキです!(笑)
日頃の行いがいいからか!?

今日は急ぐ予定は何もないので、まずはいつもの温泉、宿場の湯がオープンする10:00AMに現地に到着するように、のんびり朝の支度をします。昨日のスーパーで買っておいた惣菜やパン、カップスープなどを用意して、軽めの朝食をとり、ドリップコーヒーを味わいます。
ストーブを使ってやかんで沸かしたお湯は、電気ポットのお湯よりも柔らかい感じがするのは気のせいでしょうか?

その後、管理事務所に用があったので(区分所有者の変更手続きの書類をお願いしておいたのに、一向に届かないので催促です)、こんな雪の階段を上ったり、こんな川のようになった坂を下ったり。
雪国では道路に消雪パイプが敷設されていることがあり、坂道がこんな具合に川になっていることは珍しくないのです。ちなみに、排水溝が雪その他ゴミなどでふさがれてしまうと、幹線道路でもまるで池のようになってしまいます(笑)
この季節、雪国では一体成型のゴム長靴は必須アイテムです。

もちろん消雪パイプが設置されているのは基本的に道路だけなので、フリードハイブリッドを止めた駐車場所にはそのまま雪がどっさりと残っています。
そしてフリードハイブリッドにこびりついた泥の雪が少しずつ垂れてできたのであろう氷柱が地面にしっかり着氷してました(笑)
小さい氷柱でよかった〜(昔、消雪パイプから吹き出した水がバンパーにかかっていることに気がつかず、翌日車を見たらバンパーが丸ごと地面と接続されてしまっていたことがあった)。

ざっと床下まわりにこびりついた泥と雪の塊を取り除き、フロントガラスに積もった雪をワイパーで払いのけたら、暖房をかけてしばらく放置。今日はもうここには戻ってこないので、その間に荷物などを積みこみ、出発します。
まずは、温泉!

苗場を出発して10分もしないくらいで無事に宿場の湯に到着です。とても近いから毎回のように訪れているわけですね。
駅やスキー場から微妙な距離にあるため、比較的空いていることが多いのも理由の一つですが(^ ^;;
駐車場にはほとんど雪がありませんが、道を少し外れれば、新雪のパウダースノーだ!

抜けるような青空のもと、いそいそと温泉に向かいます。日は照っていますが、やっぱり気温は低いので早くお湯に浸かりたい!
開店直後とはいきませんでしたが、オープン後間もなくという時間帯もあってか、(少なくとも男湯は)貸切でした。本当はいけないのですが、あまりに氷柱が立派だったのでスマホでパシャリ。
・・・これが殺人事件のトリックとして使われるわけか〜(笑)
確かに、普通に落ちただけでも間違いなく刺さりますね、これ。

今回はこのあと特にしなければならない用事もなく、最後の宿泊地となる松之山温泉もここからさほど遠くないので、かなーりのんびりとお風呂につかり、大広間でダラーっとし、それからよっこらせと越後湯沢の麓に向かうことに。
麓に下りたらそのまま塩沢まで足を伸ばしてそこで昼食をとります。

麓に降りる国道17号線の峠道から撮影。遠くに見える雪山と青空のコントラストが素晴らしい!本当にいい天気です。
さすが国道だけあって除雪はバッチリ(かつては除雪が追いつかないくらい雪が降ったものですが、最近はそういったことはほとんどない)。
でも。

一歩脇によければこんな具合で雪が積もっています。フリードハイブリッド越しに見えるあの高い雪山は・・・八海山かな?それとも巻機山??
こういうとき、地図がちゃんと読めればな〜とつくづく思うわけです。
でも僕が普段から目にする地図は道路地図だけですから、なにかこう、山の名前がきちんと記載されている日本地図みたいなものってないんですかね?

このまま越後湯沢に下りたら、いつも立ち寄るスーパーNOGUCHIを素通りしてそのまま塩沢に入ります。訪れるのはこれまた毎度おなじみのお蕎麦やさん。

へぎそばの中野屋(塩沢店)です。
駐車場を見る限りでは店内は空いている模様。そしてとにかく今日は時間にゆとりがあるので、食事の前に少しあたりを撮影して回ります。この中野屋塩沢店のすぐ裏に、清流魚野川がとうとうと流れていて、これが絶景なのです!

春には春の、夏には夏の、そして秋には秋の魚野川の美しさがあるわけですが、冬の魚野川は別格かも。特にこの日は晴天ですからなおさらです(^ ^)
きてよかった〜♪

そしてもちろんへぎそば(と舞茸天ぷら)をいただきました!(笑)
満腹です!

さて、食事が済んでこのまま松之山温泉に向かうにはまだちょっと時間があります。そこで母の好きなハッカ糖のお店がこのすぐ近くにあるので、そこでハッカ糖を買いがてら、六日町まで足を伸ばして、普段通ることのない国道253号線を通って十日町に出て、そこから松之山温泉のある津南に向かうルートにしてみました(いつもは清津峡の脇を通る国道353号線で津南方面に抜けている)。

しかしこの判断が裏目にでることに。
のんびりとハッカ糖のお店で買い物を済ませ、さらに一度越後湯沢方面に戻って道の駅でトイレを借りたりしながら六日町に入り、国道253号線で十日町に向かったそのすぐあと!

なんと国道253号線は現在全面通行止めでした!!
写真を撮っておけばよかったのですが、すっかりわすれてました・・・。

ナビの通行止め情報には反映されていないところを見ると、冬季通行止めなどではなく、何か突発的な通行止めなのではないかと思います。
ま、理由はどうあれここを通れないということは・・・結局いつもの国道353号線を使い、見慣れた清津峡の脇を抜け、見慣れた国道117号線との交差点を左折して一路松之山温泉方面を目指すということですね。代わり映えしない・・・かな??
ちなみにこの時点でチェックイン予定時刻には間に合いそうもないことがわかったので、あらかじめお宿に電話で連絡をし、少し遅れる旨を伝えておきました。
チェックイン予定を14:00でお願いしていたのですが、少し長めに見積もって16:00に変更してもらうことにし、松之山方面に入ったところでぶらぶらと撮影しながらのんびり向かうことにしたのです。

まだ青空が広がっていますが、確実に日は傾いており、照らし出される景色も少しずつオレンジ色に染まり始めています。

信越にあって津南は特に豪雪で有名な場所。除雪された道路を除けばあたり一面深い雪景色です。その白銀も、夕日に照らされて赤みを帯びた、哀愁の色に染まり始めています。
車窓越しとはいえ、それがますます寒さを感じさせます!

そして見えてきました松之山温泉!

松之山温泉の案内看板を通過し、道なりに進むとやがて見えてきました、本日お世話になるお宿。
ひなの宿 ちとせ」さんです。
車を止めたらまずはご丁寧なお出迎えを受けつつフロントでチェックインを済ませ、お部屋に案内してもらいます。1泊2食のプランなので、夕食と朝食の時間を先に決め、夕食までは自由時間になります。
ちなみにこちらのお宿にも露天風呂があるので楽しみです(笑)
でもまずは日が完全に落ちてしまう前に、松之山温泉を散策しましょう!

いいですね〜、このひなびた感じ!(笑)
先日宿泊した銀山温泉と違ってこちらは大々的に宣伝されている温泉ではないため、外国人の姿は全く見当たりません。
もっとも、松之山温泉はとても規模の小さな温泉街ですし、平日ということもあって外国人どころか、宿泊客と思われる人にも出くわしません。
ってゆーか、そもそも誰ともすれ違いもしなければ出会いもしませんでした(笑)

だいぶ日が落ちて、薄暗くなってきました。そろそろ散策するのは限界かな?

ひなの宿 ちとせの真向かいが観光案内所兼お土産やさんだったのですが、そこにあったポスター。温泉街ですがラーメン屋さんとか床屋さんとか色々日常生活に必要なお店もあるのですね(笑)

そしてお宿に戻ります。

入り口付近はこんな感じのお宿です。

雪兎が出迎えてくれます(笑)
翌日チェックアウトする時に、宿の人が一生懸命雪兎を作っていたので、こちらもきっと今朝作り出されたものなのでしょうね〜。
耳が取れかかっているのがまたちょっと可愛い(笑)

相田みつをが流行ったからこういう具合の絵や字の作品が増えたのか、もともとあったこの手の作品のうち、特に相田みつをが有名になっただけなのか・・・。そういえばこの間イエローハットでもらった景品(?)のカレンダー、あれも相田みつをだったな・・・(笑)

フロント脇には待合室兼コーヒーラウンジがありました。暖炉は本物です!あったかい!

何気に驚いたのが、エレベーター。
エレベーターの床が畳でした!これはびっくり。
館内を履物なしで移動するのでこうしたことができるんでしょうね〜。スリッパを履いての移動だったら、畳にはできませんものね。

お部屋のタイプは指定できず、おまかせのプランだったのですが通されてこれまたびっくり!
中年と老人の二人の宿泊なのに、なんと掘りごたつ付きの広いゴージャスなお部屋が用意されていました!素晴らしい!
母は早速掘りごたつで温まってました(笑)

さて、散策から帰ってきたところで夕ご飯まではまだあと1時間ほどあります。ってゆーか、そういう時刻を目指して散策から帰ってきたわけですが、それというのもやっぱり食事の前にひとっ風呂浴びたいから!(笑)
今回予約したプランは、45分間の貸切風呂無料券付きのプランなので、母は一人でゆっくりと貸切風呂に入り、僕は僕で時間で男女が入れ替わってしまう露天風呂に入ってきました。
この時間を逃すと、宿泊中にもう露天風呂が男湯になることがないからです(泣)

露天風呂に向かう通路(ここも畳!)を通り、露天風呂の脱衣所に向かいます。混んでないといいけど・・・。

・・・貸切でした(笑)
お湯はやや熱めですが、その分外が寒いのでちょうどいいのかも?

ところで松之山温泉は日本三大薬湯の一つに数えられているらしく(有馬温泉、草津温泉、松之山温泉だそうです)、そのお湯はなるほど独特です。
特に硫黄の匂いがするとかではなく、もとは海水だそうで、結構しょっぱいのと、少し油の匂いがするのが特徴。

非常に保温効果の高い泉質だそうで、15分以上入ってはいけません、という注意書きがありました。のぼせあがるそうです。
肌が弱いと、ちょっと厳しいかもしれません。
調子に乗って湯船で顔をざぶざぶ洗ったら、顔じゅうがヒリヒリになってしまいました・・・orz

それにしても洗い場のない露天風呂というのは大変に野趣にあふれてます(笑)
掛け湯をしたら湯船につかるだけ。そしてその湯船からなんとなしに空を見上げたら、満天の星空!
あとで撮影に行こう!D80はすでに手元にないので、母のコンデジを借りていくか・・・(iPhone5Sのカメラでは星空の撮影は無理でした)。

でもその前に。

ご飯です、ご飯!(笑)
子供の頃はこうした山菜中心のメニューでは食べられませんでしたが、今はむしろ肉よりも漬物とかの方がご飯が進みます・・・(^ ^;;

出されたお料理の一部だけの紹介ですが、どれもこれもとても美味しかったです。ですが、たった一つだけ残念なことが。
それは、体を芯から温めてくれるお料理が少なかったこと。もちろん食事処も暖房が効いていて暖かいのですが、履物がない関係でどうしても足元が冷えてしまうんですね〜。
一応足元にはマットが敷いてあるのですが、もうちょっと鍋物が大きかったり、それ以外に火を使った料理があるとよかったかも・・・ですかね。ま、小さなことですけれど・・・(^ ^;;

こうして散々食事を楽しんだら、お部屋に戻って母は掘りごたつでのんびりお茶しながら冊子に目を通したりテレビを見たり。僕はその間に。

夜の松之山温泉に繰り出し、(母のコンデジを借りて)夜空の撮影です!
だって本当に満天の星空だったのですから!つくづくD80が手元にないことが残念でなりませんでした。

松之山温泉は小規模な温泉街とはいえ、やはり街灯などの街明かりはちらほらあります。夜空の撮影にこの手の明かりは障害になるので、できるだけ明かりの少ない、坂の上の方へ行こうと考えて移動開始。
ですが、これがまずかったのかも。

確かに街灯はまばらになり(皆無ではない)、星空もお宿にいるときよりも数段良く見えるようになったのですが、それはつまり周りの様子があまり鮮明にわからないということ。
坂は結構急こう配だったのですが、なんと・・・路面が凍りついていたのです!!
そしてどこが凍っているのかがパッと見全くわからない!!何度も転びそうになりながら少し開けた場所に登り、撮影を楽しむことができました。満足満足♪

ですが・・・実は本当に危険なのは、下りでした。
そう、下り坂での路面凍結は対処のしようがないのです(登りの場合は最悪手をついて四つん這いのようになればなんとかなる)。
あわや大転倒か!?という危機に何度も遭遇。
道路脇の雪が積まれている場所をたどれる間はそれを足がかりに進み、それが無理な時には座り込んで滑り降りるようにして進み、どうにかこうにかこう配の緩やかな下まで降りてくることができました。

本当、這々の態で(笑)お宿に戻ったのでした・・・。

いや〜、それにしてもすっ転がらなくてよかった〜・・・。でも転びそうになれば体はそれに対応するために力が入るものなのですね。わずか10分程度の下り坂だったのに、もう身体中が(転んで打撲したわけでもないのに)軋むように痛いです。
とくれば。

もう露天風呂は女性の時間帯になっているので、内風呂に入ります。
でも実は内風呂にも露天風呂が併設されていました(笑)
つまり最初に入った露天風呂は、いわゆる天空露天風呂ということなんでしょうね。

さすが内風呂は室内だけあってお風呂場自体が暖かく、湯船にある寝湯もとても魅力的・・・かと思いきや。お湯の温度が高すぎてとてもここで寝ながらお湯に浸かることはできませんでした(一応試してはみた 笑)。
なのでここでも結局露天風呂に浸かって、都度外に出たり湯につかったりを繰り返し。
長湯はダメらしいので、頃合いを見てお湯から上がり、お部屋に戻ります。

さぁ、明日も朝からお風呂に入るので今日はもうすぐに寝よう!(笑)
なんて決意する間もなく、布団に入ったらもうあっという間に夢の中に引きずり込まれていたのでした・・・。

最終日に続く

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